9-6.登場!デカくて強い男!!強化魔法縛りで戦え!!
一週間以内に魔法検定準二級合格相当の実力をつける為、ロッカは仲間達と魔法飛び交う危険地域、デンジャラシティへと向かう。そこで、死ぬこと以外はなんでもOKの闘技施設、神々の道楽へと挑戦する。選手登録をして最初の対戦相手は、デカくて強くて顔だちも良い男、ファット・ファンザックだった......
ファンザック「俺とお前、どっちがデカくて強いか勝負だ!!」
フェンスに囲まれたバトルフィールド、その外側で観客達がコールを始める。
観客達「ウオー!ファンザック!!ウオー!ファンザック!!ウオー!ファンザック!!ウオー!!!ファンザック!!イ・ケ・メ・ン!イ・ケ・メ・ン!!」
ファンザック「みんなー応援ありがとうー!!大好きだよー!!」
試合開始前から、観客のほとんどはファンザックの虜になっている。ファンザックは客席の応援に答えるように手を振る。ロッカは自分が期待の新人として応援されると思っていたので、大変この状況が気にくわなかった。対抗して、セクシーポーズを取り始める。
ロッカ「アハァーンワタチの事もみてぇ~ん♡」
それに対して反応する人も何人かいたが、やはり観客の視線のほとんどはファンザックの方を向いている。ロッカのボルテージは、試合前から頂点へと近づく。
ロッカ「こ......こうなったら、脱ぐにょ!脱いでやるにょぉおおお!!」
ファンザック「フンッ(ビリビリビリィ!!)」
ロッカが服のボタンを外そうとしたその瞬間!ファンザックが自身が着ているタンクトップをその筋肉モリモリの腕で思いっきり引きちぎった!!ファンザック目当てでやってきた観客たちは、大興奮、歓喜の悲鳴が鳴り響く!!注目を完全に持っていかれ、ロッカキレた!!
観客「キャァァァァァアアアアアアアアアアア!!」
ロッカ「にょぉぉぉぉおおおおおおおwwwwwwあーもうキレたにょ!!そもそも冷静に考えてなぁ!!これから始まるバトルでワタチがコイツを倒せば注目はいただきだにょw」
試合開始が迫る。ロッカはファンザックの前へと歩いていき、指を指す。
ロッカ「おーいファンザック!!今からワタチがアンタを強化魔法だけを使って倒したるにょ!!みとけにょみとけにょー!!」
ファンザック「強化魔法のみか!それは俺が最も得意とするスタイルだぜ?純粋な魔力の量!練度!!そして、自らの肉体のぶつかり合い!!それで俺に勝とうって言うんだな?面白ぇじゃねえか……乗ってやるぜ!こいよ!!うおおおおおおおおおおお!!」
彼もロッカに感化され、強化魔法のみで戦うつもりだ。ファンザックが雄叫びをあげると、彼の全身から魔力が思いっきり吹き出てくる。
ロッカ「こ、この感じ!ごら子ちゃんと同じかそれ以上のパワーを感じるにょ!!ワタチもいくにょぉぉおおお!!にょ!にょ!にょ!にょ!にょ!にょぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!」
ロッカも全身を震わせ、強化魔法だけに集中して魔力を解放する。ファンザックには劣っているが、ロッカ自身の中では今までで一番量が多く、また質も高い魔力を生み出す事が出来ていると言えよう。試合開始間近だ!!
実況「期待の新人ロッカがファンザックを倒し、華々しいデビューを飾るのか!?それともファンザックがそれを力強く蹴散らすのか!?それでは行きますよ!!」
観客「3!!」
観客「2!!」
観客「1!!」
観客「「「カモン!!ファイト!!」」」
野外フィールドのフェンスに貼り付けられたされたブザーが轟音を鳴らしバトルスタート!!その瞬間、ロッカがファンザックの懐に潜り込み、顎に向かってアッパー!!油断していたファンザックは反応出来ずに、ぶっ飛んでしまう。
ファンザック「ッッグハァ!!」
ロッカ「やったにょ!先制攻撃成功!!力なら負けるかもだけど、スピードなら負けないにょ!!」
ファンザック「ほう、面白ぇ、面白ぇじゃねえか!!さぁ、まだまだ俺は元気出ぜ!もう一度撃って来い!!」
即座に立ち上がり、先程よりも集中し、腰を下げ低い構えを取る。ロッカは次もアッパーを食らわすことを考えていたが、ファンザックがこの姿勢を取ったことにより、隙をついて狙うのが大変難しくなった。
ロッカ「もうアッパーは無理か!ごら子ちゃんから教えて貰った心得!隙をつけないならむしろ正面から全力で!!」
ロッカは真っ直ぐと地面を蹴り出し、ラッシュの構えを取る。何度も殴って正面からガードを崩す気だ!!しかし、ロッカがファンザックに向かって飛びかかろうとしたその瞬間!!
