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あんぐみ!!はちゃめちゃ魔法物語!!  作者: えのしぃ
5.魔法サッカー編

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37/70

5-8.ロッカ、まさかの名案!?未来視を打ち破れ!!

 トロワ組に見事勝利したチームアン組。試合の中で彼女達の合体魔法も完全に形となり、連携も強固となった。一時間の休憩を挟んだ後、ドゥ組との試合が始まる。こちらの試合にも勝利して、完全なリベンジを果たしたい所だ。


ロッカ「ワタチ!最強!アン組!最強!」

 守護神の壁(ゴゴゴッドウォール)を成功させた事や、ネットを使った新しい戦い方を身につけ興奮するロッカ。仲間達もそんなロッカと共に勝利の余韻に浸っていた。


 そこに、ドゥ組の生徒であるボルドラがやってくる。ボルドラは座って休んでいるごら子の元へと向かう。


ごら子「あら、ボラ子じゃない。なんか用?」


ボルドラ「その呼び方はおやめなさいと言っているでしょうに!全く……私は貴方に、勝利宣言をしに来たのですわ!」


ごら子「まだ始まっても無い試合に勝利宣言だなんて負けたらすごく恥ずかしい思いをするわよ」


ボルドラ「大丈夫よ!負けませんもの!」

 そう言ってボルドラはごら子の元を去っていく。前回の試合で、ごら子にシュートを止められたのが悔しかったのか、かなり根に持っている様子だった。


 休息と作戦会議を終え、アン組とドゥ組の生徒がグラウンドへと足を踏み入れる。試合開始だ。


ドゥ組:ポジション


FW    ユメミ ボルドラ

        ヨミー


MF  イバラ パクリン チカット

       タブルル


DF  ゴート ウンリュウ アミ


GW     ベアベア


ベンチ

ロラゲイ

マリン

オシュ

ツーボー

スラシル



アン組:ポジション


FW  ヨコミ ラバーン マリカ


MF  ザキム ネルラ ナナバ


       クロロ

DF ロッカ エコロ マフィン メメイ


GW      ごら子


ベンチ

ガバ

ゴボ

アラヨット

ペンギーゴ

ポール


 アン組はトロワ組との戦いで完成した合体魔法を引き続き活かせるよう、合体に参加する人ををスターティングメンバーに入れた。


ハマディン「合宿初日から急成長を遂げたアン組!ドゥ組との戦いにも勝利する事が出来るのか!?ただ、ドゥ組も負ける気は一切無し!これは良い勝負が見られそうです」

 ドゥ組のボールからキックオフ。ユメミからボルドラへとボールが渡る。ボルドラがそのまま電撃を纏って加速しようとする。


マリカ「また、一人でゴールまで駆け抜けようって言うんでしょ?そうはさせないよ!」

 キックオフから間髪入れずに、ボルドラの元へと駆け寄るマリカ。六日前の試合のようにボルドラが前に上がるという展開を防ぐために、真っ先に近づいたのだ。


ボルドラ「残念ですわね!今回は一人では無いんですのよ!」

 ボルドラがそうマリカに告げた直後。ドゥ組のトップ下のヨミーが声を上げる。


ヨミー「パターンCの6!!」

 それを聞いたボルドラは、全身に電撃を纏いドリブルを始める。アン組のメンバーは六日前ボルドラの動きを思い出し、対策をしていたが、それが全て見透かされているかのように全員を躱しゴール前へとやってくる。


ハマディン「ボルドラ!ボールを運んで行く!電気を纏った高速のドリブルで、相手のディフェンスを躱して行くぅ!」


ごら子「流石、やっぱり速いわね。でも、貴方一人じゃ、私達の守護神の壁(ゴゴゴッドウォール)は破れないわ」


ボルドラ「ええ、だから私達も力を合わせる事にしたの」


ごら子「!?」

 合体魔法の構えを取ったごら子だったが、合体に参加出来る仲間は誰一人、来ていなかった。ドゥ組のユメミ、イバラ、チカットが、仲間が集まる事を魔法で妨害していたのだ。


ボルドラ「先程の試合を見た後、貴方達の守護神の壁(ゴゴゴッドウォール)の対策を考えていましたの。発動前にメンバーを封じれば、貴方は一人でシュートを受ける事になりますわぁ!!」

