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あんぐみ!!はちゃめちゃ魔法物語!!  作者: えのしぃ
3.キメオラ村編

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3-2.ショタ!?謎の少年ピップと捕まったロッカ!!

 雪山にて。

ピップ「ショタ……?ショタとは?僕の名前はピップですよ?」

 ロッカの言葉にクビを傾げながら、子供はピップと名乗った。


ロッカ「ピップ……あなたピップって言うのねぇ~!ワタチは甘海ロッカ!魔女なにょう~! ほにゃほにゃほにゃ~!」

 ロッカがほにゃほにゃの舞を踊りながら自己紹介をする。一方、ピップはその自己紹介を聞いた途端一瞬何かを思い出したように上を見上げ、瞬く間に青ざめた顔になり、その場から逃げようとする。


ピップ「もしかしてコイツは......逃げないとっ! ヤバいです!」

 ピップは後ろを振り返り、ロッカに背を向け思いっきり走りだす。確かにロッカは彼の言う通り『ヤバい』やつではあるが、その場で見かけたら逃げなければいけない程危険な人物像と言うわけでは無い(はず???)


ロッカ「ちょちょちょ!逃げないでちょー!シバレ!シバレル!シバルレル!」

 逃げるピップに対して、ロッカはお得意の束縛魔法を発動する。魔法によって生成された縄がピップの両足と腕を束ねるように、縛り付ける。それによって、ピップは身動きが取れなくなり転んでしまう。


ロッカ「ショタゲッチュ!」

 ロッカは親指と人差し指をたて、顎の下に構え、喜びのポーズを決める。


ピップ「ど、どうか命だけはお許し下さいい!」

 雪の積もった地面で悶えながら、命乞いをするピップ。その表情は、恐怖と絶望に歪んでいた。


ロッカ「そんなに怖がらないでにょぅ!ちょこっとほにゃペすするだけだからさー!」

 恐がる彼をよそに、ニヤケ顔でピップの方へとゆっくりと近寄る。ピップはもがいて縄をほどこうとするが、あっという間にロッカは目の前までやって来てしまった。


???「やっと見つけたぞ! そこまでだ! 冬の魔女め!」

 近くの岩陰から、探検帽を被った青年が飛び出す。青年は腰に携帯していたバッグから袋を取り出し、それをロッカに向かって投げる。袋からは白い粉が溢れ出し、ロッカへとふりかかる。


ロッカ「あん! パウダー!!」

 ロッカの顔面に大量の粉が媚びりつく。


ロッカ「あれれー? 何だか眠くなって来たにょう……」

 ロッカはフラフラと身体を揺らしながらそう言った後、粉の影響かその場に倒れ、眠ってしまう。


???「大丈夫かい? 少年」


「ありがとうございます」


 探検帽を被った青年はピップの足を束ねていた魔法の縄を何とかほどき、手を差し伸べ、立ち上がらせる。そして、眠ったロッカを肩に担ぐ。


???「冬の魔女……ついに捕まえたぞ……ついに......」

 青年はそう呟やく。ピップと共に山を降り、ロッカを運びながら村へと向かって歩いて行く。






 それから三日後……


ヨコミ「ロッカ、帰って来ないな」

 ヨコミが大きなパンケーキを頬張りながら話す。ヨコミ、エコロ、ごら子は、エコロの家でダラダラと過ごしていた。


エコロ「大丈夫かな、ロッカ。勝手に帰って来る物かと思ってたけど三日も帰って来ないなんて」

 エコロが心配そうに二人に尋ねる。二日もすれば元気に戻って来るだろうと適当に待っていたエコロだったが、いい加減に探しに行かないといけないような気になる。


ごら子「探しに行こうか、どうせ暇だし」

 ごら子が髪の毛を弄りながら二人に提案する。


ヨコミ「そうだな! ロッカは確か泉の北の方に飛んで行った記憶がある。勢いとかから適当に計算すると……キメオラ村の辺りに飛んで行ったんじゃないか? 早速行ってみるか!」

 ヨコミの記憶を頼りに、三人は北の山を越えた先にある、キメオラ村へと向かう事にした。


 エコロ達が出発した頃、ロッカは『キメオラ村』の地下牢獄に()()()()()()()


ロッカ「ほにゃー……出してくれにょー!!」

 鉄格子を掴みながらロッカは牢獄中に響き渡るほどの甲高く大きな声で叫ぶ。そこに、雪山にてロッカを白い粉で眠らせて村まで運んだ探検帽の青年がやって来る。


青年「冬の魔女!ここから出して欲しければ、僕の故郷を元に戻す事を約束するんだ!」


ロッカ「だーかーらー人違いなんだよーそれは! アンディくぅん! 元に戻せとか言われても出来ナオキ!」

 ロッカと探検帽の青年アンディが鉄格子ごしに会話する。


アンディ「ならばどうしてあの少年を襲ったのだ!あの子も魔法の実験台にしようとしたのではないのか?」


ロッカ「違うにょー! ただ、美味しそうだったから……」


アンディ「何!? 食べようとしていたのか!?」


アンディ「そう言う事じゃなーい! ほにゃペす! しようとしただけだにょー! グロいめとかに合わせるつもりは無かったんだにょー!」

 アンディは半年前に、にある彼が冒険の旅で滞在していた源流界プルミエエジプトに現れた『冬の魔女』を探していると言う。冬の魔女は壮大な魔法を使い、エジプトにある小さな町『アスレイ』を吹雪で破壊した上に、彼の飼っていた相棒の猿『モンチー』を連れ去らい、凶魔獣ペインを作る為の実験台にしたらしい。


