7-3.最深部到達!!地獄の100時間労働!!
ロッカ「にょ......にょお......いつになったら最深部につくにょお?もう三か月くらい経っている気がするにょお......あんあんあんあん!!もぉぉぉぉおぉぉおおおおおおん!!」
確かに前回の話から3か月くらい空けての投稿だけど、作中での経過時間はメリルの胃袋に入ってから3時間くらい。でも安心してください、最深部は目の前でございます。
常識図鑑「オ!オイ!コノヒカリハ?デグチジャナイノカ!?」
ロッカ「ま?」
目の前から光が差し込む。外の光だろうか?いいや違う!?これは?これは?
ロッカ「希望の光?」
いいえ、違います。目の前には、ワイシャツを着た謎の男がいた。ロッカが嫌な予感を抱く。
ロッカ「もしや......絶望の闇?」
はい、そうです。謎の男がロッカに声をかける。
店長「お疲れ様です。僕はこのメリル―マウンテンの店長。貴方には今から100時間分、アルバイト体験をしてもらい、大人になる為に必要な社会性を身に付けてもらうよ」
メリル―マウンテンの店長???意味が分からない。ロッカは恐怖のあまりいつものように発狂する事も無く、過呼吸になりかけている。実は作者も明日のバイトが嫌すぎて、現実逃避とストレス発散の意味が多めで今回の話を書いている。
ロッカ「にょ......にょ......にょ......」
店長「大丈夫だよ?魔法によって体感時間をいじるだけさ、君にとっては100時間に感じるけど、実際に経つ時間は5時間くらいだよ」
店長がなだめるように話すが全然良くない。何が大丈夫なんだ?理解不能理解不能理解不能。
ロッカ「にょぉぉぉぉぉおぉおおおおおおおおおお!!!働きたくない働きたくない働きたくないいぃぃぃいい!!帰らせてくださいお願いしますにゅおおおおおおお!!もう悪いことしませんから!!反省しましたのでお願いしますマッソン先生ぃぃぃぃぃいいいいいいいいいい!!無理無理無理無理ホント無理今後一切無礼な態度はとりませんので帰らせて下さいいぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいい!!」
この声は勿論マッソン先生には届いていない。マッソン先生はもう、まほ検対策を行う生徒たちの元へ帰っている。
店長「今から僕の魔法で、あの人気ファスト回転寿司屋『オーマイスシヨシ』を再現した空間を生み出すよ。君は100時間分ここで働いてもらう」
『オーマイスシヨシバイト体験』ルーティン
(魔法によってロッカの中の体感時間は歪められています)
午前6時00分~起床、朝食、出勤
午前7時30分~勤務開始
正午12時00分~お昼休憩
午後13時00分~休憩終了、午後勤務開始
午後18時30分~退勤、帰宅、夕食(終わったら自由時間)
午後22時30分~就寝
これを10回繰り返し、体験終了
常識図鑑「ホウテイロウドウジカンヲコエテイナイカ?」
店長「まぁ見方によってはそうだけど、結構色んな会社がやってるよw?僕も一緒に働くんだからさ。あ、タイムカードは8時間で切ってもらうよ」
常識「ヤバスンギ」
にこやかな店長をみて、震える常識図鑑。ロッカの魂は抜けていた。店長が指をならすとあの『オーマイスシヨシ』が完璧に再現された空間が生み出される。客も魔法で再現され、何人か入り口前で待っている。
店長「二人とも、おいでー。君と一緒に働く仲間だ、ほら自己紹介して」
店長の声によってやってきた二人。この二人は魔法で生み出されたのではない、人間だ。一人は高身長の細身の男、もう一人はギャルっぽい、トロワ組のワンギリカを思わせる風貌をした女性だ。
ロッカ「ん~パイセン~?ロッカだにょ」
絶望した表情でロッカは挨拶をした。
コサン「俺はコサン。ここで5年アルバイトしてる。新人だからって甘くされると思うなよ。後お前その態度続けたらどうなるかわかってんな?」
細身の男コサンは大変高圧的だった。ロッカはその態度にキレそうだったが、口に出して起こる元気は無かった。
チャルメ「私はチャルメ。よろしくー。分からない事があったら何でも聞いてね」
女性の方は優しそうだ。ヲタクに優しいギャルかもしれない。
店長「今は7時半、8時に店を開くからそれまでに諸々の準備をするんだよ?あ、勿論研修はないから現場で説明聞いて実際にやって覚えてね。はい、よーいスタート」