 足にありったけの電気の魔力を纏い、シュートの構えを取るボルドラ。


ごら子「確かにこれでは守護神の壁(ゴゴゴッドウォール)は使えない。だけど忘れたの?そもそも前にやり合った時も1対1だった。合体魔法を封じられたとしても。私一人で貴方のシュートは止められる!」


ボルドラ「だから……私は一人じゃないって言ってますのよぉぉおおおおおおおお!!」


ヨミー「Aの7!」

 再び、ボルドラの後ろからヨミーが声を上げる。それを聞いたボルドラがシュートを放つ!ごら子はそのボールを受け止めようとしたが……


ごら子「曲がった!?」

 ボールはごら子が向かった方とは逆のサイドにカーブして、そのままゴールネットへと入っていった。


ハマディン「ゴオオオオオオオオオオオオオオオル!!試合開始直後!!ドゥ組の先制点だぁぁあああああ!!」

 ドゥ組のメンバーは歓喜に包まれる。ボルドラと合体魔法の妨害をしていたユメミ達がハイタッチをする。


ボルドラ「作戦通り行けましたわね!ヨミーさん!」

 そして、ボルドラはヨミーと腕を組んだ。


エコロ「私たちの動きが、手に取るように……ああ!」

 何故、ドゥ組がここまですんなりと点を取れたのか、エコロは理解した。エコロは仲間達を呼んでそれを伝えた。


 トップ下で声を上げていたヨミーが使うのは未来予知の特殊魔法(エクストラ)。一瞬で、今から五秒後までの未来で起きる可能性が高い出来事を幾つか予知する事が出来る。無限の可能性の中から確率が高い物が見られるだけであって、完全に未来の全てを把握する事が出来るわけではないが、それでも十分な精度を誇る。


 ヨミーは自身が見た未来の中から、ボルドラが得点できる可能性が最も高い動きを考察し、アルファベットと数字の組み合わせの暗号で、それを仲間達に伝えていたのだ。


 後はヨミーの暗号が意味する動きをメンバーが実行するだけである。この作戦が見事成功し、アン組から一点取ることが出来たのだ。


ボルドラ「ヨミーさんの未来予知を皆に一瞬で共有してもらう。これはもう実質、全員が未来を予知出来ているような物ですわぁ!」

 この完全無欠の作戦の対策をが出来ないまま、チームアン組は立て続けに点を取られていった。しかし、3点目を奪われたそのタイミングで、ロッカが閃く!


ロッカ「……ワタチ!天才かもしれないにょ!」

 メンバー全員に、ロッカが自身の作戦を伝える。それを聞いて笑う人もいればドン引きする人もいた。しかし、案外良い作戦なのでは無いかと言う結果に至り、実行することとなった。


ラバーン「おいおい、アンタ正気かぁ?」


エコロ「ロッカはこれがデフォルトだから」


ネルラ「アホくさいけど、やってみる価値はあるさ。ニヒヒヒヒヒ!」


ボルドラ「アン組の皆さんは何を話していますの?まぁ、どんな手を使おうとも、この作戦を打ち破れるはずがありませんわぁ!」


ハマディン「ドゥ組!圧倒的な戦略でアン組に3点リード!このまま逃げ切り勝利か!?」


 0対3。アン組ボールからのキックオフ!マリカからヨコミにボールが渡る。そこでまた、ヨミーが未来予知を発動!皆に指示を出そうとするが……


ヨミー「何!?何!?何何!?何なのこれは!?嫌!いやあああああああああああああ!!」

 ヨミーは叫び、気絶状態になってしまった。


ナナバ「やったわね!それじゃあ皆、思考をリセットして。攻めるわよー!」

 ナナバの指示を聞き、アン組メンバー全員で上がる。司令塔であったヨミーの反応に困惑するドゥ組のメンバーを、一気に抜き去っていく!


ヨコミ・ラバーン・マリカ「B(ビッグバン)E(エクスプロージョン)B(ボンバー)!!」

 三人のはなった合体シュートは、そのままベアベアの巨大な身体を吹き飛ばしてゴール!


