9-7.恐るべし!愛の言霊!!無敵のファンザックを倒せ!!
まほ検合格を目指して、自らの実力を上げる為、ロッカは殺さなければなんでもOKの闘技大会、神々の道楽に挑戦する。記念すべき初戦で相対するは全身が鋼のように鍛えられた八頭身のイケメン、ファット・ファンザック。
観客「私も愛してるー!!!!!!!!!!!!!!!」
観客「ファンザック頑張れー!!!!!!!!!!!!!」
観客「イ・ケ・メ・ン!イ・ケ・メ・ン!!!!!!!!!!!」
観客「結婚してー!!!!!!!!!!!」
観客「ファンザックの腹筋最高!!!!!!!!!!!!!!」
最初の何十倍もの魔力が、ファンザックの中から溢れ出してくる。ロッカもあまりの魔力の量に委縮してしまう。ファンザックは腕を組んでどっしりと構えながら語りだす。
ファンザック「これが俺の切り札、特殊魔法!!愛の言霊(コール&レスポンス)!!俺への応援を魔力に変える必殺技だ!!」
観客の声を力に変え、圧倒的力を得たファンザック!!打ち倒す事が出来るか!!?
ロッカ「ねぇねぇ、もちかちてなんだけどさぁ~?その応援をパワーに変えるやつさぁ~最初っからやってた~?なんかやってたよなぁ!?」
ファンザック「え!?いや......えーっと......あの......その......やって......ました......」
ロッカ「いきなりもじもじし始めるんじゃねえ!!アンタ最初にワタチに合わせて、純粋な強化魔法だけで殴り合うって言ってたよなぁ!!」
ファンザック「ま、これも強化魔法みたいなもんだろ!?な?」
ロッカ「ついさっき特殊魔法って自分で言ってただろー!!」
ファンザック、この感じでセコいやつだった!!自身の魔力と拳一つで戦う素振りを見せながら、愛の言霊の力を使って、観客の応援を自信の魔力に変えていたのだ!!
ファンザック「まあここからは全力で!隠すことなく!愛の言霊の力を使っていくぜ!!だからお前も!!全力でかかってこい!!」
ロッカ「なんなんだコイツ......」
ロッカに言われたら終わりである。最後まで強化魔法のみを使って戦うつもりだったロッカだったが、この状態のファンザックを相手にするのは流石に分が悪いし何よりイライラすると思い、他の魔法を開放する。
ファンザック「それじゃあ改めて......俺とお前!!どっちがデカくて強いか......勝負だ!!」
改めて彼は得意の決め台詞を吐いた。ファンザックを応援しにきた観客の歓声が響く!!これにより、ファンザックの膨大な魔力量は維持される!!しかしそれに負けずロッカも縛り縄の魔法を解き放つ!!
ロッカ「シバレ!シバレル!シバルレル!!」
ロッカがファンザックを指さしながらそう唱えると、ファンザックの胸周り、脛周りに縄のわっかが現れ、その縄がそのままグルグルうずまき、彼の身体を縛り付ける。腕と胴体、両足が束ねられる。
ロッカ「あれ~!魔法を使ったのに全然疲れな~い!これが強化魔法を磨いた影響~?まだまだ沢山、縄出せそうだにょ~!」
ロッカは今まで縛り縄の魔法を使ったとに、多少の疲れや、魔力の減りを感じていた。しかし今回は、全くそれを感じない程に余裕であった。ロッカの推測どうり、強化魔法により、彼女自身の使える魔力量が増幅されたからである。バンザックが四肢の力を振り絞って縄を引きちぎるが、ロッカがすぐさま新しい縄を生み出し、縛り付ける!
ファンザック「フンッ!!」
ロッカ「ほにゃ!!」
ファンザック「フンッ!!」
ロッカ「ほにゃ!!」
ファザック「フンッ!!」
ロッカ「ほにゃあああああん!!」
ファンザック「フーンッ!!!!!フゥン!!!!」
縄を生成!縄を破壊!!その応酬である。どちらかの魔力、体力が底をつきるまでこれらは繰り返されるのか!?と思われたが。
観客「ファンザック!!負けるな―!!」
観客「そんな縄、気にすんなー!!」
観客「イ・ケ・メ・ン!!イ・ケ・メ・ン!!」
観客「よ!!最強!!全知全能!!」
観客「それいけ!僕らの!!ファンザック!!ゴーゴー!!」
ファンザックを応援する声がまたさらに大きくなっていく。愛の言霊の力により、ファンザックの魔力がどんどんどんどん増幅!!。次第に彼の纏う魔力は虹色を帯びていき1680万色の光を放つようになった!!そして、ファンザックの魔力は、彼自身が「フンッ」と力を込めずとも、自然にロッカの縛り縄を灰の如くボロボロにになった。
ロッカ「な!?なんなんだにょ!!縛る前に縄が粉々に!!」
ファンザック「みたか!!これが応援パワー最大!!ゲーミングファンザック!!!!!こうなった俺は!!どんな攻撃をも通さない!!」
さながらスーパー〇リオの無敵状態だ!!ファンザックから放たれる1680万色の光でフィールドは包まれる。縛り縄を生み出すのを辞めたロッカは、全身に魔力を行きわたらせ強化魔法に集中!力が更に高まっていく。ゲーミングファンザックを打ち破るほどまでに、到達する事が出来るのか!?
