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あんぐみ!!はちゃめちゃ魔法物語!!  作者: えのしぃ
9.デンジャラシティ編

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9-8.ネイリー卑怯なり!嵌められたごら子!!

デンジャラシティに来て5日目の物語

【マーズッキ:デンジャラシティ神々の道楽(ラグナティア)会場】

ロッカ達がデンジャラシティに来て5日目。一同は皆、ランキングを着々と上げ、強敵と戦い、実力をつけて行った。上位に上がれば上がるほど、今日的と出会うことも増え、負ける事もあるが成長は出来ていると言えよう。


ロッカ「エコロちゅあーん!今何位ー?ワタチは154位だにょぉおおおおおん!」

エコロ「ごめんロッカもう抜かせて貰ったよ、108位。二桁まであと少しだね」

ヨコミ「なんだ!ワタシも139位だぞ!いつの間にかロッカ、君の事を抜かしていたみたいだな!草ァ!!」

ロッカ「コンノヤロォォォォオオオオ!!またすーぐに追い抜いてやるからなぁ!!」

ファンザックを倒し、良いスタートダッシュを切ったロッカだったが、それ以降は上位層に勝ったり負けたりを繰り返していた。ただ、ギリギリの戦いを繰り返した事により、戦闘スキルや強化魔法(バフ)の基礎はしっかりと身に付いた。


その近くで、ごら子、メメイ、マフィンも似たような話をしていた。

ごら子「私の今の順位は35。ま、悪くない数字ね」

メメイ「師匠!私は274位です!これから更に上がっていきますよォ!!マフィンは?」

マフィン「えーっと343位だよー。私はもう十分。こんくらいで十分かなぁー」

実際、全員戦闘能力では、準2級受験者の平均を超えている。ロッカは頑張っているながらも、未だ知識が浅い部分があるので、そこを実践能力を更にあげて得点をカバー出来ればと言った所だ。


ロッカ「今日もバリバリ戦うにょー!!」

ごら子「そういえばロッカ、貴方強化魔法(バフ)の質がかなり上がったじゃない。私の指導の賜物ね(もぐもぐ)」

ロッカ「ありがとね、ごら子ちゅあん!強化魔法(バフ)を磨いていったら、実際滅茶苦茶強くなったわーん。ていうか、何を食べてるのぉ!?」

ごら子「私のファンだと言う子から差し入れられた、シュークリームよ」

ロッカ「にょぉー!ワタチも差し入れ欲しいにょお!!」

ごら子「なら、もっと上のランクに来なさい。私みたいにステージに立てれば、一気に知名度が上がるわ」

そう、ごら子は既に上位ランカーだったのもあり、一度サブステージで戦っているのだ。ロッカが羨ましそうにしている。


ごら子「そうだ、多分今日もこの後サブステージでバトルがあるから、見に来てもいいわよ」

ロッカ「いや、それはいいにょ。ワタチはとにかくバトル!バトル!アバトル!!」

ごら子「そう……」

メメイ「私は見てみたいです!ごら子師匠のステージを!!」

ロッカに断られ、少し悲しそうなごら子の前に、メメイが現れ、ピョンピョンと跳ねながら、そう話す。ごら子はメメイにとって憧れの存在だ。実際、ごら子のステージでの戦いを見ていたいと、ずっと前から思っていた。


ごら子「なら、見に来なさい。きっとメメイの役に立つと思うわ」

ごら子、嬉しそう。メメイはこの後バトルにエントリーする予定だったが、それを辞め、ごら子が戦うステージを観戦する事にした。


ごら子「そうだ、はい5万パコス。ステージの招待券だと思って受け取ってちょうだい。おつりは好きに使いなさい」

メメイ「すごい!チケット代よりおつりの方が多く出ますね!!」

ごら子「サブステージでのバトルまでは後1時間くらいね。私は早めに控え室に向かっておくわ」

メメイ「はいー!楽しみです!」

こうして、ごら子はサブステージ以上のプレイヤーに用意されている、個人控え室へと向かった。


神々の道楽(ラグナティア)会場:ごら子専用控え室】

 扉にゴスポワール=ラビソントゥ=コルソン様と書かれた控室の扉を開くごら子。そこには休憩用のソファとテーブル、ユニットバスが用意されていた。テーブルには「コルソン様」と書かれた箱があった。ごら子がその箱を開けると『午後のゴッサムティー』のペットボトルが入っていた。