ファンザック「フンッッッッッッッッッ!!」
ロッカ「にょおおおおおお!!」
ファンザックが、即座にロッカの腹に右フックをかました!その勢いで、ロッカは吹き飛び、フィールドを囲うフェンスの方へと思いっきり叩きつけられる!フェンスが、ガチャーンと大きな音を立てる。
実況「おーっとここでファンザックの得意技!!右フックが決まったーッ!」
勝ち誇ったような顔でロッカを見るファンザック。しかし、ロッカはすぐさま耐性を立て直し、先ほどよりも強力な強化魔法をし、ファンザックの目の前で構えを取る。
ロッカ「なんだかさっきより上手く強化魔法が出来ている気がするにょ!!これならっ!!」
ファンザック「中々楽しませてくれそうだなぁ!気に入ったぜ!お前!」
ロッカ「アンタに気に入られても全然嬉しくないにょ!イケメンとか言われてたけど、ワタチのタイプではないにぇー?」
ファンザック「そうか?残念だなぁ!?だが、そうやって反抗してくれた方が、殴りやすいぜぇ!!っと!!」
ファンザックは前へとステップしそのまま再び右フックをかます!が、ロッカはそれに上手く反応し、思いっきりファンザックの左腕側に潜りこむ!!大きく空振りしたファンザック。
ファンザック「ぬぁあにぃ!!」
その大きな隙をついて、ロッカがタックル!!ファンザックの脇腹にクリティカルヒット!!ファンザックは態勢を崩す!そこに追い打ちをかけるようにロッカのストレートパンチが炸裂!!ファンザックは先ほどのロッカのようにフェンスへと叩きつけられた!!そこにロッカは透かさず距離をつめ、パンチのラッシュをかます!!
ロッカ「にょらにょらにょらにょらにょらにょらにょらにょら!!にょらぁ!!」
ファンザック「おわあああああああああああああああああああああああ!!」
実況「これは凄い!!ロッカが右フックのスキをつき、怒涛のコンボを食らわせたぁ!!」
ロッカの全力のラッシュを、身体で受け続けるファンザック。彼の鋼のように鍛えられた鋼のような肉体に傷だらけになる。その姿を見たファンザックを見に来た観客達の声援が強く響く。
観客「わぁぁぁぁぁああああああファンザックがやられちゃうー!!」
観客「ファンザックー!負けないでー!!」
観客「こんなもんじゃないだろぉ!!ファンザックぅー!!」
すると、ダメージを喰らっているファンザックの魔力がじわじわと増幅する。そして、ファンザックがラッシュを受けながらもニヤリと笑った。
ファンザック「フンッッッッッッ!!フンッッッッッ!!フンーーーーーーッッッッッ!!」
ファンザックの全身から莫大な魔力が爆発する。その爆風によりラッシュ中のロッカも後ろに飛ばされてしまう。何とか地面に足をつけ、足に強化魔法を集中させ、踏ん張り、フィールドの真ん中あたりで止まる。
ファンザック「うぉぉぉおおおおおおおおお!!燃え上がってきたなぁ!!お前は俺の最高の好敵手だぜぇ!!強化魔法だけで戦うという話だったが!!俺はお前と全力で戦いたい!!見せてやろう!!俺の真の力を!!」
ロッカ「なんだにょ!勝手に話進めてライバル認定してんじゃねえ!!」
ファンザックがニコニコでそう告げる。そして、観客の方へと視線を向ける。
ファンザック「みんなー!!愛してるよー!!応援よろしくぅー!!」
そういいながらファンザックがボディビルダーを思わせるマッスルポーズを取る。すると観客達からは黄色い歓声が上がり、それに伴ってファンザックの魔力が更に増していく!!!!
観客「私も愛してるー!!!!!!!!!!!!!!!」
観客「ファンザック頑張れー!!!!!!!!!!!!!」
観客「イ・ケ・メ・ン!イ・ケ・メ・ン!!!!!!!!!!!」
観客「結婚してー!!!!!!!!!!!」
観客「ファンザックの腹筋最高!!!!!!!!!!!!!!」
最初の何十倍もの魔力が、ファンザックの中から溢れ出してくる。ロッカもあまりの魔力の量に委縮してしまう。ファンザックは腕を組んでどっしりと構えながら語りだす。
ファンザック「これが俺の切り札、特殊魔法!!愛の言霊!!俺への応援を魔力に変える必殺技だ!!」
全力のファンザック!ロッカは打ち倒す事が出来るか!!




