1-3.エコロのおうちで!!魔法と魔女の勉強会!!
魔女のお仕事と魔法についてのお話!
ロッカ「ワタチ、魔女のロッカ! こっちは今食べてるざるそば!」
エコロ「私、魔女のエコロ! 今日は魔女になったばっかりのロッカに色々教えてあげる(意味深)ために私の部屋にロッカを呼んだの!」
今日も二人は元気です。
ロッカ「はーい! ワタチ予習してきました! 魔女は英語でウィッチ! あそこでチクタク言ってるのはウォッチ!」
エコロ「何をを勉強してきたんだあなたは......後ね、あぁ言う大きい時計はクロックって言うんだよ。ウォッチは腕時計とかの事だね」
エコロは紙に英語の綴りを書きながら説明した。
ロッカ「……鍋助君はいつもボッチ!」
エコロ「ロッカ、笑顔でそんな酷い事言わないでwww」
鍋助「ヘックション!」
鍋助はショッピングモール「ガオン」のレジでバイトをしながらくしゃみをした。
エコロ「はいはいーじゃあ魔女について教えるねー。とその前にまずは、昨日遭遇した怪物みたいな奴らについて話すよー」
ロッカ「あの、ウキーっウキーっな奴らねー りょ!!」
敬礼するロッカ。
エコロ「アイツらは凶魔獣って言ってね、まぁ簡単に言うと人に痛みをもたらすと言われている精霊なの。
ペインについて描かれたイラスト付きの本を見せながらロッカに対して説明するエコロ。ロッカはうんうんと頷きながら話を聞く。
ロッカ「凶魔獣は皆を怪我させちゃうって事ー?」
エコロ「まぁ、そんな感じかな。凶魔獣が放つ負のエナジーには、人々の怪我や病気を悪化させる効果があるの。鍋助君の鼻血が噴水のように溢れ出たのも、凶魔獣の仕業だね」
凶魔獣が直接的に人間を傷つけに行く事は少ない。怪我や病気をにかかった人間を負のエナジーよって追討ちをかけて重症もしくは死にまで追いやるというパターンが多いのだ。
エコロ「そして私達、魔女はこの凶魔獣達を倒すのが主な仕事なの」
ロッカ「にゃるほどー!凶魔獣ちゃん達を倒して皆を幸せにするのねー!ほにゃほにゃー!」
ロッカがほにゃほにゃの舞を踊る。
エコロ「そしてお待ちかね、この凶魔獣達を倒すために必要なのが魔法!奴らは魔女にしか見えなくて、魔女が使う魔法でしか倒せないの」
ロッカ「まほー!まほー!いえあ!いえあ!」
大興奮するロッカを見て微笑みながら、エコロが説明を始める。
エコロ「魔法には、この前学校でロッカが鍋助くんに使った治癒魔法みたいな、現実でも役にたつものもあるけど、ほとんどは凶魔獣を倒す為のものなの」
ロッカ「にゃるほどー! じゃあ私の天使ロッカちゃんヒーリングエキス! みたいなのはレアケースだったのね! レアチーズ!」
魔女の使う魔法の7割は凶魔獣を倒す為のもので、日常で使える便利な魔法というのは少ない。しかし、戦闘用の魔法を他の物事に役立てている者もいる。
エコロ「守術師爬虫大盾亀!!」
ロッカ「わー!かめサンだー! しゅごしゅごはちゅー!」
エコロの目の前に大きな亀が現れる。
エコロ「私はこういう、魔法生物を生成するのが得意なんだ! 後は他の人がどんな魔法を使えるか見る能力があるの! だからロッカが魔女になったら治癒の魔法がすぐに使えるようになるって分かったんだよね」
ロッカ「にゃるほどー」
ロッカが首を縦にブンブンふる。
エコロ「他でいうと、ロッカは束縛系の魔法が得意っぽいんだ!」
エコロは分厚い、600ページくらいの本を取り出し開く。
エコロ「あーあった、これだ!束縛魔法!ロッカ!相手を縛り付けるイメージをしながら、それっぽい呪文を唱えてみて!」
もうお気づきの方も多いかもしれないが、魔法を使う際に必要なのは魔力の操作とイメージである。存在する全ての魔法には全て魔法使い協会によってシンプルな名前が付けられているが、魔法を使う時に唱える言葉はなんでも良い。その為、魔法使い達は皆、その魔法のイメージをし易すい言葉を自分で作って使っている。
ロッカ「分かったにょ!えっと......シバレ!シバレル!シバルレル!」
ロッカは今思いついた言葉を口にだし、魔法を発動する。
エコロ「うっ!」
エコロの身体に魔法の縄が巻き付く
エコロ「あっあっ!イテテテテテ! ロッカ! 解除!解除してぇ!」
ロッカ「あわわわわわわわ! エコロちゃんが縛られてるぅぅぅぅ! 解除!解除!解除!解除!解除!解除!」
