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あんぐみ!!はちゃめちゃ魔法物語!!  作者: えのしぃ
10.選抜試験編

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10-2.セッカの過去!!冬の魔女の真実!!

衝撃回

これは、今から19年前の出来事。ロッカのお母さんセッカが、お母さんになる前のお話。


【エジプト】

源流界(プルミエ)のエジプトの街「アスレイ」付近にて超級(ウルトラクラス)凶魔獣(ペイン)二体の出現が確認された。それら討伐の為、まほ検準一級を持つベテラン、甘海雪花とアイナ=ビヨンドの二人が駆り出された。


セッカ「ここが……エジップトッ!!」

アイナ「まるで旅行に来たみたいだねえ」

魔法界(ソルシエーレ)源流界(プルミエ)を繋ぐゲートを通ってやって来た二人、辺りを見渡す。爽やかな薄茶色の建物群が遠くに見える。あれが、今回の目的である街「アスレイ」だ。


セッカ「見てみて、でっかい木よーん。登ってみなぁーい?」

アイナ「そう言うのは任務が終わってからのお楽しみにしない?取り敢えず街に行きましょ」

セッカ「そうねーん。うふーん、とっとと終わらせましょーうンンン///」

アイナ「その喋り方なんなん」

娘も娘なら母も母である、とは言い過ぎかもしれないが、セッカも若き日はロッカのようなおふざけをする一面があった。若き日と言っても彼女達は魔法学校を卒業済の21歳であるが。


【アスレイの街】

他愛の無い話をしながら歩いていき、二人はアスレイの街へと到着した。先程まで遠くで見えていた綺麗な薄茶色の、美しい建造物が目の前に。小々の緑もあり、大変暮らしやすそうな街だ。セッカ達は気を引き締め、凶魔獣(ペイン)の気配を探る。凶魔獣(ペイン)らしき魔力を感じる事は出来るが、中々見つける事が出来ずに右往左往する。


アイナ「こういうのがいちばん面倒なんだよなあ」

魔法界(ソルシエーレ)凶魔獣(ペイン)と違って、源流界(プルミエ)凶魔獣(ペイン)は、魔法使いの目にしか映らない上、場所を選ばず好き放題暴れる事はあまり無い。人や場所に取り付いて、周囲に精神を落ち込ませる負のオーラや、病の元などの厄をばらまいている。


セッカ「今回の奴らは特に恥ずかしがり屋さんみたいね。私たちのセクシーさに緊張してるのかしら?」

アイナ「まあ、確かに貴方みたいな大物にビビってる可能性はあるんじゃない?」

セッカ「あら、それほどでもー」

町中を歩いても凶魔獣(ペイン)の気配は感じられなかった。町の外も歩き回ったが、同じく何もおかしな事は無かった。


セッカ「こまっちゃうわーん」

町の外で辺りを見渡しながらそう言っていると突然!二人の足元を中心に大きな砂嵐が巻き上がる!!吹き飛ばされ内容に踏ん張る。周囲は砂煙に包まれ、視界が遮られる!!


アイナ「な!?何!?」

セッカ「う!!むぐぅ!!」

砂煙によってお互いの姿がはっきりと見えない。アイナはセッカの方向を凝視する。セッカの隣に、黒い人影!?らしき物が見えた。


アイナ「だ、大丈夫!?!?」

セッカ「……ぐぐぐぐううううう」

セッカの悶え苦しむような声だけが聞こえる。アイナは力を振り絞ってセッカの元へと向かおうとする。ゆっくりと地面を踏みしめて踏ん張りながら近づくうちに黒い人影は消えてしまう。そして、彼女の元にアイナが到達する前に、不自然な勢いで砂嵐は晴れていった。


アイナ「セッカ!!大丈夫?」

セッカ「……」

アイナが俯いて立ち止まっているセッカに声をかけるが返事がない。もっと近くに近寄ったが、その時セッカからドス黒いオーラが溢れ出てきた。そのオーラは先程の砂嵐さえも霞むほどの勢いで膨張し、辺りを呑み込んだ!!


アイナ「セッカ!!セッカ!!!!」

セッカ「がぁぁぉぁぁああああああああああ

いああああたああたああああたああああああああ

!!」

闇が再びセッカの元に収束する!!そしてその直後、セッカが右の手のひらを天に掲げる!!その手のひらからは、砂嵐よりも、先程の闇よりももっともっと激しい大量の吹雪が吹き荒れる!!


一瞬だけ、時が止まったようだった。


セッカの手のひらの吹雪が全てを凍らせてしまったのだろうか。


その一瞬から、少しずつ吹雪は収まっていく……


セッカ「はぁ……はぁ……」

アイナ「セッ……カ……?」

さっきまで一面の砂だった大地が真っ白に染まっていた。太陽だけはこの地を暖かく照らしていたが、他は全て冷気を放っている。セッカは少しの沈黙の後、これは自分がやった事だと気がついた。


セッカ「ごめん なさい」

アイナ「貴方のせいじゃないよ。あなたの近くに現れた、あの影が何かしたんだ」

アイナはセッカと長い付き合いだったので、彼女の魔力の底も知っていた。街全体を雪景色にするほどの力など、あるはずも無いと分かっていたのだ。


セッカ「それでも……私が……」

アイナ「いいや、貴方は悪く無いよ」

暫くの間沈黙が続く、アイナが険しい顔をしながら辺りを見渡す。あの人影の正体は一体なんだったのか……


セッカ「私、魔法界(ソルシエーレ)に戻ったらさ、魔法協会に自首するよ」

アイナ「ダメ!!そんな事したら、貴方はきっと……処刑されるわ!!」

街ひとつに災害レベルの被害を、凶魔獣(ペイン)との戦いと関係なく起こしてしまった。裁判の結果によっては確かに処刑される可能性もある。読者の皆さんは、この裁判の結果をもう知っているだろう。これでもし、アスレイの町に死人が出ていたら、完璧に処刑されていた。


セッカの手を掴むアイナ。その時、アイナはセッカの魔力が完全に枯渇している事に気づいた。アイナは彼女を自首させない為に、強い覚悟をした。


アイナ「記憶操作魔法(メモリア)

凶魔獣(ペイン)の存在を知ってしまった一般人の記憶を消すための魔法だ。この魔法は、少しでも魔力で身を守っている者であれば簡単に防御できる。しかし今のセッカの魔力はゼロ。


アイナ「今日の事、全部忘れて」






アイナは魔法協会に嘘の報告をした。セッカの罪を隠すために……セッカが自分の、人生を失わない為に……セッカは今日の事を、ロッカに言及されるまでは思い出せないまま生きていった。





3週間後、セッカは性交渉をした事は人生で一度も無いのに。妊娠した。


これは、今から19年前の出来事。セッカが、ロッカのお母さんになったお話。

なぜだ?

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