1-2.ウキウキ!!おさるとバトルin東京!!
エコロの魔法が初登場!!
ロッカ「シャッキーン! ワタチは甘海ロッカ! 最近魔女になったのーほにゃほにゃほにゃほにゃ、ほにゃー!!」
エコロ「こんにちわ! 私は草壁エコロ。ロッカと魔女になる契約をしました。じゃじゃじゃー」
エコロとロッカは若者の街、渋谷に来ていた!駅を降りてすぐの巨大なスクランブル交差点を渡る。
ロッカ「よーっしエコロちゃん! まずは309カフェでお茶会パーリーをしようねぇー!! ってうわああああ!!」
よそ見をしていたロッカはマフィアのような厳つい格好をした、スキンヘッドの男にぶつかってしまった。
スキンヘッド「なんだぁ? てめぇは?」
キレ気味のスキンヘッド!これはまずいと咄嗟に謝るエコロ。
エコロ「あ、すいませんうちの子がー。ほら、ロッカちゃんもしっかり謝って!」
ロッカ「ごめんなちゃーい! 壁と間違えてあたっちゃった!」
エコロ「なんで火に油を注ぐのー!!」
スキンヘッド「なんだてめぇコラ!ふざけてんのか......お前らぁ!」
激高したスキンヘッドが二人に襲いかかる!
エコロ「あーもう仕方が無い! 逃げるよロッカ!」
ロッカ「追いかけっこだねぇー! ほにゃぁー!」
これは大変だ、捕まってしまったらどんな目に合わされるか想像もしたく無いな、と鍋助は近くのショターバックスカフェでサーモンフラペチーノを飲みながら二人を眺めて思った。
逃げる二人、後ろを振り向くとスキンヘッドの男ではなく、八匹のドレッドヘアーをした大きな猿のような怪物が追いかけている姿が見えた。
猿「ウキーッウキーッウキーッ!!」
エコロ「あれ? さっきのマフィアみたいなやつは? それに……アイツらは!」
スキンヘッドの男は一体どこに行ってしまったのか、エコロは気になったが今はそれどころではない。怪物を倒す事を優先しなければいけないと、エコロは思った。
ロッカ「マフィア? あれ美味しいよね! 昨日食べたにょ!」
エコロ「それはマフィン」
ロッカ「あ、波乗りの方ね!」
エコロ「それはサーフィン ほらもうこっち!!」
エコロはゆったりと走るロッカの腕を掴んで引っ張った。
ロッカ「あぁーんちぎれちゃうぅー↑」
気持ちよさそうな表情でエコロに引っ張られるロッカ
猿「ウキィーキィーッキー!!」
ロッカ「なんなのあのお猿ちゃんは!ワタチ達の事ばっか狙って!周りの人達も、猿がいるってのにだーれも反応しねぇしよお!!ワタチのこと大好きじゃ~ん!」
猿は他の通行人には見えず、声も聞こえてもいないようだ。また、猿自身もエコロ達以外を狙う様子は全くない。
エコロ「ロッカ!アイツは魔女が倒すべき敵【凶魔獣】だよ!!詳しくは後で話すから!とにかくアイツを放って置くと色々まずい事になる。どこかに誘い込んで倒そう!」
ロッカ「あー!!それならワタチも持ってるよ!!ホラ!」
エコロ「それは布巾!オラァ!!」
ロッカがポケットから取り出した布巾を、エコロがはたき落とす。今がこのノリをやっている場合ではないのだ。
猿「ウキーッ!ウキーッウッキキキー!」
逃げても逃げても、どこまでもついてくる猿の怪物!何とか戦闘態勢に入れるような、ひとけが無い場所を探すエコロ。猿たちの存在が周りに認知されないが、やつらの攻撃による衝撃によって人が傷つき器物も損壊されるのだ。
エコロ「あー!もうどこもかしこも人だらけ!」
ひとけが無い場所を探しまくるが、見当たらない。そもそも渋谷にそんな所があるのかも分からない。
エコロ「仕方が無い、ロッカ! こっち行くよ!」
ロッカ「にょ!にょ!」
二人は力を振り絞り長い時間走り続け、代々木公園の森の奥立ち入り禁止区域へと入った。
エコロ「そうだロッカ!これ舐めて!」
エコロはポケットから青い飴玉を二つ取り出し、1つを自分の口の中に放り込み、もう一つをロッカ渡した。
ロッカ「飴ちゃんくれるにょー?ありがとー!」
エコロ「これは魔力体化薬!舐めるとあの猿達と同じように私達の身体が周りから見えなくなるの」
ロッカ「はぁ、はぁ、むっちゃ疲れたにょー」
エコロ「よし、ここなら安心して戦える」
息苦しそうにするロッカをよそに、やり切ったような表情で猿の方へと身体を向けるエコロ。
ロッカ「エ、エコロちゃんなんで全然疲れてないにょ?」
エコロ「ああそれはね、魔力の力のおかげだよ。魔法使いの中に流れる魔力のエネルギーを上手に扱えば、体力を増幅させたり身体能力を向上させたりできるの今度教えてあげるね」
エコロがロッカに向かってそのう話していその時と、森に誘いこまれた八匹の猿の怪物がこちらに飛びかかる!
猿「ウキーッウッキキキー! ウキャー!」
エコロ「丁度八匹......あの子を呼べば良さそうね」
エコロは魔法の構えをした。
エコロ「業厳爬虫八岐大蛇!!」
エコロの足元から八匹の大蛇が飛び出し、それぞれが一匹ずつ猿の怪物を飲み込み、そのまま消滅した。
それを見て興奮したロッカ。
ロッカ「何その呪文むっちゃかっちょいぃー!」
エコロ「私はロッカちゃんみたいな人を癒す魔法は使えないけど、こういう蛇とかを生み出して戦う魔法が使えるんだよ!今度他のも見せて上げるねー」
ドヤ顔エコロ。
ロッカ「楽しみー!エコロちゃんの魔法教室だにょ!今度魔女についてもちゃんと教えてねー!あの契約書書とかちゃんと読まなかったから何なのか正直わかんないのぉ!」
エコロ「それじゃあ明日ウチで沢山話そう! 魔女のお勉強会をしよう!」
《魔法生物:八岐大蛇》
パワーB
スピードB
レンジC
ガードB
コストD
レアリティB
総合評価B
一方その頃、渋谷では......
スキンヘッド「まさかとは思ってペインを出してみたが......やっぱりあいつらは魔女だったか......それにあのドレッドモンキーズをいとも簡単に倒すとはな、中々の手練れだ」
スキンヘッドは、ロッカ達に逃げられた後、自ら彼女たちを追いかける事はせず、ペインを呼び出して追いかけさせていたのだ。
スキンヘッド「本当はこのまま始末出来れば良かったのだがな。まぁいいぜ......「例の日」がやってくるまで、魔女狩りはお預けだ」
そう言いながら、スキンヘッドは渋谷の街を後にしたのだった。
猿のペインを倒して一件落着!!ぶつかった厳つい男は一体何だったのだろうか!?