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あんぐみ!!はちゃめちゃ魔法物語!!  作者: えのしぃ
5.魔法サッカー編

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33/70

5-4.みんなで試合の反省会!!豪華な夕食もあるよ!!

 なんか、冴えてきた

 壁の向こう側から顔を出したロッカに驚き、彼を支えるポール、ザキムの上から後ろに飛んでいってしまうペッピ。その勢いでそのまま近くにあった超巨大露天風呂へとスプラッシュ!してしまった。


ポール「ペッ!ペッピ君大丈夫かい!?」


ザキム「派手に落ちたな……」

 落下したペッピの元へと近寄る二人。その後遅れて、超巨大露天風呂で水泳対決をしていたシャークと井上も駆けつける。


井上「な、なんだぁ!?」


シャーク「どうしてお前ら風呂も入らずに……そうか、ギャッハッハッハ!!」

 井上とシャークは、ペッピ達が今まで何をしていたかを察した。井上は軽く微笑み、シャークは爆笑した。


井上「これは!ローリーやポコルルが知ったら怒るだろうなぁ!」


シャーク「まぁまぁ、これが青春って奴だぜ!黙っててやろうぜぇ!!ギャハ!」

 ザキムとペッピは、近くにいたのが理解があって器の広いやつで良かったとほっとした。ポールもそう思いながら笑う二人と一緒に苦笑いをした。






 温泉タイムの後、アン組女子の部屋では……


エコロ「ふぅ……気持ちよかったぁ……まさか岩盤浴をしながら寝ちゃうだなんて思わなかったよ……そういえば、ロッカは何処にいたの?サウナ?」


ロッカ「楽園だにょ!?」


エコロ「楽園?」

 風呂上がりの余韻を楽しむクラスメイト達。暫くしたら食堂に行って夕食だ。それまでゆっくりしてるようだ。


ごら子「あれヨコミ、なんか髪伸びた?」


ヨコミ「温泉のパワーで成長したのかもな!」

 

ごら子は風呂上がりのコーヒー牛乳を飲みながら、少し疑問に思ったのだった。ヨコミの髪の毛は実際、温泉に入る前より少し伸びていた。


ナナバ「そうだ、今日のサッカー試合の反省会でもしましょ」


ラバーン「お、そうだな」

 皆がそれぞれ部屋の自由な場所で自由な姿勢を取りながらも、ナナバの提案に耳を傾ける。


マリカ「あの後色々考えたんだけどさ、フォワードの私たちは硬すぎる相手チームのキーパーの守りを破れるようにならないとね」

 マリカの言葉に反応して、ラバーンとヨコミが彼女の元にズルズルと近寄っていきながら話し始める。


ヨコミ「でもどうやって?この後はひたすら魔力と身体能力を特訓しまくるとかかい?」

 筋肉や反射神経と同じように、魔法の精度や魔力の量も特訓で鍛える事が出来る。ヨコミはひたすら特訓をすればいいのではないかと考えた。


ラバーン「それもそうだが、考えてみて欲しい。何故先生方は合宿の特訓の半分をサッカーにしたのかを……」


マリカ「チームワーク……連携……でもそれはそれなりに出来てたよね、パスとかもちゃんと回せてたし……もっと息を合わせろってことこかな?」


ラバーン「おしい!すごくおしいな!」


ヨコミ「ん?あぁ!そうか!分かったぞマリカ!!」


マリカ「……」

 ラバーンの言いたい事が分かったようだ。マリカはそこから少しだけ考えたが、分からなかった。


ヨコミ「合体魔法だ!」


ラバーン「その通り!」


マリカ「なるほど、一人の力がダメなら二人で!二人がダメなら三人の力を合わせて戦えって事ね!!」

 納得するヨコミと、マリカ。その後三人は部屋の隅っこに集まって、合体魔法の構想を練り始めた。魔法を使う際に必要なのはハッキリと魔力を操作するためのイメージ力。他者との合体魔法を放つ場合はそのイメージをお互いにしっかりと合わせなければならないのだ。


ロッカ「が!合体魔法ーッ!!そんなカッチョいい事出来たんかぁ!!ワタチもやりたいにょぉ!!」


エコロ「ロッカはまず自分の魔法をしっかり鍛えなきゃだよ。後サッカーのルールもしっかり覚えて」


ロッカ「にょ!にょお……」


エコロ「それが出来たら、私と合体技作ろうね。それまでは私はメメイとディフェンダー同士の相談でもしてるから」


ロッカ「わかったにょ!」

 スマホを開いてサッカーのルールを詳しく調べるロッカ。エコロは、ごら子と一緒に話しているメメイの元へと向かう。メメイはエコロが来るのを待っていたのか、彼女より先にこちらから話しかける。


