植物教師と酒木
オリジナル歌詞が作中で出ます。
彼女の話をしよう。
酒が好きで、楽しいコトが好きで、背丈は子供くらい。
これは、そんな彼女の物語。
・
初等部、中等部、高等部の一階と二階は寮になっており、その上の階が教室という造りだ。
一階と二階で男女が別れているが、しかしキチンと共用の場もある。
一階から二階にかけてが吹き抜けになっている、談話室だ。
一階からも入れるし、二階にもロフトがあって出入り可能で、階段を下りれば一階に降りれるという談話室。
ランヴァルド司書の低音を警戒し図書室では本を読まない生徒が多いが、そんな生徒がドコでゆっくり本を読むかと言えば、大半はこのカフェのような内装の談話室だ。
このシステムでは男子が女子寮に入れてしまうのでは?と思うかもしれないが、ソレは当然、普通に入れる。
……というかそもそも、別に禁止されてもいませんのよね。
このアンノウンワールドにおいて、子作りとは誕生の館での魔法と科学のコラボ的なうんたらかんたらがメインとなっている。
そしてソレが浸透した結果、人類は性欲が薄くなったのだ。
ゆえに間違いが起こるという前提が無い為、普通に行き来可能だし、部屋への立ち入りも部屋の主が許可さえすればオッケーというユルユルシステム。
……一応この世界にも性行為する夫婦やパートナーも居るみたいですが、相当愛し合っていないと……。
相当愛し合っている夫婦などが、キスやハグの延長戦でする、みたいな感じだ。
寧ろ性行為というより、お互いに触れるのが優先、という感じらしい。
母が父とそういう行為を行う際はそうしていると言っていたからそうなのだろう。
……お母様、そういうの結構サラッと言うんですのよね。
性欲が無い分、羞恥心も薄れているからだろう。
しかし性行為はするものの、交わったりすると最悪父の種族が変化する可能性があるとかで交わってはいないらしい。
性行為と交わるという行為がイコールで繋がっていないのは地球の知識からすると不思議だが、概念的な魔物も存在する世界だ。そのくらいは普通なのだろう。
……普通普通と言ってますけれど、どっちかというとコレ、思考放棄な気が……。
まあソレで成り立っているのだから良いというコトで納得しよう。
そんな風に脳内で脱線しつつも、ペラリと小説のページを捲る。
いつもは図書室で図鑑をひたすら読んでいるが、今日は談話室で小説タイムだ。
お気に入りの小説が昨日発売したので、即日買いに行き、途中まで読んだものの明日も授業があるからと栞を挟んで中断していた。
今日は授業も終わったし、とゆったりのんびり読書の時間。やはりこの作者の表現は素晴らしい。
「居るか、エメラルドー?おーい。聞きたいコトがあるんだ、少し」
……読書タイム、短かったですわねー。
聞き覚えのある声に、栞を挟んで小説を閉じる。
一階の出入り口近くに立って呼んでいたのは、酒木だった。
酒木は見るからに植物系の魔物である。
二足歩行だったり服を着ていたりと見た目はかなりヒト寄りではあるが、その緑の髪は何枚もの葉っぱが頭から生えているのがそう見えるだけだ。
肌は日焼けにも見えるが、木肌の茶色。
頭から体へと蔦が絡まるように伸びており、その蔦には瓢箪型の実が幾つか生っているのが視える。
ソレだけならワリとヒトにもあり得るのだが、彼の目は赤色だ。つまり間違いなく魔物ですの。
……まあ、パートナーも居ますしね。
が、酒木の周囲を視てもパートナーであるあのヒトは居ない。
「酒木、ケイト植物教師は今日は一緒じゃありませんの?」
「ああ」
近くまで寄ると、やはり酒木は大きい。
成人男性のようなしっかりとした体格に、成人男性よりも高めの身長。
恐らく2メートルはあるのだろうが、生徒やパートナーである魔物の中には大きいのも多い為、扉の上のトコロに頭をぶつけたりする様子は見たコトが無い。
質問に頷いた酒木は、少し困ったように言う。
「俺、してたんだ、昼寝。でも居なかった、戻った時。言ってたのに。収穫するって、温室のフルーツ。食べ頃だから」
