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1.ボランティアにて


 宜しければ、つじあやの様の「風になる」をBGMとしてどうぞ。


 夏休みも間近に迫った今日この頃。蝉の鳴き声が耳に残り、暑さで汗が頬を伝い落ちる平日。学校で休み時間ならいざ知らず、ましてや今は授業中だ。教室の窓を開けていても暑いものは暑い。


「……暑いな」


誰に聞かせるでもなく、思っていたことが口から漏れた。するとそれを聴き取ったからか隣の席から小声で話しかけてきた。


「……友ちゃん、暑くても口に出さないで。私もさらに暑くなっちゃうよ」


 チラリと横を見てみるとじっとりとした視線をこちらに向けてくる友人がいた。

 彼女は伏見風季(ふしみふき)。1年生の時のクラスメイトで仲良くなり、2年生になっても同じクラスで私の友人だ。


 授業ももう少しで終わる頃、伏見はそう言えばと前置きして御守に話を振った。


「そう言えば、今年はボランティアどうしよっか?」

「うーん、そうだなぁ」


 彼女が言ったボランティアとはこの学校陣ノ内高等学校で毎年行われている学校行事である清掃ボランティア活動のことだ。

 終業式のあとで行われる活動で学校行事といってはいるが強制参加ではない。生徒会主導で行われているが参加する生徒も一定数いる行事だ。


 特にその後の予定もなかった私は一度視線を彼女から黒板に向けてしばらく考えた後、ボランティアに出席する旨を彼女に伝えた。それと同時に授業終了のチャイムが鳴り、今日の授業が終わりを告げた。



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