メメイ「エコロさん!今ごら子師匠と話していたのですが、私とエコロさんとごら子師匠の三人で鉄壁の合体魔法を作るというのは如何でしょうか!」

 提案するメメイ。その後ろでごら子はチウィッターで「#お前らが考える最強の合体魔法」のハッシュタグを使って募集をしながら頷いた。

 

エコロ「ごら子とメメイと私……どんな技が出来るか想像出来ない……だけど面白そうね。賛成!」

 エコロも乗り気なようだ。こちらの三人も、早速相談を始める。その近くでペンギーとアラヨットが小話をしていた。ペンギーは試合なんて恥ずかしくて出られないという事で個別で練習。アラヨットの魔法は、場合によっては仲間に損害を与えてしまうという事で試合には出られなかった。


アラヨット「私たち試合には出ない組でもさ、なんか合体技作らない?」


ペンギー「えー恥ずかし……く、は無いから良いかも……あんまり派手なのじゃなければ……」


アラヨット「やった!」


 部屋内で各々が合体魔法のイメージを共有していく。そして、時間は過ぎていき……


ヨコミ「メシダァ……」

 夕食の時間がやってきた!大きな和室の食堂に皆が集まってくる。すでに教師達は集まっていた。ラルコット先生が話し出す


ラルコット「皆集まりましたね!それじゃあ、料理長、よろしくお願い致します」

 ラルコット先生の言葉に誘われ、現れたのはさすらいの料理人リ・ヤンだった!!


ナナバ「リ・ヤン君!?何故ここに?」


リ・ヤン「フッフッフ……実は今俺は、この憩いの宿「宮迫」の食堂の料理長をやっているのさ……」


ロッカ「あのお兄!カニを倒しに行った時にいたやつだにょ!まさかの再登場!!?」


リ・ヤン「ああ、そうだ。今日はお前らに特段美味しい寿司を握ってやろう」

 リ・ヤンはそう言って包丁を取り出す。それを見たラルコット先生が話を再開する。


ラルコット「今から始まるのは、料理長リ・ヤンさんの寿司作りショーです!!」


ラバーン「寿司?寿司ってなんだい?」


ヨコミ「源流界(プルミエ)の日本で有名な魚料理さ!なんと焼かないで魚を美味しく食べられるんだぞ!」


ラバーン「なんだって!?それは凄そうだ!」


リ・ヤン「さぁ、行くぞ」

 そういうとリ・ヤンはテーブルの下から取り出した全長5メートルほどのデカマグロを上空へと放り投げる。そして、それについて行くようにリ・ヤンも大ジャンプし、懐から2本の包丁を出し構える。目にも止まらぬスピードで包丁での乱舞を行う。デカマグロは綺麗に刻まれ、そのかけらはそれぞれ、そのままテーブルの上に用意された沢山の小さな酢飯の塊に乗っかっていく。あっという間にマグロの寿司が100貫分完成した。


リ・ヤン「後は真心を込めて握るだけだ」


エコロ「そこは普通に握るんだ……」

 この後も、リ・ヤンの料理ショーは続いた。


【憩いの宿「宮迫」料理長スペシャル晩餐メニュー】

・デカマグロの寿司 6貫

・ぼろんどりのチキン

・かにかまときゅうりのサラダ

・スクランブルエッグ

・ワカメの味噌汁

・ご飯とドリンクおかわりし放題


リ・ヤン「どうぞ召し上がれ」


一同「いただきます!」


ロッカ「あーん!おいしそうだによぉぉぉ!ジュルジュルルルルルルチュパパパパ!!」

 ロッカがご馳走を目の前に激しく音をたてて舌なめずりをする。


ごら子「食欲無くなっちゃうからやめてくれる?」

 隣にいたごら子が、まぁまぁキレている。


ヨコミ「お寿司に、カニのかまぼこ!!最高だな!!」

 ヨコミがカニカマときゅうりのサラダを手元に持っていきながらそう話す。


エコロ「ヨコミ、実はカニカマって白身魚で出来ていて、カニは一切入ってないんだよ。見た目を寄せてるだけで」


ヨコミ「カニカマって、カニ入ってないの!?え!?普通に詐欺では!?」


エコロ「でも、まぁ普通に美味しいよ」


ヨコミ「そんな嘘つきの料理なのか!?そこの寿司の横にある草みたいな奴もプラスチックだしな!」


エコロ「それはバランって言うんだよ。取り敢えずさ、カニカマ食べてみなよ?」


ヨコミ「うーん分かったよ」

 ヨコミは首を傾げながらも、カニカマのサラダを口に運ぶ。もぐもぐと無言で味わう。


エコロ「どう?」


ヨコミ「……」


ヨコミ「カニよりカニカマの方が、美味しくないか?」


エコロ「それはバラン生える」


 こうして、合宿の初日は幕を閉じたのだった。

 ワンダー

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