いつも通り何だか前後がおかしくて独特な喋り方の酒木だが、喋っている内容自体はまともだ。
「つまり、昼寝という名の日光浴をしている間に、フルーツを収穫する予定があったというのにまたケイト植物教師がどっか行っちゃったんですのね?」
「その通りだ」
木の根のように細長い手で、酒木はパチパチと手を叩いた。
「食堂は見ましたの?」
ケイト植物教師の親の片方は、ハーフリングだ。
ハーフリングを端的に説明すると、酒と飯と煙草と歌が好きで小学校低学年くらいの背丈な小人。
ケイト植物教師もその遺伝をかなり受け継いでおり、見た目は小さいし酒と飯と煙草と歌が大好きなのだ。つまり大体食堂に居る確率が高い。
実際入学して一年も経っていないというのに、既に何度かこうして探すのに協力しており、ほぼ毎回食堂で宴会をしていた、というオチなのだ。
「見に行った、モチロン。だが居なかった」
しかし、今回は珍しく食堂では無かったらしい。
酒木はハァ、と溜め息を吐く。
「どうもどっかに行ったらしい、料理と酒を注文して。バジーリオが言っていた」
「んー……」
パターンとしては植物教師としてフィールドワークに出発したセンもあったが、料理と酒を注文したならソレは無いだろう。
あのヒトはフィールドワークでも酒を飲むヒトではあるが、その際は料理と酒の前に「大量の」が付くハズだ。つまり学園内に居るのだろう。
「食堂の外で飲むというなら、温室に戻っている可能性は?」
「戻ってない。見た」
「そちらも確認済みですのねー……」
成る程、だから目が良い自分のトコロまでやって来たのか。
正直他にも目が良い生徒などは居るのだからそちらに行けと思わなくも無いが、天使の遺伝が頼りやすくさせているのだろう。
……お父様、こういうのの積み重ねで領民の方々の信頼を得たのでしょうね……。
絶対に大変だっただろうと父を尊敬しつつ、壁を透視するつもりで周囲をぐるりと見渡す。
壁を透視するので当然ヒトの服を透けさせて視たりも出来るが、正直言って自分も性欲は皆無なのだ。
寧ろ服どころか皮膚や筋肉まで透けさせて内臓状態まで視えるので、透視はソコまで良いモノでもない。
さておき、見つけた。
「……職員用の建物の屋上で、飲んでますわね」
「一人か?」
「一人のようですわよ」
周囲に視える料理や食べ終わった跡から察するに、多分最初から一人の予定だったのだろう。
何せケイト植物教師は遺伝の為にヒトより大食いだ。もし他の誰かを誘っていたならもっと大量の料理があっただろう。
「そうか……」
酒木は、少し考えるように顎に手を当てた。
「ケイトが居なかったら嫌だ、俺が向こうに到着した時。だから一緒に来てくれ。俺はそうなりたくない」
「まあ、確かに移動の間にあちらが移動したらまた聞きに来る手間もあるでしょうしね」
コレは本当に今日の読書を諦めた方が良いなと心の中で溜め息を吐く。
まあ、一緒に行くついでにケイト植物教師が食べている食事を少し貰えればトントンになるだろう。
視た料理の中にはタルトやパイなどもあったので、一切れ貰うくらいは良いハズだ。多分。
・
職員用の建物の階段を上り始めると、声がした。
「おーーーー、ら!」
……酔っ払っての奇声……じゃ、ありませんわね。
何度か聞いたコトがあるその出だしに、大分酔っ払って気分が良いらしいコトが察せる。
「気にくわねぇなら ぶっとばせ
腹が立ったら ぶん殴れ」
勢いのままに続けられるその言葉……ではなく、その歌詞に、思わず苦笑が漏れる。
「戦力無いなら 情報操作
泣いても許すな 火山行き」
上からのその声に、酒木が深い溜め息を吐く。
「……この歌か、また」
どうやら酒木は聞き飽きる程この歌を聞かされているらしい。
確かに酒木の性質ならばケイト植物教師の酒盛りの際にそばに居るコトも多いだろうし、結果巻き込まれるコトも多いのだろう。
「腹が減ったら 飯を食え
喉が渇きゃあ 酒を飲め
げらげら 笑って 宴会だ」