ごら子「今日は差し入れが多いわね。有難く貰おうかしら」

 午後のゴッサムティーはごら子の大好物だ。一気に飲み干し、ソファにドスンと座る。


ごら子「今回の相手はダークネスネイリーか。余裕ね」

 ダークネスネイリー......デンジャラシティに来て、ロッカ達と最初に見た『カオスタイム』にて戦っていた男だ。戦いの序盤にて、GODA(ゴーダ)が抱えた赤ちゃんの謎の力により、意識を消失させられ負けていた。実際に余裕かは謎だが、彼のランキングは46位で、順位はごら子より下である。控室のドアがコンコンコンとなりスタッフがやってくる。

スタッフ「ゴスポワール様、試合開始の準備が出来ました。ご案内いたします」

ごら子「あら、もうそんな時間なのね」

 ソファから立ち上がり、スタッフと共にサブステージへと向かう。


神々の道楽(ラグナティア):サブステージ】

 巨大なステージの周りを約5000程の客席が囲んでいる。メインステージの半分の規模ではあるが、それでも十分なほどである。席は8割ほど埋まっている。あのファンザックの信者達のように、プレイヤー目当てで来ている者もいるだろうが、ほとんどはここ、デンジャラシティで行われる『戦い』そのものに期待している者だ。


実況「さぁ!!次のバトルは!!ゴスポワァァァァアアアアアル=ラビソントゥゥゥゥゥゥ=コルソォォォォォオオオオオオオオン!!ヴァーサス!!ダァァァァアアアアアクネス!!ネェェェェェイイイイイイリィィィィィィィ!!!!」

観客「うぉぉぉぉおおおおおお!」

実況、そして歓声と共にステージへと上がっていくごら子とダークネスネイリー。ごら子は両拳を打ち合わせて音を鳴らす、気合いは十分なようだ。相対するダークネスネイリーも、刀のように長く、黒い自慢の爪を研いだ。カオスタイムではこの爪での攻撃を当てること無く敗退していたが、実際に食らって閉まったら、かなりのダメージになるだろうと、ごら子は推測した。


ごら子「よろしくね」

ネイリー「あぁ……夜露死苦(よろしく)ぅ!」

お互い一言だけ交わした後、距離をとり、試合開始前の初期位置に立つ。そのごら子の初期位置から一番近い客席には、自身の師匠の活躍に期待を膨らませたメメイの姿があった。


メメイ「ごら子師匠ー!!頑張れー!!」

背後からメメイの声が聞こえる。


ごら子「ごっ!!」

そう言って右拳を突き上げるごら子。さぁ、ついに試合が始まる。


実況「どちらもやる気は十分なようだァ!!一体この二人は、どんな戦いを見せてくれるんだァ!?それでは、皆さん、掛け声をお願いします」

観客「「「3!」」」

観客「「「2!!」」」

観客「「「1!!!」」」

観客「「「カモン!ファイト!!」」」

戦いが始まった。まずはお互いに、距離を詰めず広い間合いを取りながら走る。両者とも動きながら強化魔法(バフ)を行っているようだ。


実況「さぁ?どちらから仕掛けるのかぁ!!?」

ごら子「それじゃあ、そろそろ……ってアレ……全然魔力が」

強化魔法(バフ)をいつもどうりに行ったはずだが、魔力の増幅がほとんど無い。


ネイリー「なんだぁ?来ないのかぁ?ヘヘヘっ!!じゃあこちらから行くぜ!!」

ネイリーの長い爪による攻撃だ。ごら子はこの一撃を間一髪で避ける。しかし、強化魔法(バフ)による、身体能力の強化が不十分で、いつもならカウンターが出来たであろう後隙のタイミングに、崩れた自分の体勢を直すことしか出来なかった。


ごら子「うっ!」

そして突然、激しい腹痛がごら子を襲う!!あまりの痛みに、身を屈めてしまう!そこに、ネイリーの全力の一撃が飛んでくる!!


