5-35 巨人工房攻略検討3
「さぁ、いよいよ巨人工房のダンジョンボス【サイクロプス】のデータだ。サエラ、そろそろ起きろ」
「ふゎ~い~。むにゃむにゃ~……」
サエラを起こして、サイクロプスのデータを記したプリントを配る。
名前:サイクロプス
レベル:98(Uランク ダンジョンボス)
大種族:人間 小種族:巨人
HP:55M程度
vit:ボーナス5か6? str:ボーナス6 dex:ボーナス9 agi:ボーナス0 int:ボーナス0 res:ボーナス0
サイズ:巨大
特性防御:叩
属性倍率:火属性 無効、土属性 有効ではない
移動速度:遅い
AI:アクティブ
フェイズ1:SSウォーハンマーで戦う
フェイズ2:Uウォーハンマーで戦う
フェイズ3:Uウォーハンマー・Uロッド・Uトライデントで戦う
取り巻き:無し
状態異常耐性:毒100%・スタン100%・麻痺100%・睡眠100%・封印100%
武器1:SSウォーハンマー
火属性攻撃
RAN:360
DRA:非常に高い
BAT(叩ATK):1万程度
HIT:1万程度
DOG:10
DEF:2000程度
アクティブスキル:ウエポンクラッシュR
ヘッドシェイク(レアリテティ?)
サーチングアイ(レアリティ?)
武器2:Uウォーハンマー
火属性攻撃
RAN:360
DRA:非常に高い
BAT:22500程度?
HIT:12000弱
DOG:10
DEF:2000程度
アクティブスキル:ウエポンクラッシュHR
ヘッドシェイクHR?
マインドアイHN
アースシェイカーN
サーチングアイ(レアリティ?)
武器3:Uロッド
風属性攻撃
RAN:150
DRA:非常に高い
SDRA:非常に高い
BAT:12000程度
SAT(突ATK):9500弱
MAT(魔ATK):5500程度
HIT:12000弱
DOG:10
DEF:2000程度
属性防御倍率:火属性 無効
風属性 有効ではない
土属性 有効ではない
アクティブスキル:スパークボムHR
ジャッジメントサンダーHN
武器4:Uトライデント
水属性攻撃
RAN:540
DRA:非常に高い
SDRA:非常に高い
SAT(突ATK):18000以下?
柄BAT:?
柄SAT:?
HIT:12500以上
DOG:10
DEF:2000程度
属性防御倍率:火属性 無効
水属性 有効ではない
土属性 有効ではない
アクティブスキル:ジェットスラストS?
装備解除時
DOG:10
DEF:2000程度
「サイクロプスは武器持ちだ。生体武器による攻撃よりも、武器による攻撃はATKが高く設定されている。だけど――」
俺が話している途中に、ツフユが割り込んで独り言を呟いた。
「ATK1万8000とか2万2500とか化け物かよ……」
「ビビってんのか、ツフユ。この程度のATKなんて、このレベルのダンジョンボスたちの中じゃ平均割ってるぞ」
「はぁ!?」
「大丈夫、大丈夫。怖いんだったら、アタシが守ってあげるよ」
「ヒナツに守られるって言われるほうが、正直怖いんだけど……」
俺もツフユに同意だ。フェーリッツもうなずいている。
「低ATKだから武器を折りてぇが、DRAが高すぎて無理だ」
サイクロプスのモデルであるギリシャ神話では、サイクロプスはゼウスたちに武器を作ったという。JAOでもそのエピソードが踏襲されており、プレイヤーたちの宿敵である闇の軍勢に武器を製造しているという設定になっている。
ちょっとやそっとの損傷ぐらいでは折れないのもうなずける。
「それどころか、サイクロプスはウエポンクラッシュというスキルをガンガン使って、冒険者の武器を折りにかかってくるぞ」
ウエポンクラッシュというのはMob専用アクティブスキルである。ブロックしたとき、されたときに相手のDRAを大きく損傷させるのが特長だ。
ボスが持つ武器のDRAはプレイヤーの武器よりもずっと高い。その中でもサイクロプスの武器はDRAが特に高くなっている。DRA勝負に持ち込まれたら勝ち目がない。
「でも、DRAのことなら、お兄ちゃんがいるから大丈夫だね~」
「まあな」
メマリーの言う通り、俺には移動工房のチートがある。研ぎを行えばDRAを回復させることができる。
「とはいえ、ウエポンクラッシュを受けまくるのは、俺が研ぎに専念ってことになっちまう。なるべく勘弁してくれ」
せっかくのボス戦なんだ。俺だって殴りてぇ。
「サイクロプスの特徴2。どの武器も高HITだ」
「うわぁ……。HIT1万を超えてるじゃん」
ヒナツがプリントを見て驚きの声を上げた。1万という数字を聞いたメマリーが顔を青くしてパニくる。
「えええぇ~~。それじゃあ、U武器の内蔵魔石は、えっとぉ……、回避――」
「回避SS5個内蔵したうえで外付けか回バフ必須。サイクロプスの鬼HITに対抗するのなら、それだけDOGを上げないとダメだ」
メマリーの言葉を先読みして答えを告げた。
「それ、まともなレシピになるのかよ……」
不安そうな顔でツフユが尋ねてきた。
「ならねーな。DOGは捨てる。飛んでくる攻撃は全部モーション避けでかわせ。それか体張って受け止めろ。できるな――」
そう言って、メマリーとフェーリッツを見る。
「うん! 頑張って耐えるよ」
「のろまのデカブツの攻撃なんて、かわすの余裕だし」
2人のタンクの良い返事。
俺と一緒に戦うんだ。その意気じゃなきゃ困る。
次回は11月11日の12時頃に更新の予定です。
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