観客「キャー!!バンザック様ぁ!!素敵ぃ!!」
観客「神ィ!?神ィ!?神ィ!?」
観客「これは、いいですなぁ」
1680色に光輝く、ファンザックを見て見惚れている観客達!ファンザック自身もそれに応えるようにマッスルポーズを連続で決める!戦いの最中だと言うのに!そして、その間にロッカは強化魔法に全集中し魔力を高める!ファンザックが一連のマッスルポーズを終え、ロッカの方へと振り向く。ファンザックは煽る様に指をクイクイッと二度曲げた。
ファンザック「さぁ!お前の全力を見せてくれ!!」
ロッカ「うぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!!」
極限まで高まった魔力を纏い、ロッカはバンザックに向かってパンチをかます!!が、しかし!!
ロッカ「うわぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああん!!」
ファンザック「ああ?今のが全力か?」
ロッカの拳がファンザックの身体に振れる手前、彼の1680色に輝く魔力により、逆に大ダメージを受けてしまう。痺れるような痛みが、ロッカの腕を襲う。
ファンザック「圧倒的魔力の差!もう勝負は決まったみたいだなぁ!!」
ロッカ「畜生!畜生!!こうなったらぁー!!」
スカートのポケットからコマファイターを取り出そうとするロッカだったが......
ファンザック「それは?なんか嫌な予感がするな......フンッ!フンーッ!!(バキバキバキィ!!)」
ロッカ「そ、そんにゃあ!?エレポリィィィィィィいいイイイイイ!!」
ファンザックはコマファイターを取り出す一瞬の隙をつき、ロッカから奪い取り、地面へと叩きつけ踏みつぶし破壊した!!伝説の神器、コマファイター「エレクトリカルポリネシア」は完全に機能停止!!バラバラのゴミクズになったコマファイターの残骸を見ながら、ファンザックはつぶやく
ファンザック「これからはまがまがしい魔力を感じた......きっとそれを使われたら負けていただろう......だから破壊させて貰ったぜ!!今度こそ、俺の完全勝利だ!!」
ロッカ「人のもんぶっ壊すとかどうかしてるにょ!!!返せ!!ワタチのエレポリを!!」
ファンザック「忘れたのか?ここはデンジャラシティ!!神々の道楽!!殺さなければなんでもオッケーの戦場なんだよぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!」
ロッカ「でも、こんな事して観客達はどう思うだろうにぇえ?」
ファンザックが辺りを見渡す。
観客「ファンザック......」
観客「そんな......」
観客「相手の道具をぶっ壊すなんて......」
ロッカ「ほら?みんな流石に引いてるんじゃない?」
ファンザックの光の色が控えめになっていく......
と思われたがそれは一瞬だった!!
観客「勝つために手段を選ばないなんて!なんかダークでかっこいいぜ!!」
観客「なんだか『大人』って感じ!」
観客「新しい一面が見れたな......ギャップ萌え♡」
観客「イ・ケ・メ・ン!イ・ケ・メ・ン!!」
観客「俺も見習いたいぜーっ!!」
ファンザック「みんな!皆ありがとうー!!愛してるよぉおおお!!」
ロッカ「にょぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
寧ろ観客達はファンザックの普段見せないダークな面を見れた事により盛り上がっている。ファンザックの肉体は、より強い1680万色の光を放ち始める!!なんという絶望的な状況!!発狂するロッカを、あざ笑いながら少しずつ近づいてくるファンザック!なすすべなく負けてしまうのか!ファンザックは語りだす!!
ファンザック「誇れ!お前はきっと強くなれる!!この俺が認めたんだからなぁ!!ただ、今回は俺が上だったってだけだ!!俺は177位!!お前は4268位の新入りだ!!人気も!実力も!それほどの差があったってわけだ!!それじゃあ!また戦おうぜ!!」
ファンザックが右腕を振りかぶる。ゲーミング状態で全力の右フックを食らわせる気だ!!おそらくこれを喰らったら、数か月は病院行きだ!!ロッカの脳内に走馬灯らしきものが流れてくる......いや、これは走馬灯では無い!過去に戦いのアドバイスをしてくれたエコロ、ヨコミ、ごら子との会話だ!!
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エコロ「全身に魔力を纏ってても、必ず体にその強度が弱い部分、弱点があるよ。攻撃が通らない時は、感覚を研ぎ澄まして弱点を探すの」
ヨコミ「威力の高い一撃を食らわせたい時はな、自分の身体の魔力を一か所に集中させるんだ!!例えば頭突きする時には、頭に魔力を集中させるんだぞ!!」
ごら子「分かったかしら。これが、自分の体中にある魔力を全て解き放つ魔力全放出のやり方よ。最後の奥の手として使うの」
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ロッカの脳内に電流走る!ファンザックの全力右フックを間一髪で避ける!!