なんと、初日から何の説明もなく現場にぶち込まれてしまった!ロッカはパニくっている。
ロッカ「えぇぇええええええええええ!!嫌々いきなり説明も無しに無理だにょお!!」
店長「まずは僕が指示出すからやって身体で覚えてみて、初日だから失敗は許すけど、あんまりにも酷かったら勤務時間延長、つまり残業ね」
ロッカ「にょ!にょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
さぁ、勤務が始まった。まず最初に何をやるのだろうか。
ロッカ「さ、最初は何をやれば良いにょ?」
店長「まずは清掃だね、汚い所探して綺麗にするんだ。はい、クリーナーとバケツ持って!」
道具を渡され、ロッカは直ぐに掃除を始める。とりあえずテーブルの上を掃除していく。
コサン「ホラホラここも汚れてるよ、ここも、ここも。ホラホラホラホラ」
軽く手伝いながらロッカに指示するコサン。ロッカの見落としを指摘し、掃除させる。
ロッカ「あぁんここもぉ!ここもぉ!!あぁん!!キツイ!キツすぎるにょぉぉおおお!!ってア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」
急いで掃除するあまりに、足元のバケツを蹴飛ばしてしまうロッカ。水が辺りに飛び散り、びちゃびちゃになってしまう。
コサン「ハァ……何やってんの……ここは俺がやっとくからもういいって」
ロッカ「えぇん!!こんなんむりだにょおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!」
ロッカは走って店の入口へと向かった。すると、そこには魔法で作られた量産型客人達が大量に立っていた。寿司屋が開店するのを今か今かとまっているのだ。
チャルメ「はい、じゃあオープンしまーす。ほい。いらっしゃさせー」
ロッカ「え!?え!?あ、しゃせーい!!」
チャルメが店の鍵を解錠し、客を誘導する。
店長「それじゃあロッカさん。切りつけやってみよっか」
ロッカ「え!?ワタチ魚なんて切った事ないにょ!!」
店長「大丈夫、教えるから」
厨房に連れてこられるロッカ、まな板と包丁と冷凍鯖を渡される。
店長「それじゃあまずは鯖を切って……って、あれまだ凍ってるね。だったらここは臨機応変に……ロッカさん、確か魔法使えるって言ってたよね。この魚解凍してよ」
ロッカ「ワタチはそういう魔法は使えないにょ!使えるのは癒しの魔法と束縛魔法だにょ!!」 店長「あーそうなんだ、まあ得意不得意は色々あるから気にしないで、明後日までに覚えておいてくれればいいから」
ロッカ「いや魔法にはそれぞれ人ごとに得意不得意があってワタチがそれをやろうとしたら二週間くらいかかるのにょ」
店長「いやね?仕事なんだからそこは無理にでもやらなきゃだよ?みんなやってきてるんだから」
ロッカ「はぁぁぁぁぁ!!?」
無理難題を強いられブチギレるロッカ!!しかし店長はそれを無理難題だとは思っていない!!当たり前にできることだと考えているのだ!!恐ろしい……
コサン「早くして?鯖注文来てるって」
ロッカの元へとやってきて鯖を急かすコサン。そしてすぐさま自分の仕事をしに戻ってしまう。
ロッカ「クソ!どうすれば良いんだにょ!?」
店長「ここは僕がなんとかするからいいよ。ロッカさんはこっちの解凍済みマグロの切りつけを頼んだ」
ロッカ「いやだから切り方わかんねぇよ?」
店長「そこは先輩に聞いといて」
そういって店長は、鯖寿司を頼んだ客の元へと、冷凍鯖を持って行ってしまった。
ロッカ「チャ!チャルメせんぱーい!!」
チャルメ「ん?どしたん?」
少し離れたところで寿司の切り付けをひとりで黙々とやっていたチャルメが声掛けに反応する。
ロッカ「マグロの切り方を教えて欲しいにょ!!」
チャルメ「おっけーマグロね。この一ブロックのマグロの塊を横向きにして、斜めに包丁をいれる。これだけだよ」
ロッカ「や、やってみるにょ!!」
チャルメが見せた手本通りに真似して包丁を使うロッカ。意外な事に結構綺麗に切れている。
チャルメ「お、いいじゃんいいじゃん」
コサン「ダメです」
ロッカ「いあああああああ!!!!」
つづく




