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2-4.チョッキン!!ヨコミの魔法発動!!

開•戦!!

ロッカ「ほにゃほにゃー! ワタチ、甘海ロッカ! なんかもうこの最初に挨拶するやつ飽きてきたニョー!」


エコロ「じゃじゃー! 私は草壁エコロ! 正直私も飽きてきたからやめても良いんじゃないかな 」


ヨコミ「やあ皆、元気してるかい? ヨコミ=ヒメクリだ! じゃあ次回からなしと言う方向性で頼むぞ!」

 と言うわけで次回からはじめの挨拶は無しになります。

 今日もみんな元気です。


ロッカ「そう言えばさー、その挨拶の時エコロちゃんいつも、じゃじゃー! って言ってるけど、それ何ー? ワタチのパクリ?」

 ロッカがエコロに聞く。


エコロ「そうだよ」


ロッカ「うわめっちゃ普通に答えるジャーン!」

 ノリでなんかパクってたらしいです。これからは使わないそう。


ヨコミ「それで。学校内での凶魔獣ペイン退治が始まったわけだが……まずは何処に行くんだ?」

 廊下を歩きながら二人に話すヨコミ。ラルコット先生によると、凶魔獣ペインは大体全部で七十体ほど発生したと推測。その内の二十体ほどは学校内に、残りの五十体は学校の周囲にいるとされている。そして、アン組が学校内の狂魔獣ペインを、ドゥ組とトロワ組が学校の周囲の凶魔獣ペインを倒すという事になったのだ。生徒は合わせて約五十人ほど、一人一体は必ず倒したい所。


ロッカ「ハイ! 保健室!」

 ロッカが挙手しながら発言する。


ヨコミ「いいな! 保健室から行ってみるか!」

 すぐに意見を受け入れるヨコミ。


エコロ「私もそれでいいけど、なんで保健室……」

 エコロが何となく察しながらもロッカに問う。


ロッカ「え? ここから近いからだよー! もしかしてエコロちゃん、変なこと考えてたでしょー!? エチチチチチチボッ!」


エコロ「そんなwそんな事考えるわけ無いじゃんw」

 エコロをおちょくるロッカ。


ヨコミ「草!!」

 そんなやり取りをしながら、保健室へと向かう三人。


ヨコミ「保健室に到着だ! ってさっそくペイン発見!」

 扉を開くとそこにはじゃがいもから手足が生え、さらに顔が浮き出した凶魔獣ペインがいた。


ヨコミ「アイツは「ゴンヂイモ」 食中毒を悪化させるペインだ!アイツはワタシが倒してしまっていいか?」

ロッカ・エコロ「「いいんです代」」

 ヨコミがじゃがいもペインを倒す事になった。

 懐から拳銃を取り出すヨコミ。


エコロ「うわ厳つい!」


ロッカ「ほにゃ!?マフィアの方ですか!?」

 取り出された拳銃を見て、驚くエコロとロッカ。


ヨコミ「これをこうやって……こうだ!」

 ヨコミが銃のトリガーを引く。


 パァン!

 と大きな音が鳴り響く。

 拳銃を撃たれたじゃがいもの方を見ると……


芋「ゴンヂ......」


エコロ「無傷……だと……」

 全くダメージを受けていないじゃがいもを見て衝撃を受けてしまうエコロ。


ヨコミ「そりゃそうだ! だって何も撃ってないからな!」

 ヨコミは拳銃を指で回転させながら派手に笑った。


ヨコミ「空砲エアガンだよ。」


エコロ「はい?」


ロッカ「ほにゃ?」

 てっきり二人はヨコミが銃の魔法でも使ってじゃがいものペインに向かって弾を撃ったのだと思っていたが違かったようだ。


ヨコミ「相手を怯ませる為の音を鳴らしてやったってわけさ!本当の魔法はこっちだ!行くぞ!」

 そう言ってヨコミは左手でピースをする。

 そして、伸ばした人差し指と中指をくっつけながら、呪文を唱えた。


ヨコミ「チョッキン•チョッキン•ハイチョッキン!!」

 すると、じゃがいもペインの頭上に巨大なハサミが現れる。

 ハサミはそのまま落下し、チョキっとじゃがいもを一刀両断!!


