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あんぐみ!!はちゃめちゃ魔法物語!!  作者: えのしぃ
10.選抜試験編

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10-1.選抜試験開幕!!ヨコミ即脱落!?

新章開幕!!

魔法界(ソルシエーレ)、ヴィーナトピア区、マルコラボ庭園】


マルコ「では、これより未開の地(サベージ)探索隊の。メンバー選抜試験を始めるよ!!」

魔法界(ソルシエーレ) 三賢者の一人、マルコ=ギャンブルデパートが、この地に集まった約一万人の魔法使い達に向かって話す。


合成凶魔獣(ペニシアン)になった人々を戻す為に必要な鉱石『オリティス』と『ロンドライト』があると言われている未開の地(サベージ)に行く事が出来る魔法使いを選ぶ試験が、今始まろうとしていた。


マルコ「もうアンタ達は分かっているとは思うが未開の地(サベージ)では何が起きるかは未知数だ。この試験は、何が起きても対応出来る強さと賢さ、そしてより探索に適合した能力を持つ者を選ぶ為に行う!目標……いや、必ず全員生還を達成する為にな」

涙を堪えながらマルコはそう話す。過去に未開の地(サベージ)へと探索へ行った人達が行方不明になったと言う事案も発生していた。その言葉を聞き、息を飲む一同。


マルコ「事前に通達した通り、一次試験、二次試験、そして最終面接を突破した者を未開の地(サベージ)探索隊の一員とする!!一次試験の開始は今より20分後!!もう一度ここに集合しなさいよ」


一緒に来たエコロ、ごら子、メメイ、マフィンはそれぞれ気を整えつつ、一次試験を待った。ヨコミはソワソワしながら、周囲に他に知り合いなどいないか歩き回ってみた。


ヨコミが見つけた顔見知りは以下のようだった。


アン組のクラスメイトの中だと、一緒に来た四人以外に、ネルラ、ガバ、ゴボ、ナナバがいた。ネルラは、ロンドライトとオリティス以外にも、魔道具を作る為に役立ちそうな物が手に入るのでは無いかと未開の地(サベージ)に行く事を決めたらしい。ガバゴボ兄弟は、尊敬していた祖父が合成狂魔獣(ペニシアン)にされていたからだとか。ナナバは、ある人(?)の為に実績を残したいのだとか。


アン組以外の魔法学校の生徒だと、ロラゲイ、ヨミー、イバラ、ユメミ、カトリーヌ、ハムッチ、ポコルル、ピップが来ているようだ。ピップ以外は顔を知っていると言うだけで特に関わりは無いので、話しかけるのは遠慮した。ピップは『マザーがみつかるかも知れないから行くとの事』


他には、キメオラ村でロッカを捕まえた男アンディや、デンジャラシティのジャルジャルジュエルと、ファット・ファンザックがいるようだ。ファンザックはなんと、凶魔獣(ペイン)と化けしたロッカを治す為に参戦を決めたらしい。彼の中でロッカはマブのようだ。


そんなこんなしているうちに、一次試験の時間が訪れる。元いた場所に参加者全員が戻り、先程と同じ場所にマルコが立ち、話し始める。


マルコ「それでは、一次試験を始めるよ!」

そう言うと、マルコは遠くに小さく見える山の上にある建物を指さす。


マルコ「あれはあたしの(ギャンブルデパーツ)賭博百貨店(ギャンブルデパート)!!二次試験会場にもなる場所だね!!あそこへ到達した先着3000人を一次試験合格者とする!」

ヨコミ「なるほど、競走ってわけか!面白いじゃないか!!」

ごら子「蹴落とし合いになりそうね」

エコロ「単独で行動するとライバルに狙われそう。協力し合うのも大事かもね」


マルコ「目的地までの森には、あたしが作ったマルコメカ達が設置してある。メカたちの妨害を掻い潜る力とスピード、対応力を試させて貰う!!協力し合うのは勝手だが、過度な妨害は控えるように!!そもそもそんな事をしてる場合は無いだろうがな。アンタ達は仲間として未開の地(サベージ)へと向かうのだから。あぁ、後、箒などを使って森の木の高さよりも高い場所を飛んで行くのは試験の趣旨に反するので禁止だよ」

彼女の言うことは至極真っ当である。しかし、森という視界が狭くなる中、そういった事が起きない事も無い。


マルコ「では、全員位置に着き次第、試験開始だよ」

エコロ「全員で突破しよう!」

ヨコミ「っそうだな!!」

マフィン「マフィンいざとなったら、私のバリアで守ったげるからねー」

ごら子「……」

メメイ「ごら子師匠!頑張りましょうね!」

ごら子「ええ、行きましょ。ごっ!!」

ごら子が拳を合わせて気合いを入れる。その隣には、ドゥ組のヨミーがいた。ヨミーは少し先の未来を見る事が出来る子だ。アン組とドゥ組のサッカー対決では、彼女に苦戦させられたのを思い出す。ヨミーがこちらへと話しかけてくる。