魔法の縄がほどける。
エコロ「凄い……思った以上に抜けられないし……凄い締め付け……ハァ……ハァ……」
ロッカ「ちょっとヤバい系カモカモ!エコロちゃん大丈夫......?」
ロッカは珍しく心配したが、心なしかエコロは少し嬉しそうだった。
《魔法生物:大盾亀》
パワーC
スピードE
レンジD
ガードA
コストC
レアリティB
総合評価C
《束縛の縄》
パワーD
スピードD
レンジD
ガードB
コストB
レアリティC
総合評価C
エコロ「っとこんな感じだね、ロッカの得意な魔法は治療と束縛縄の生成って感じかな。それ以外の魔法の威力は半分くらいになるから、あんまり使い物にならないかなぁ。」
それぞれの魔法にはそれぞれの使い手毎に得意不得意がある。これは生まれつき決まっている物で、得意ではない魔法の威力や利便性は極端に下がる。エコロはその事について伝えながら、魔法について書かれた本を閉じる。
ロッカ「ちょっと待ってにょ……じゃあワタチは、縄だけで戦えって言うにょおおおおおおおお!?もっとセクスィーでスタイリッシュ!な技使いたいにょおおおお!!」
ロッカがどすどすと地団駄をを踏む。
エコロ「いやー、そんな事言われても……いや、そうだ!」
エコロは再び本棚から本を取り出す。
エコロ「自身の魔力を流し込むと威力を発揮する装備「魔道具」を使って戦うのもありかもね」
魔道具について書かれた本をロッカに見せながら話すエコロ。
エコロ「ロッカみたいな自分の得意では戦いにくい人や、シンプルな武器を使って戦いたいって人は魔道具を使っているかな。男の人なんかはそういうのが多いかも」
ロッカ「へぇーってえ!?男の魔女もいるの!?」
エコロ「うん、まぁまぁいるよ。魔法使いとか魔法男子って呼ばれてる」
古来より、魔法を使う男性は魔法使い、女性は魔女と呼ばれていた。そこから時代がたち男女共に呼び名を統一しようという意見や、男性を魔法男子と呼ぼうという意見が寄せられた。しかし、とうの魔女と魔法使い達にとってはどうでも良い事であった為、古来からの呼び名を未だ使っている事が多い。
ロッカ「にょえー!魔女としての活動で!素敵な恋が出来るかもしれないにぇー!」
ロッカの頭がピンクになっている。
エコロ「魔道具についての話に戻すけど、魔女になったばっかの人は、まずは自分自身の得意とする魔法に慣れていくのがセオリーだね。魔道具は便利な物も多いけど、威力が出るのはやはり自分自身の力による魔法だからね」
魔道具を使った戦闘によってペインに与えられるダメージは、自身の得意とする魔法を使った時の半分ほどと言われている。得意でもない魔法を無理に使うよりは良いという程度である。
エコロ「後はまぁ、基本的な魔力の操作を覚えることだね。魔力を上手に自身の全体に流すことが出来れば、身体能力や防御力が少なくとも10倍くらいになるから」
ロッカ「ぢゅ!10倍~!!?」
魔法の力とはそれほど凄まじい物なのかと、ロッカは驚く。実際魔力を上手く操作する事によって、身体能力が上がり、時速200キロほどのスピードで走る事が出来たり、空を高く飛んだりする事ができる。慣れてくれば防壁魔法という自身の身体を護る防壁を貼る魔法を無意識に使用し、コンクリート程の耐久力を得る事が出来る。
エコロ「だから常に自分の魔力に意識を向けて生活しているといいよ。魔力を操るイメージを定着させる。それが魔女として強くなる為の基本ね」
ロッカ「あにゃるほどぉ~!分かったにょ!頑張るにょお!」
張り切っているような表情でロッカは頷いた。
エコロ「あ、もう分かってると思うけど、魔女の存在を人々にバラすのはまずいし魔法による危害を加えるのはまずいから、凶魔獣と戦う時はひとけの無い場所で戦うんだよ?凶魔獣は魔力を持つ者を優先して狙うから、基本的にはこの前みたいに逃げて誘導すれば大丈夫!」
凶魔獣は直接人々に危害を加えようとする事は少ないが、魔力を持つ者に対しては全力で襲い掛かる習性があるのだ。
エコロ「こんなもんかな!と、言うわけで! 魔女についての授業は終わり!ロッカちゃん!おやつでも食べよっか!」
ロッカ「うん、教えてくれてありがとねー! ドーナツ食べよっ!」
ドーナツを頬張る二人。こうして、二人の勉強会は幕を閉じたのだった。
魔女と魔法について、分かったかな?