3-7.衝撃!!恐るべき陰謀!?
来年、あんぐみの漫画もやります!
魔法界 ルナクレープ
「で、半分くらいを金で解決したわけだにょ!」
「は?」
ロッカに対してアンディが真顔で返答する。
「いや、力が暴走してしまってエジプトを凍らせてしまった。今は反省して復興に協力している。それは分かった……で、僕のモンチーは?」
「え?なに?モンチー?なにそれ?チンモの仲間?」
「チンモってなんだよ。僕のペットの猿の事だよ!」
アンディはモンチーの写真をロッカに見せ怒鳴る。
「あーお猿さんの事ね! それに関してはやって無いって言ってたにょ! 猿どころか実験すらやった事無いって!」
「確かに僕は、直接君のお母さんが猿を連れて行った所を見たわけではないが、僕がエジプトで仕事をしている時にモンチーを預かってくれていた少年がそう言っていたんだ!」
アンディは必死に話す。二人は真相を確かめるべく、事件が起きたエジプトへと向かった……
人間界 エジプト
「ここだ、ここの家の少年に猿を預けていたんだ……」
「さっそく聞きに行くにょ!」
ロッカとアンディは、家のベルを鳴らす。
キーン!
ベルの音がなって少しするが、扉が開くことは無い、誰も居ないのだろうか。
「家のベルを鳴らしても、誰も出ない時は、連打すればいいって、お母さんが言ってたにょ!」
「なんちゅう教育してんだよ。やっぱお前の親が犯人だろ」
キーン!キンキンキンキンキン!キンキンキンキン!キンキン!キーンキンキンキンキンキンキン!キンキンキンキン!
誰も出ない。
「外出中みたいだな、また今度来よう」
諦めて、アンディが振り向こうとしたその時!
「タスケテ……」
家の中から声が聞こえて来た。
「も、もしかして誰か監禁されてるぅぅぅ!!?」
「お前も聞こえたか、聞き間違いじゃないみたいだな」
「何だか、色々とヤバい気がするにょ……ただ、助けてと言われたら、助ける以外アリエンティー!」
「おい待て!」
「よし!家宅捜査だにょ!」
アンディの制止を振り切って、ロッカが建物のドアを蹴り飛ばす!大きな音を鳴らしながらドアが倒れる。ロッカはそのまま建物内へと入って行く。
「アカバン……タスケテ……タス……」
入ってすぐそこに、顔だけ人間の芋虫がクネクネと畝りながら掠れた声で助けを求めていた。外から聞こえてた声はこの芋虫の声だったみたいだ。
「むしさん大丈夫!?」
「オク……オク……」
芋虫は最後にそう言い残して、動かなくなってしまった。ロッカはそれを見てシュンとする。
「奥……奥に行けばいいのね……」
建物内の電気のスイッチを押したが、光はほとんどつかなかった。電気は諦めて、ロッカは薄暗い建物内を進んでいく。
「お、おい! 一人じゃ危ないかもしれない!」
アンディが後ろからついて行く。
慎重に歩きながら建物内を探索していると、とある部屋に違和感のある床があった。その床を調べてみると、その下に穴とその底へと続くであろうハシゴがあった。
「ワタチが先に降りてみるにょ!」
「いいのか、こう言うのは男である僕が先に行くべきだろ?」
「いやいいにょ! アンディくんが先に降りたら、下からおぱんちゅ見られちゃうにょお!」
「いや見ねぇよ」
「もぅーモッコリだなぁー!」
「それを言うならムッツリだろ……」
二人はハシゴを降りて行く。ハシゴは五階の建物程の高さがあった。長い階段を降りたその先の部屋のドアを、ロッカが開くと……
「え、何これは……」
ロッカとアンディは驚愕する。
「エイヒレ……エイヒレ……」
頭がエビになっているスズメが群れになってそう呟いている。
「あぁまぁないとぉ……」
スズメの後ろでは、ポメラニアンのような毛が生えた大きなミミズがビチビチと跳ねていた。
「何なんだよ……何なんだよこれ!」
アンディの顔が青ざめる。ロッカの表情も固まっている。
「アン……ディ……カイ?」
「モンチーなのか!?」
腹の当たりから上が猿で、下側がワニの頭部の様になっている生き物が、アンディに話しかける。最初は困惑していたアンディだったが、仕草や匂いからこの生き物がモンチーだと言うことを確信した。
「これは、モンチーを預かってくれた、あの少年がやったのか……」
「あれ、あそこになにかある!」
ロッカは部屋内のテーブルの上に、紙束があるのを見つける。
紙束には何かが書かれている。レポートのようだ。
