11/15
奥の手
4種族中、個の強さでは最弱とされる“人間族”だったが、弱さ故の長所があった。
コミュニケーション能力だ。
人と、仲良しになれる能力が、秀でていたんだ。僕はそれを発揮したのだった!
「フレンド召喚――!」
呼びかけに応じて現れてくれたのは、ご存じ、“ご当地モンスター”。土に汚れ、汗に濡れた、屈強の、10人の坑夫の巨人たちだった!
さぁ、それからの展開は早かった。
6人が裸の僕を慎重に掘り出してくれる――
残りの4人が、裸のアリアの両手首、両足首を強力で掴み、強制的に四つん這いにさせる。
6人が4人の間に入り、アリアの身体を擽り始める――
『ぽるぽらぴあぷりゅちょろんはらほらぬるぽもももりゅゅ~!!』
僕は、男衆が場所を空けてくれていた股の前に立つと、お尻をペチーンと叩いたのだった。
アリア、『昇天』判定を受け、巨体がポーズする。
坑夫たちは僕とサムズアップを交わし、いい笑顔を残し、消えていったのでありました……。