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2-37 俺流JAOチュートリアル9

ゲームシステムの説明が多い話です。苦手な方は流し読みしてください。後書きに簡単なまとめを記載しておきます。

 メマリーのHPが半分以下になったところで今日のマザートマト攻略は終了。サエラの家でチュートリアルを行う。


「重要な話は昨日済ませたから、今日はその他のシステムについて説明する」


「何をやるのー?」


 サエラが聞いてきた。



「まずは種族についてだ」


「種族って、トロールとか?」


「メマリー、それは小種族だ」


「小種族っていうことは、大種族もあるの?」


 メマリーの質問は当然だろう。


「そういうことだ。Mobや人間には大種族と小種族というものが設定されている。例えばトロールだったら、大種族は妖魔、小種族はトロールになっている」


「へ~。そうなんだ~」


 メマリーがメモを取りながら感心している。サブ技能の1つ『学者』を習得しない限り分からないことだからな。知らないのも無理はない。攻略Wikiには載っていたけど。


「大種族は、人間、動物、昆虫、水棲、植物、物質、妖魔、ゴブリン、コボルト、オーク、妖精、不死、悪魔、魔獣、龍の合計15種類だ。頭に入れておけよ」


「分かった!」


「大種族ごとに滅の魔石と耐の魔石があるから、小種族と違って、大種族は大事だよ」


 サエラの言う滅の魔石と耐の魔石は後で説明する。



「はぁ!? 甘ぇよ、サエラ。小種族だって大事だぞ」


「えっ!?」


 驚いた顔でサエラが俺を見た。


「それぞれの小種族の特徴を覚えておくと、知らないMobでもある程度雰囲気が分かる。例えば蝿だったら、『DOGが高く速いスピードで飛び回るうえに、サイズも小さいものが多いので、倒しにくい。HPは低いものが多い。ランクが高いものは、やっかいなスキルを使用するものが多い』ってところだな」


 実際は、ゴブリンのように多種多様なものもいる。例外もくさるほどある。それでも、頭に入れておくのとおかないのでは、全く違う。


「なるほど……。そこまで分かっていると、知らない敵でも戦いやすいね。今まで、あんまり考えたことなかったよ。さすが、レイ君だね」


「すごいよ!」


 サエラとメマリーが口をそろえて俺を褒める。


「うるせぇ! これくらい当たり前だ! 頭に入れてないやつのほうが雑魚なんだよ!

 明日までには、今までに実装されている小種族全89種類の特徴のデータを送ってやるから、2人とも覚えてこい!」


「「分かった!」」


 2人とも目を輝かせて大きな声で返事をした。

 新しいMobは毎月何匹も実装され続けている。JAOの高みを目指すには、これくらいの気合がなくちゃいけねえ。

 あ……、でも、89種類のデータを明日までに送るって、今、言っちまったよな……。結構大変だぞ、これ……。今夜は徹夜かもな。




「次は属性についてだ。この世界には火、水、風、土の4つの属性がある」


 この組み合わせは他のゲームでもよくある組み合わせだ。だが、JAOでは各属性の相関関係は存在しない。火に強いものが、必ず水に弱いわけではないのだ。


「Mobには属性倍率が設定されている。例えば、トロールなら水1.5倍、土0.1倍だ」


「もしかして、水属性の魔石を填めれば、ダメージが1.5倍になるの?」


 属性魔石を填めれば、攻撃に属性が付与される。


「そういうことだ。相手の弱点属性をつけば有利に戦闘できるぞ」


「じゃあ、明日からトロールと戦うときは、水属性の魔石を填めようっと」


 トロール攻略のヒントをもらって、メマリーは嬉しそうだ。


「さらに、属性魔石を内蔵か外付けすれば、ATKと追加ディレイが増加する。だから、属性の弱点がない敵相手でも、属性魔石をレシピに組み込むのは選択肢としてはありだ」


 レシピというのは、内蔵魔石や外付け魔石の構成のことだ。


「後は、属性攻撃には、火属性なら爆炎、水属性なら流水、風属性なら突風、土属性なら砂塵のエフェクトがつく。上手く使いこなせれば、物理的に相手を怯ませられる」


「なるほど、なるほど」


 メマリーは一生懸命メモをとっている。



「属性魔石には注意することが1つだけある」


「何?」


「普通の魔石だったらRとHRは効果が違うよな」


 俺の話にメマリーは首を縦に振った。当然の話だ。


「でも、属性魔石は大きなランクごとにしか効果が変わらねえ。つまり、NとHN、RとHR、SとHSとSS、UとHUはそれぞれ全く同じ効果だ。何の違いもねえ」


 はっきり言って、この仕様は運営の手抜きだ。細かい違いが実装されることを信じて、SSやHUを買い漁っているプレーヤーもいた。でも、俺は永久未実装だと思う。ご愁傷様。


「だから、属性魔石のHNやHRって、基本的に店売りだね」


 サエラが俺の話を補足する。この世界でも考えることは同じみたいだな。




「最後は滅魔石と耐魔石だな。メマリー、知ってるか?」


「マーケットで見たことはあるよ。滅魔石と耐魔石って、スキルと同じくらい高い値段でマーケットに出ているやつ?」


「それだ。下手なスキルよりも高ぇだろ。だが、それ以上に強ぇ。まともなボスの攻略をしようと思ったら、必須レベルだ」



「いっぱい種類があるけど、どういう効果なの?」


 メマリーの質問に答える。


「滅も耐も大種族だけに効果がある。滅ゴブリンの魔石だったら、大種族ゴブリンに効果がある」


「なるほどー。だから、大種族って大事なんだねー」


 メマリーがメモを見ながら相槌を打つ。さっき書いた大種族のメモを見ているのだろう。


「まず滅について。効果は、分かりやすくいうと、ダメージの大幅増加、HITの上昇だ。基本魔石に比べてレアリティが2つ上だから、HIT上昇目的では使われねえ。重要なのはダメージ増加だ」


「カキ養殖のパイクにも滅水棲が1つ填まっているよー」


「へ~、知らなかったぁ~」


 サエラの言葉にメマリーが感心する。

 滅を使わなかったら、SS武器でカキ1確は厳しいっつーの。DEF3000超えてんだぞ。



「耐は、滅の反対だ。受けるダメージの大幅減少、DOGの上昇だ。ダメージ減少が大事なのも同じだ」


 しかし、耐は滅よりも大事な点が1つだけある。


「耐は最低ダメージを軽減できる。だから、耐の有無で生死が決まるといっていい」


 俺たちみたいな低HPにとっては、文字通り死活問題だ。


「耐には、種族耐性だけじゃなくて、各属性耐性もあるよー。効果は種族耐性と同じだよー」


 サエラが俺の話を補足する。

 厳密には、計算式は種族耐性と属性耐性とでは違うんだが、今レクチャーするには細かすぎる話だ。


 これで今日の講義は終了。一通り大事なことは教えた。後は機会があれば話せばいいか。


次回は2月25日の12時頃に更新の予定です。



◇今回のJAOのシステム説明まとめ1


JAOには火・水・風・土の属性がある。属性間の相関関係はない。

相手の弱点属性をつけば有利に戦闘できる。


◇今回のJAOのシステム説明まとめ2


滅魔石の効果は特定の大種族への与ダメの大幅増加である。


耐魔石の効果は被ダメの大幅減少である。

耐魔石は最低ダメージも軽減できる。

特定の大種族に効果がある「耐種族」と、特定の属性攻撃に効果がある「耐属性」の2種類が存在する。




この作品を面白い、もっと続きが読みたいという方がおられましたら、最新話にある評価をしていただければ、非常に励みとなります。

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