ハマディン「一体何が起こったのでしょうか!?未来予知をしていたヨミーが発狂!!そのスキをついたアン組がゴオオオオオオオオオオオオオオオル!!」

 まさかの作戦成功に驚きと喜びを隠せないアン組。ヨミーに一体何が起こったのか分からないドゥ組は、ちょっとした恐怖を感じていた。


 さて、ヨミーに何が起こったのか、彼女はどんな未来を見てしまったのか、確認してみよう。


ヨコミ「カーニ!カニカニ!カニカーニ!ポゥ!!」

 ガニ股で指でハサミを作ってカニダンスを踊るヨコミ。


ごら子「8212397123984239631317931!」

 5を除いた様々な数字を連呼するごら子。


ガバ・ゴボ「プロテイン!どっこいしょ!どっこいしょ!!プロテイン!!どっこい!どっこい!!」

 際どい格好で、プロテインを鼻から飲むストロングス兄弟。そしてトドメに……


ロッカ「レロレロレロレロレロレロレロレロレロ!!」

 ヨミーの顔を全力で舐め回すロッカ。


 ヨミーの見た5秒後の未来で、アン組のメンバーは皆この世の物とは思えない行動をしていたのだ。どの未来の可能性も狂気の沙汰であった。その意味不明さと恐怖のあまり、ヨミーは気絶してしまったのだ。


 このままでは試合続行は出来なさそうな為、ヨミーは交代となった。傍から見たら誰かに行動不能にさせられていたわけでは無いので、アン組からは誰も退場する事は無かった!っと思われたが……


ヨコミ「ふほっ!また眠気が……どうやら睡眠の魔法がまだ身体の中に残ってるみたいだ……もう少し、休ませてくれぇ……」

 ヨコミはトロワ組のオハーブにやられた睡眠の魔法による眠気がぶり返し、再びグラウンドの外に出る。代わりにナナバがベンチから立ち上がった。


ロッカ「やったにょ!!作戦成功だにょ!!」

 彼女が思いついた作戦とは、ヨミーが戦意喪失するまで、メンバー全員で狂気の行動をする事であった。行動を起こす前に、ヨミーが気絶した為、普通のプレイに戻ってすぐさま攻めることが出来たのだ。もしも、ヨミーがあのまま気絶せずいたら、実際に予知の出来事が起こっていたと思うと、恐ろしい。


ユメミ「やっぱり、あの子が考えた事だったのね!本当に恐ろしい子だわ!甘海六花……」

 ユメミはアン組の作戦を何となく察し、それをロッカが考えた事だと言う所まで、直感で理解した。他のドゥ組の生徒達も、アン組メンバーの会話から、ヨミーが気絶した原因をおぼろげであるが分かったようだ。


ボルドラ「まだですわ!ヨミーさんがやられたとしても、まだ2点差もある!それに、私達にはまだまだ沢山の戦略がありますもの!」


 気絶したヨミーはベンチのスラシルと交代。ドゥ組ボールから試合再開!再びボルドラがボールを運ぼうと身体に電撃を纏うが、先程よりも動きが鈍い。激しい魔力の消費による出力の低下の影響だ。先ほどの怒涛の攻めで魔力を使いすぎてしまったのだ。


ボルドラ「少し頑張り過ぎましたわ!ここはダブルルさん達にまかせましょう!」

 そう言ってボルドラはミッドフィールダーのダブルルにパスを出す。ダブルルが得意とする魔法は分身の創造魔法(クリエイション)だ。自身の分身を作り出し、連携する事が出来る。そしてさらに、近くにいたパクリンによるサポートが加わる。パクリンの魔法は他者の魔法をコピーする事。勿論コピーした魔法は本人が使うよりも精度は低いが、それでも十分な脅威となりうる。


 タブルルの魔法をコピーしたパクリンも二人に分身。ダブルルが二人、パクリンが二人と、実質4人体勢である。ヨコミと交代しトップ下に入ったナナバが、ボールを持っているパクリンに対してディフェンスするが、切り抜けられてしまう。ヨミーが指示を出していた時からダブルル達はこの戦術を使っていたが、今なおアン組のメンバー達は対策が出来ていなかった。