ヨコミ「見たか! これがワタシの一つ目の魔法だ!」

 誇らしげに話すヨコミ。


 ロッカがそれを見て興奮する。


ロッカ「ひょえー! ハサミの魔法カッコいいにょー!」


ヨコミ「おー! このカッコよさを分かってくれるか! 同志!」

 ヨコミとロッカはハイタッチをする。


エコロ「一つ目の魔法……って事は他にも使えるってこと?」

 気になったエコロが質問をする。エコロは他者がどんな魔法が得意か見る能力があるが、見てから分析するにはそれなりの時間を要するのだ。


ヨコミ「お! よくぞ聞いてくれた! 実はとっておきのがもう一つあるのだが……それは次回のオ•タ•ノ•シ•ミ!」


 一体目のペインを退治した一行。

 次は体育館へと向かう。


《巨大鋏》

パワーC

スピードD

レンジC

ガードB

コストB

レアリティC

総合評価C


エコロ「体育館は広いし、五体くらい群れてるかもねー」


ヨコミ「確かにそうかもな! 気を引き締めよう!ってロッカ!危ない!かわせ!」

 天井から何かネットリとした大きな物がボーッとしていたロッカの方へと襲い掛かる。それに気が付いたヨコミがロッカをつき飛ばす。


ヨコミ「ってうわああああああああああああああああああああああああああ!!」

 ロッカに向かって飛び掛かった物の正体は、人間より少し大きい体長で、巨大な口を持つ芋虫だった。ヨコミはロッカを庇った結果、芋虫に飲まれてしまった。


ロッカ「あああ!!ヨコミちゃん!!?」


エコロ「コイツは......クチャラーワーム!?こっちの世界だとこんなに大きいの!?......それよりヨコミを助けなきゃ!」


ワーム「クッチャクッチャ!ニチチチャアアアアアアア!!」

 クチャクチャと音を鳴らしながら口を開け閉めするクチャラーワームを目の前に、エコロは構える。


ロッカ「このでけぇ芋虫ぃ!この見た目には流石のワタチもどんびきだにょお!よくもヨコミちゃんを!縛れ!」

 ワームに向かって指をさしたロッカ。その先に巨大な縄が現れワームの身体を締め付ける。


ワーム「クッ!クッ!クチャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 縄の締め付けによって苦しむワーム。


ヨコミ「おぉんきつぅい!ワタシが中にいるのを忘れないでくれぇ!」

 ワームの中からヨコミの声が聞こえる。ワームが縄に縛られることによってヨコミも窮屈になってしまう事にエコロは気づいた。ヨコミの声はまだ元気そうではあるので、消耗して追い込まれているわけではなさそうだ。


エコロ「出てこい羽蜥蜴!あの芋虫を飲みこ......いやそうするとヨコミが!よし、思いっきり突進して!」

 羽蜥蜴がエコロの目の前に現れる。そして、彼女の命令の通りにクチャラーワームに向かって思いっきり突進する。


ドゴォン!


ワーム「クックックックチャア!」

ヨコミ「ぶぐほぉ!」

 羽蜥蜴に思い切りどつかれたワーム、そしてその中にいるヨコミは悶える。


エコロ「よし、これなら!ロッカ、縄をほどいいて!」


ロッカ「分かったにょ!ほどけぇえええええ!」

 この号令と共にワームを縛っていた縄はほどけそのまま消滅した。


ワーム「グッグッグッチャラァ!!」

 相当苦しかったのか、ワームは苦しみながら口を大きく開け、胃液と共にヨコミを吐き出す。


ヨコミ「あぁ......新しいワイシャツがベトベトになっちゃたじゃないか!ハイ!チョッキン!」

 少しムスッとした表情でヨコミはじゃがいものペインの時と同じように巨大なハサミを魔法で生み出しワームの身体を一刀両断した。


ワーム「クチャ!クチャ!クチャァアラァ!」

 そう叫びながらクチャラーワームは煙を上げて爆発した。凶魔獣ペインは体力が尽きた際、最後には爆発する事が多い。今まではエコロの魔法生物が凶魔獣ペインを飲み込んでいた為、ロッカは少しこれにビックリしていた。


ロッカ「き、汚ねぇ花火とはまさにこの事だにょ!」


ヨコミ「危うく消化されてしまう所だったよ。エコロ、ロッカ、助けてくれてありがとな!」

 笑顔で感謝するヨコミ。それをみてエコロとロッカは優しく微笑んだ。


ロッカ「ヨコミちゃんこそ、ワタチを助けてくれてありがとー!!ほにゃほにゃー!」


ヨコミは二人から少し離れて高速回転し、べたついた汚れをある程度吹き飛ばした。


エコロ「さぁ、体育館へと向かおう」

 三人は体育館へと急ぐ。


 体育館に辿り着いた三人。そこではすでに八人の生徒が巨大なサングラスとスーツを着た人のような形をしたペインと戦っていた。その中には戦うごら子と彼女を慕うメメイの姿もあった。ロッカたちの存在に気づいたごら子が、彼女らに叫ぶ


エコロ「なんだろうあの凶魔獣ペインは、見たことが無い」

 初めて見る凶魔獣ペインに困惑するエコロ。


ごら子「ちょっとヤバそうだから念の為に先生呼んできて!」

 ごら子は、クラスの中で魔法の成績は優秀な方だった。そんな彼女が他に七人の仲間がいながらも『ヤバい』と言ったのだから、本当に危険なのだろう。


ロッカ「ほにゃ! ワタチが呼んでくるにょ!」

 一人で先生を呼びに行こうと走り出すロッカ。


ヨコミ「待つんだロッカ! 一人で行ってそこでペインに襲われたらどうする!?先生も言ってただろう?こう言う時もしっかりチームで行動だ!」

 ヨコミがそう言いながらロッカを追いかける。

 エコロもそれを聞いて、共に走る。


ロッカ「確かに!ごめんねヨコミちゃん!エコロちゃん!一緒に行くにょ!」

絶体絶命!!

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