実況「おーっと!!ゴスポワール!!一体どうしたんだぁ!?不調かぁ!!?不調なのかぁ!?」

ごら子「……ッカァ!!」

ごら子、大ダメージ!!まともな強化魔法(バフ)もガードも出来ず、致命傷だ。その姿を見て、ネイリーが大きく口を開いて笑う。


メメイ「ごら子師匠!?」

 致命傷を喰らってしまったごら子を間近に見ていたメメイは困惑を隠せない。ごら子師匠がこんな簡単にやられるはずは無い。違和感を覚えていた。


ネイリー「どうしちまったんだい!?コルソン家のお嬢ちゃん?へへへェ!へへへェ!!」

ごら子「......っご!!」

 ネイリーが舌なめずりをしながら、まともに身動きが出来ないごら子の元へと歩いてくる。そして更に一撃爪でひっかいた後、彼女の耳元で囁く。


ネイリー「ゴッサムティー......美味しかったかぁい?」

ごら子「お前......そういう......事......か......」

 控室にあった差し入れのゴッサムティー。ごら子はあれを飲んだ時に、普段家で飲んでいる物より少し爽やかさが足りないと感じていた。しかしそれは、いつも飲んでいる物が高級品だからであり、特に問題ないと感じていた。しかし、今のネイリーの言葉で全てを察した。そう、あれは毒入り(ポイズン)ゴッサムティーだったのだ。あの時飲んだゴッサムティーには、魔力の流れを崩壊させる恐ろしい毒が混ざっていたという事だ!!


ごら子「......っご」

最後の力でネイリーを睨みつけ、ごら子は意識を失ってしまう。医療班がタンカでごら子を担ぎ、医務室へと運んでいく。


実況「おおーっと!!瞬殺だー!!ネイリーの強烈な攻撃を喰らい、ごら子早くもダウン!!よって勝者はダァァァァァクネス!!ネェェェェエエエエエイリィィィィィイイイイイイ!!」

観客「うぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!」

 今までの試合でごら子とネイリーを見てきた常連の客達の中には、この決着に違和感を覚える者もいたが、ごら子を倒したらネイリーの力強い一撃による勝利を賞賛する声も大きいようだ。


実況「次回のバトルもぉ、お楽しみにぃー」


ダークネスネイリー!!ランクアップ!!46位→35位

「ケッヘッヘ!」


ゴスポワール=ラビソントゥ=コルソン!ランクダウン!!35位→44位


神々の道楽(ラグナティア):医務室】

メメイ「ごら子師匠!ごら子師匠!!起きてください!!ごら子師匠ォーーー!!」

ごら子「……っご」

メメイの叫びを聞きながら、ごら子は会場の医務室にて目を覚ます。まだ、身体の痛みを少し感じる。ネイリーの毒入り(ポイズン)ゴッサムティーによる魔力への不調は一体どうなったのか、ごら子は試しに軽く強化魔法(バフ)を使い確かめる。意識が戻ってすぐの体調で行った為、少し控えめの魔力強化ではあったが、あの時のバトルの時より全然上手に行う事が出来た。


メメイ「ごら子師匠!起きて早々無理しないでください!!ほら、師匠が好きなゴッサムティーを持ってきましたよ」

ごら子「あ……ありがとう……」

メメイ「どうかしましたか?」

ごら子「なんでもないわ」

ゴッサムティーを見て、毒を連想してしまい、一瞬ペットボトルを取る手をとめたごら子だったが、これはメメイが完全に善意で持ってきたものだ。正直飲む気はあまり起きないが、ゆっくりと飲み始めた。


ごら子「あぁ、美味しい。この風味よ」

メメイ「元気が出たようで良かったです」

ごら子は差し入れで飲んだ毒入り(ポイズン)ゴッサムティーの時の味の違和感を思い出しながら、それと比べて、メメイから貰った物を飲んでいた。明らかという程では無いが、意識して飲めば違いを感じる事は出来た。ごら子は、今度から差し入れはバトルが終わった後にゆっくり頂こうと、医務室の窓の眺めながら思った。


ごら子「殺さなければなんでもないOK、か……それでも私は……」

メメイ「師匠?」

ごら子「メメイ、一つアドバイス。バトル前の飲食は、自分で用意してきた物にしなさい」

メメイ「は、はい!分かりました!!」

毒入りには気をつけよう!

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