 が、ここで再びロッカが動き出す。


ロッカ「エコロちゃん!アレをやるにょ!」


エコロ「まさかアレを!?アレはまだ未完成じゃん」


ロッカ「でも、今が使い所だにょぉぉ!」


エコロ「それはそうだけど……分かった!やろう!」

 相談をし終えると、エコロとロッカはダブルル達の目の前に立ちはだかるように移動する。ただならぬ予感を感じたダブルルとパクリンは構える。


ロッカ「せーにょ!」


ロッカ・エコロ「無限輪の包囲網(ウロボロス・ロック)!」

 ダブルルとパクリンとその分身達全員を取り囲むように、エコロの召喚した強大な蛇8体とロッカの大縄6本が円を作る。


パクリン「おぉ……包囲されてしまったか!」

 パクリン達を縛りつけるように回り続ける縄と蛇。じわじわと彼女達の移動範囲を狭めていきながら、捕獲の準備をしていく。


ダブルル「こりゃ参った、諦めるしかないね」


パクリン「ああ、これは素晴らしい合体魔法だ」

 そのまま分身を含んだ四人は蛇と縄に縛られ、身動きを取れなくなる。転がってきたボールをそのまま、エコロがマリカの方へと蹴飛ばす。


エコロ「そのままシュート!決めちゃって!」


マリカ「うん!」

 エコロからボールを受け取ったマリカはそのままゴールへとボールを運ぶ。そこにラバーンがやってくる。


ラバーン「マリカ!ヨコミが居ない今、合体魔法は出来そうも無いけど、アタイがアンタのシュートサポートをするだけでも、かなりの威力になるはずだよ!」

 二人を捕まえに、ドゥ組のディフェンダーのウンリュウ、アミ

、ゴートがやってくる。しかし、ラバーンは既にボールを上空へと飛ばしていた。


マリカ「喰らえ!!スーパーマリカ隕石蹴り(メテオキック)!!」

 上空へと飛んだボールを追い越すかのように更に上に思いっきり飛んだマリカ。そこからボールに向かって思いっきり飛び蹴りする。上から下に落ちる際に威力が増幅されるマリカの強化魔法(バフ)によってボールが射出される。


ベアベア「止めて、見せる!」

 マリカのシュートを正面から受け止める。両手を熊に変化させ強化するベアベアだったが、マリカのシュートに後少しの所で力負けしてしまう。ボールはベアベアの手の元を離れそのままゴールイン!


ハマディン「ゴオオオオオオオオオオオオオオオル!!アン組!!驚愕のディフェンスによりボールを奪いそのまま得点へと繋げたああああああああ!!」


 そしてそのまま、前半終了のホイッスルがなる。


ハマディン「ここで前半終了ーっ!!2対3!!アン組がこのまま逆転なるか!?それともドゥ組が点差を引き離したまま勝利を掴む事が出来るのかぁー!?!?」


 各クラス、お互いのベンチへと帰っていく。


ロッカ「エコロちゅあああああん!!合体魔法、成功したぬぇぇぇえええん!!」


エコロ「うん、まさかぶっつけ本番で上手くいくとは思わなかったよ。」


ロッカ「これも、ワタチ達の友情パパパッパパッパパゥワー!!のおかげかもにゅえええええええ!?」

 エコロとロッカは五日間の練習期間で、ごら子達との練習に加えて、二人だけの合体魔法無限輪の包囲網(ウロボロス・ロック)の練習していたのだ。練習中は一度も成功する事が無かったこの技が、試合を通して完成したのだ。


ラバーン「マリカぁ!最後のシュート、ナイスだった!」


マリカ「ありがとう!皆が繋いでくれたボール、しっかりゴールに持っていく事が出来て良かったよ!」


 ドゥ組の戦略をなんとか攻略し、序盤につけられた点差を徐々に縮めていったアン組。立ち上る士気をその身に宿し、後半戦へと向かった。


 そして、後半ではラバーンが全力の魔力を込めたシュートでゴールインし、3対3の同点まで追い込む。ディフェンスも合体魔法を主とした怒涛の連携で上手く立ち回る事が出来、再び失点することは無かった。その後、二つのクラスどちらも点を許す事は無く延長戦へ。延長戦でも点は決まらず、試合はPK戦へと持ち込まれた!!

次回!魔法サッカー編クライマックス!

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