ロッカ「弱点......集中......魔力全放出......イチかバチかだにょぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!うぉぉぉぉおぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!」
ロッカはファンザックの背後にまわりこみ小さくしゃがむ!!そして、両手を組み、人差し指だけを立てる!!そしてその指の先端に全身の魔力を全て集中させた!!そのままそれを思いっきりファンザックの尻の穴へと突っ込んだ!!
ロッカ「フルパワァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!カンチョォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ファンザック「ングゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウオァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ファンザックの尻の中でロッカの魔力が大爆発!!尻を抑えながらチョコチョコと足踏みをし悶え苦しんだ後、その場で倒れるファンザック!!魔力全放出によって体中の魔力を一気に解き放ちフラッフラのロッカだったが、まだ正気は保っている。
会場が一瞬静まり返るが、すぐに実況が気を取り直して勝敗判定を言い渡す。
実況「ファ!ファンザックーッ!ロッカの背水の陣の一撃で気絶ーッ!!完全に意識を失ってしまったぁぁぁぁぁああああああああ!!よって、勝者はロォォォォッカー!!アマミィィィィィィイイイイイ!!」
ロッカ「ファンも、実力も、まだまだだけど......ワタチには助言をかけてくれる、色々な事を教えてくれるお友達が!!いるにょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
力を振り絞って、拳を上げるロッカ!!観客達も歓声を上げる。
観客「うおぉおおおおおおおぉぉおぉぉ!!あのファンザックを倒したーッ!?」
観客「ファンザックにだって、俺達がいるよー!!」
観客「こんな下劣な攻撃で、ファンザック様がぁー!?!?」
観客「嘘だろ......あの、ファンザックが!?」
観客「あのロッカって奴、思った以上に期待できるな......」
観客「よくも俺達のファンザックをー!!」
観客「ファンザックー!!次頑張ろうねー!!」
観客「俺、ロッカの事推そうかな?」
観客「今回も、面白い戦いだったな!!」
試合が終わって決着がついた後も、ファンザックを応援、心配する声が多かったが、その歓声の中にはロッカを評価する者も少なくは無かった。意識朦朧としながらフィールドの外に出ていくロッカだった。今日中に何戦も行い、メインステージを目指していたロッカだったが、初戦で力を使い切ってしまった。次の戦いはまた明日。ただ、ファンザックとの戦いを通して、戦いのスキルは急成長したと言っていいだろう。
デンジャラシティ二日目:リザルト
ファット・ファンザック!ランクダウン!!→178位!!
ロッカ=アマミ!ランクアップ!!4268位→177位!!
「フゥ―!!めちゃくちゃ気持ちぇ~!!」
長格上のファンザックを倒し大躍進!!
エコロ=クサカベ!ランクアップ!!4267位→302位→218位!!
「やるじゃんロッカ。ただ、すぐに追いつくよ」
エコロも上位ランカーとのマッチングをお願いしていたが、相手として出てきたのはファンザックよりもランクが低い302位のチャクチャック・クチャラーだった。難なく勝利し、302位に昇格。その後のもう一戦で218位のデストロイヤー柴田を倒し、彼のランクの上へと躍り出た!!
ヨコミ=ヒメクリ!ランクアップ!! 818位→994位→314位
「久しぶりの神々の道楽!楽しかったぞ!!あの時のワタシより、確実に成長しているぞ!!」
ヨコミは一年前から神々の道楽に久しぶりの戦いだった!!一戦目はマボロ・シーマンによる悪夢を見せる卑劣な魔法により、亀が死ぬ幻覚を見せられ敗北。二戦目では、鬼龍院鬼丸との正面からの戦いを制し勝利!!314位へと上って行った!!
ゴスポワール=ラビソントゥ=コルソン!!ランクアップ!!55位→49位→44位
「まったく、勝てたのは良いとして、嫌な数字ね」
同じく一年ぶりの参戦。自分よりランクが下のプレイヤーと二連戦。どちらにも勝利をおさめ、少しだけランクを上げた!!だがごら子はこの順位の数字が気に入らないようだ。
メメイ=シノビザト!ランクアップ!!4266位→2548位→1555位
「ごら子師匠!!私の順位を見て落ち着いてください!!5が沢山ですヨ!!」
シノビザト家の遺伝で受け継がれし創造魔法、分身とごら子直伝の強化魔法戦闘術を組み合わせ、エレベーターマニアと武田信二を倒し順調にコマを進めて行く!!
マフィン=メタルドーム!ランクアップ!!4265位→4266位→2110位
「出遅れちゃったけど、これで十分だよねぇ」
バリアを作る創造魔法が得意なマフィン。実践にそこまで慣れておらず、初戦は1739位、ヴァイオレンス・サザエによる怒涛の攻撃によりバリアを破壊されるまで一方的に攻められ、敗北。二戦目は、戦いの中でバリアを展開したまま、メメイから魔道具、麻痺の力を持つクナイ青蜻蛉を借り、上手く使い2110位のダーク・キンに勝利!!
全員、悪くない滑り出しだ!!まほ検まで、あと9日!!
いいすねー