《人工ペイン錬成記録 2019年7月14日 やったぁ! ついに僕自身の手で究極のペインを生み出す方程式を見つけたよぉ! このペインが完成すれば、世界征服も夢じゃないや! 推測すると史上最大の苦痛何百体分の破壊力があるねぇこれは! これで、六大貴族も、最強のサブローもぐちゃぐちゃに出来るよぉ! これからはもっと広いアジトで実験を続けるぞぉ! やったぁ! やったぁ! しょうもない失敗作達はここに捨てておこうねー Dr.チャーリン》
「少年は、善意では無く実験のために僕からモンチーを奪い取り、その罪さえも冬の魔女に着せようとしていたのか!」
アンディは必死に怒りを抑えている
「こーれーはーやばやばじゃなーい?」
「ああ……今すぐ魔法界の人達に報告しよう」
アンディがノートを持ってロッカと共にここを抜け出そうとする。がしかし。
「酸化希望」
目の前に緑色の巨大なスライムが落ちてくる。恐らくレポートによると、人工的に作られたペインなのであろう。
「酸化、酸化、酸化……」
スライムはそう鳴きながらこちらに向かって来る。
「アンディくん! ここはワタチが囮になるから助けを呼んで来てにょ! 出来るだけ強い魔法使いを!」
「でも!」
「早く! 早くしないとほにゃるぞ!」
「あー!分かったよ!」
アンディは相手の隙をつき急いで部屋を飛び出していく。
「よし!行くにょ!シバレ・シバレル・シバルレル!ってぬえーっ!ドロドロになったにょぉ!」
「酸化……」
ロッカが得意の束縛魔法でスライムを縛ろうとするが、スライムの体に魔法の縄が触れた瞬間、縄が溶けてしまった。
「ムムっ! こうなったら、あれをするしかないにょ!」
ロッカが床に膝をつく……そして……
「スイマセン! スイマセン! もう何もしませんから許してください! ほにゃー!」
土下座!
「酸化マグネシウム……」
スライムが困惑している。
「よし、こんな感じで耐えるにょ!」
ロッカはこの後、ほにゃほにゃの舞を踊ったり、J字バランスなどをして時間を稼いだ。
30分後……
「助けに、来たぞぉ……」
「サブロ校長先生! これでもう安心だにょ!」
「サブロンダース・フレイムぅ」
救援に来たサブロ校長先生が、スライムを焼き払う。
「大丈夫ですかぁ、ロッカさん~」
「大丈夫だにょ!ありがとー!ほにゃほにゃー!」
「良くここまで耐えしのんだなぁ、やるなぁ」
この後、サブロ校長先生は、室内を調査した。攻撃を仕掛けてくるペインは倒し、敵意が無い生き物を保護した。
一日後
魔法界の魔法学校の中で最も秀でているとされるゼペット魔法学院。その会議室に、魔法界の最高指導者である「三賢者」が集う。
「禁忌とされる人工ペインの錬成を繰り返す……これはあってはならない事だ、断じてな!」
白髪がかった薄ピンク色の髪をした老人が、熱弁する。彼の名前は、ライオネル=ラビソントゥ=コルソン。魔法界の六大貴族のうちの一つ、コルソン家の当主だ。魔法界の中で最も膨大な魔力を持ち、優れた魔法の知識を持つ為、三賢者の一人に選ばれた。勘づいている方もいるだろうが、ごら子の祖父にあたる人物である。
「それは勿論、史上最大の苦痛数百体分の強さのペインが完成すると言うのが本当であれば、今すぐ止めに行かなければならないわねぇ」
三十代くらいの、おかっぱ頭の女性が話す。彼女は、魔法と科学の融合、魔化の概念を生み出し、その栄誉から三賢者となった、マルコ=ギャンブルデパートだ。
「万が一そのペインが完成してしまった時の為に、魔女達の力の強化をしておく事も必要だね! 要するに!魔法界の全体的なパワーアップって事!」
赤髪でロングヘアーの若い女性がテンション高めに話す。彼女はバルカーナ=クリムガル。一昔前、邪神と呼ばれる怪物達から世界を救った英雄の末裔。サブロ先生と並ぶほどの魔法の実力と、ペイン退治の実績一位と言う点から、三賢者の一人として選ばれた。
三者での会議の結果、Dr.チャーリンの陰謀に着いては混乱を避ける為、世界に大っぴらは公表せず、魔女のみに情報を共有し、力を蓄える事を促す事。Dr.チャーリンの現在のアジトを突き止めるよう尽力する事となった。
そしてさらに数日後
魔法界 ルナクレープ魔法学校
クラスの担任、ラルコット先生が教室の前に立ち、話し始める。
「突然ですがこの冬、魔女たちの実力向上の一環として、この学校では、特訓も兼ねた合宿をする事になりました!」
「「「「「合宿!?いえええええええええい!!」」」」」
生徒たちが盛り上がる。
「先月、人間界の学校に帰ってしまった、エコロちゃんとロッカちゃんも参加するそうです!」
「「「「「ほにゃほにゃ!!いええええええええ影!!」」」」」
生徒達がほにゃほにゃの舞とエコロムーブで盛り上がる。
「後、この後テストです!」
「「「「「は?」」」」」
合宿編、突入!