アンディ「とりあえず、協会員が調査に来るまではここで大人しくしてもらう!お前がもし仮に、天文学的な確率だが何かの間違いで冬の魔女では無かったとしても。小さな子供に襲いかかったと言うのは事実だからな!」

 アンディは怒りの表情でロッカに背を向け、牢獄を出ていく。


ロッカ「あーもうムリムリムリムリ!早く帰ってエコロちゃん達と毛玉バトルしたいーっ! てか、悪い魔女が暴れてるのにあのでっかいトカゲは何してんだーっ!ちゃんと罰与えろやー!ニートかぁ~!?」

 ロッカ、半ギレ!ピップを襲ったという自分の過ちは棚に上げて、何故かエノ神の話をし始めた。


エノ神「誰がトカゲじゃー!誰がニートじゃー!誰が壊れた望遠鏡で見た三日月じゃー!」

 エノ神、降臨。しかし、人間界の学校を破壊してしまった時の様な大きな姿では無く、掌サイズだった。


ロッカ「うわ!適当に叫んでたら本当にきちゃー!てか小っちゃくなっちゃってる?」


エノ神「大きさはTPOに合わせて、変える事が出来るんです。それに、魔法使いが何か悪い事をしたらそこにかけつけるのが私の役目です」


ロッカ「TPO……TPO……ちぽん……ちんっ……」


エノ神「ダマラッシャイ!」

 エノ神の声が牢獄に響く。その後、暫く沈黙が訪れる。


エノ神「全く、また問題を起こしたのですか......」


ロッカ「違うにょ!これは誤解で、冤罪だにょ!」

 疑うエノ神に、ロッカが捕まるまでの流れや、アンディの話していた『冬の魔女』についてのあれこれを伝えた。


エノ神「子供を襲ったらしいじゃないですか。まずはその事を反省しなさい」


ロッカ「はいごめんなちゃーい......で、トカゲちゃん!冬の魔女に罰与えてちょ!」


エノ神「それは出来ません」


ロッカ「なんでだにょー?なんでだにょー?なんでだなんでだにょー??なーんでだにょー?なーんでだにょー?」

 腕をバッテン型に交差し反復横跳びをしながらロッカが不思議そうにエノ神に問う。


エノ神「私が罰を与えられるのは、エコロやエコロと契約した貴方のような、私が魔法の力を与えた者だけなのです」


ロッカ「エッ!?あ、つまりー冬の魔女に魔法の力を与えたのは、トカゲちゃん以外の奴って事ー!?」


エノ神「Exactly」

 エノ神はウィンクしながら答える。


エノ神「人に魔法の力を与えられる存在は、私を含めて三人いるのです。冬の魔女とやらに力を与えたのは私以外。言ってしまえば、魔法神『ジャミンモス』でしょう」

 ほぼ断定口調でエノ神は話す。


ロッカ「じゃあ仕方無いにょ。取り敢えずこの牢屋から出してぇ!」


エノ神「ダメです。暫くしたらここに魔法教会の者達が来ます。その人達に事情を説明して、真っ当に出なさい」

 エノ神が代表を務める魔法協会には、教会員がいる。エノ神は冬の魔女関連の調査は、協会員に一任していたのだ。


ロッカ「はぁ、ケチバナナだにょ」


エノ神「おおん?」


ロッカ「なんでも無いにょ」

 少し不貞腐れた様な表情でロッカは寝っ転がる。


エノ神「あ、そう言えばエコロ達がこちらに向かってきているっぽいですね。助けてくれる思いますよ」


ロッカ「まじぃー? やったぜ!」


エノ神「それでは私はこの辺で、さよーならー」

 そう言ってエノ神は飛び去って行く。ロッカは皆が来るのを期待して待つ事にした。


 その頃エコロ達は……


ヨコミ「ピザめっちゃうめぇ!!」

 ピザを美味しそうに頬張るヨコミ。エコロ、ごら子、ヨコミは道中にあった街でピザを食べていた!


ごら子「これはゴッ百ポイント」

「美味しいねぇ……」

 ごら子とエコロもピザに夢中だ。


エコロ「そろそろ行くー?」


ごら子「そんなに急がなくても大丈夫でしょ。地下牢獄に監禁されてる訳でもあるまいし」

 訪ねるエコロにピザをもぐもぐしながら答えるごら子。


ヨコミ「地下牢獄?草!何処からそんなワード出てきたんだよ!そんなわけないだルォォォォ!」

 ロッカ、一体どうなる!?

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