特別編1.トリトリ!!2つの世界のハロウィン!!
ロッカが魔女になる前にあった事です。
これはロッカが魔女になる、8か月前のお話。
ロッカ「今日はーハロウィンー! 今日は思いっきり迷惑行為しまくるにょー!ほにゃほにゃー」
エコロ「ロッカ、ハロウィンは別に迷惑行為をするイベントじゃなくてね……」
背中に蝙蝠の羽、頭に角、黒タイツ。サキュバスの仮装をして、はっちゃけるロッカに、キャベツの妖精の仮装をしたエコロが夜の渋谷を歩きながら説明をする。
ロッカ「にゃるほどー、お菓子を貰ったお礼にイタズラ(意味深)をするイベントなのねー!」
エコロ「いや、そうじゃ無くてね。まあいいや」
何を言っても『ハロウィン』を曲解してしまうロッカ。エコロは説明するのを諦める。騒ぐ若者たちの間をくぐり抜けながら、二人は『ショターバックスカフェ』を目指して歩いて行く。
ロッカ「ほにゃほにゃー!!」
ロッカが突然エコロの後ろに回り込み、尻を揉む。
エコロ「ひえ!何してるの!?」
ロッカ「悪戯ぁー!」
エコロ「それは悪戯と言うより悪戯なんですが」
サキュバスの格好をして気分が上がっているのか、ロッカはいつもに増して悪ふざけをしている。
そんなこんなでカフェの目の前まで到着した二人。この『ショターバックスカフェ』は、二人が渋谷に行く度に、必ず入ると言っても過言では無い程の、行きつけの店なのである。
エコロが入口の扉を開けると、7歳から15歳くらいの子供達がカップを運んだり、コーヒーを入れていたりしている光景が目の前に広がる。そう、このカフェは男の子たち達が働くカフェなのである。そう聞くと、如何わしいお店に見えるかも知れないが、本当にただ男の子たちが自分の意思で、親の許可と援助を得て経営しているお店なのだ。
ロッカ「宇治抹茶フラペチーノとカフェオレ下さい!」
ロッカが、エコロの分も含めて注文をする。
店員「二点合わせて九百八十円になります!」
店員の小学二年生くらいの少年が会計をする。
財布から千円札を出すロッカ。
「千円お預かりします。えーっと、いち、にい。二十円のお返しです!ありがとうございました!」
エコロがフラペチーノ、ロッカがカフェオレを受け取り、テーブルへと向かう。
席に座ってのんびり雑談を始める二人。
ロッカ「いやぁー! ハロウィンの渋谷はすごいのぉ……ここまで来るのにも、ひと苦労じゃわい」
アニメや漫画に出てくる極端なおばあちゃんキャラの様に話すロッカ。
エコロ「じゃのう~ほんとに肩がこるわい」
エコロもおじいちゃんキャラで答える。二人が老夫婦のように会話をしていると、十歳くらいのミイラの仮装をした店員がこちらに近づいてくる。
少年「トリックオアトリート!」
少年が二人にそう声をかけると、エコロが鞄からお菓子を取り出し少年に渡す。
エコロ「こういう事もあろうかと、ね!」
流石エコロ、用意周到だ。
少年「お姉さんありがとうー!! お菓子くれた人にはね、これを渡してって言われてるの」
少年はポケットからショタバカード五百円分をエコロに渡す。このカードは、店内の商品五百円分を無料で買うことが出来る、いわゆるギフトカードである。
エコロ「やったぜ。情けは人の為ならず」
小さくガッツポーズをするエコロ。
少年「それでは、ごゆっくりー」
そう言って少年はその場を去っていく。
暫くした後、貰ったカードを使って、五百円分のスイーツを購入するエコロ。半分に分けてロッカにも分け与える。
ロッカ「ありがとうー! ほにゃほにゃー!!」
エコロ「ハロウィンと言えども、やっぱりここでゆっくりするのが一番な気がするなー」
カフェの中で、まったりと過ごす、エコロとロッカなのであった。
一方その頃、魔法界では……
ヨコミ「行くぞ! ワタシに続くのだ!!」
何かを大勢で担いでいる先頭で、号令をかけるヨコミ
ごら子「ま、たまにはこう言うのも悪くないかな」
ヨコミの号令を聞いて前へと歩いていくごら子。
マッソン「そーれマッスルマッスルー!! いくわよー!!」
マッソン先生もやる気満々に歩いている。
ネルラ「うへへへへ、混沌混沌。楽しいねぇーにひひひひひ」
それを見ながらニヤニヤと笑うネルラ。
ヨコミ「それでは、いちにのさんで行くぞ!!」
指示を出すヨコミ。周りの何十人かの人々はそれを聞きながら、『祭』とかかれた軽トラックに手をそえる。
ヨコミ「よーし! いち にの さあああああん!!!!」
一同「そおおおおおおおおれ!!!」
皆で軽トラックを持ち上げ、ひっくり返す。
ヨコミ「やったぞおおおおおおおおおおおお!!」
魔法界のハロウィンでは古くから『破壊祭』と言う催しが行われている。その内容は破壊の魔法使いに感謝を込めて、ただひたすら物を破壊すると言う祭りだ。後始末、片付けは、魔法を使えば半日ほどで終わるので全く問題がない。
魔法界の人々が皆、怪我人だけに気をつけながら、街を破壊し尽くす!
ヨコミ「フッフッフッフーバーッハッハッハッハー!!」
ヨコミ「ハッピーハロウィィィィィン!!」
ヨコミは、夜空に向かって大声で叫んだ。
独特な文化。