ヨミー「貴方達の内の一人が、この試験で脱落する未来が見えた。でも大丈夫、未来は変えられるって貴方達証明したもんね。とにかく、森に入ったら細心の注意をね」

ヨコミ「怖いこと言うじゃないか!忠告感謝するぞ!!」

怖がらせる為に言ったのか、純粋な励ましかは分からないが、5人はヨミーの言葉を頭の片隅に置いた。


マルコ「それじゃあ行くわよ。On your mark……Sets……」

パァン!と空砲の音が鳴り響く。


エコロ「本格的な陸上競技みたいね」

メメイ「感心してる場合じゃ無いですよ!!行きましょう!!」

参加者約一万人が一斉に走り出す。変身魔法(メタモル)にて動物の姿になり駆け抜ける者、足に強化魔法(バフ)をかけて加速する者。それぞれの方法で思いっきりかけていく。

ヨコミ「これはふざけてる余裕もないな!試験なんだからそりゃそうか!草!!」

メメイ「走るのは私の得意分野です!!」

マフィン「私は苦手だよー」

ごら子「無駄話してると、体力使うわよ。集中して」

そうこうしている間にメカが配置されていると言う森ゾーンへと入って行く。そして太陽の光が遮られる程深い場所に入った時、事件が起こった。

もくぅーもくもくもくぅー!!

突然辺りが霧に包まれる。いや、霧というには臭すぎる。灰色であった。


エコロ「まずい!周りが全然見えない!!」

ヨコミ「これは……なんだ!?煙!?んでなんだ君たちは!?」

バンダナを巻いた男と、パンチパーマの男がヨコミの左右隣に走ってくる。そして、思いっきりタックルで挟み込んできた

???「さぁ!くたばりやがれ!!」

???「へへへへへへ!!落ちろ!!」

ヨコミ「どばぁ!!」

何度もタックルで責められた後、足を引っ掛けられるヨコミ。回避しようと減速、加速を繰り返したり、ハサミを出そうとするが、全て上手く合わされ妨害される。


ごら子「ヨコミ!!どうしたの!!」

ヨコミ「襲われてる!!二人組に!!」

煙のせいで辺りがよく見えていない。

パンチパーマ「これで……」

バンダナ「終わりだァ!!」

ヨコミ「ぐわあああああああああ!!」

強力なタックルをくらい、体勢を崩し倒れるヨコミ。気が済んだのか、パンチパーマとバンダナは何処かへと去っていき、煙も少しずつ薄くなっていく。一体なんだったのか。ヨコミは軽く負傷し、すぐには立ち上がれそうにないようだ。


ヨコミ「君達!先に行ってくれ!!時期に追いつく!!」

ごら子「……ごっ!!」

ヨコミ「!?」

倒れ込むヨコミを見つけ、すぐさま拾い上げ、お姫様抱っこし、前へと走り始めたごら子!!


ごら子「アレックス、助けにいくんでしょ」

ヨコミ「ご、ごら子……キュン♡」

ごら子「やっぱ置いてこうかしら」

そこにエコロとメメイマフィンもやってくる。エコロは無詠唱で羽の生えたトカゲを生み出し、ごら子の負担を減らすために、ヨコミを持ち上げさせる。

エコロ「言ったよね、全員で突破するって!!」

ヨコミ「……感謝しよう」

ごら子がヨコミを担ぎつつ、その背後についたエコロが羽トカゲを使って、ヨコミを支えさせる。同じような攻撃が来ないよう。左サイドにメメイ、右サイドにマフィンが寄り添い、このフォーメーションを維持したまま走っていく。


この後は何事も五分程森を駆け抜ける事ができた。ヨコミの強化魔法(バフ)による身体の再生も完了し、ごら子から降りる。


ヨコミ「さあ、ここからはワタシが、力になれるといいな!!」

前方に何かが見えてくる。それの前で立ちすくんでいる参加者もいた。あれが、マルコの話していたメカだ。


エコロ「さあ、ここからが本番ってわけね……」

さあ、エコロ達は無事、1次試験を突破する事が出来るのか!?



一方その頃……

魔法界(ソルシエーレ)、マーキュリンボ、魔法刑務所、面会場】


魔力を強く抑える魔法が全体にかけられた、薄暗いマーキュリンボの刑務所。その面会場で、ロッカと母親のセッカが向き合っていた。

ロッカ「お母ちゃーんごめんよー!!ワタチも犯罪者になっちゃったにょー!!」

セッカ「ロッカ、貴方は悪くないわ。悪いのは全部……私」

ロッカ「そんな!そんな事無いにょー!!お母ちゃーーーーん!!ワタチが!ワタチの中の凶魔獣(ペイン)の力を解放してしまったのが行けなかったにょーー!!」

セッカ「もう、ここまで来たらしっかり話すべきね。ロッカ、良く聞いて」

叫ぶロッカにシリアスなムードを出しながら話し始めるセッカ。


セッカ「ロッカ、貴方のお父さんの話をするわ……」

ついに明かされる、ロッカの父親!!

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