階段を上って声が近くなると共に、既に大分酒を飲んでいるのか酷く楽しげなのが伝わってくる。
「酒を飲んだら ファミリーさ
困った時にゃあ 助け合い」
階段を上りながら、酒木の目が死んでいく。
「おんなじ敵を 追い詰めて
ぜーんぶ 毟って 生首だ」
……パートナーも大変ですわねー。
しかしこの歌は酒場などでよく中年のヒトが歌っている、大衆向けの酒飲みの歌だったりする。
つまり普通に皆が歌う曲でもあるのだ。
ソレにしては随分殺伐とした歌詞な気もするが、ソレはソレ。海賊っぽくてイイヨネ!と評判は上々な歌なのである。
「さーーーー、あ!」
ようやく屋上の扉まで辿り着いたのは良かったが、タイミングを間違えた。
開けた瞬間に丁度歌詞の叫びのタイミングだったらしく、いきなりの「あ!」が来た。
……流石にちょっと驚きましたわ。
「酒を飲もう 酒を飲もう 酒を飲ーもう
やけ酒 祝い酒 迎え酒」
こちら側に背を向けているので気付いていないのか、ケイト植物教師はしっかりとフルで最後まで歌い切るつもりらしい。
「仕事終わりでーも 仕事中でーも
吐き気だーけ 気ーをつけ 酒を飲ーもう!ヘイ!」
「終わったか、歌」
最後まで歌い切るのを待ってから、酒木はケイト植物教師に声を掛けた。
「んー?おやおや、酒木じゃないか。エメラルド君まで居るし。ヤッホー」
水色に見えるミントグリーンの髪を揺らし、酒臭いコップを持ったケイト植物教師はヘラリと笑った。
「にしても酒木、随分と不満気な顔をしているね。ホーラわしゃわしゃー」
「…………」
酒を置いたケイト植物教師に頭の葉を掻き乱されて酒木は少し不機嫌そうになったが、酔っ払い相手にはナニを言っても無駄だと思ったのか、溜め息を吐くだけに終わった。
「んで?エメラルド君まで居るってコトは私にナニか用かな?あ、いや、私に用があるようには見えないから酒木に私探しを頼まれた方か。悪いねーいつも。お詫び代わりに好きなの食べていーよん」
酒木の頭を掻き乱しながらも、そして酔っ払いながらも、この状況に慣れているからか理解が早い。
「それでは、こちらのパイをいただきますわ」
ありがたく二人の正面に座り、広げられている料理達の中に混ざっているパイを一切れ貰う。
ケイト植物教師の近くは少々酒臭いが、ケイト植物教師は基本酒飲みなのでよくある事だ。つまり慣れた。
屋上だというのにこの空間は酒臭さがあるが、パイ自体は甘くて美味しそうなチェリーの香りがする。
そのままパクリと一口齧れば、口の中にチェリーの風味が広がった。
……あ、前に食べたのより美味しいですわね、コレ。
恐らく無限バクバクが試食をしてキチンと感想を言っているお陰で、人肉料理や毒料理などの特殊料理以外のクオリティも上がったのだろう。
丁度職員用建物の屋上に居るワケだし、帰りに美味しかったと感想を言うのも良いかもしれない。
そう思いながらモグモグ食べていると、再び酒を飲み始めたケイト植物教師が酒木に問い掛ける。
「で?エメラルド君に協力してもらってまで私を探した理由はナンだい?」
「フルーツ」
「?フルーツ、フルーツ……」
簡潔なその言葉を何度か復唱し、途中で思い出したのか、合点がいったようにケイト植物教師は笑みを浮かべた。
「ああ、アレか。そうだそうだ、そういえばアレを収穫する予定だったね。いやあ、そのつもりで酒木が日光浴終わらせるのを待ってたんだけど、うっかりお腹が空いて、酒も飲みたくなって、よっしゃ食堂行こうってなってド忘れしちゃってたよ!」
コップに入っていたお酒を飲み干しながら、ケイト植物教師はケラケラ笑った。
「……と、酒が切れたな」
ビンを持ってコップにお酒を注ごうとしたケイト植物教師だったが、どうやら酒が無くなったらしい。
「一体どんだけ飲んだんですの?」
ケイト植物教師の近くに転がっている酒ビンを数えると、五本あった。ケイト植物教師が手に持っているビンを含めれば六本になる。
「ハハハ、酒は一本も二本も十本も、飲んで腹に入れればみーんな同じ酔っ払いさ。吐いたり死に掛けたりさえしなけりゃ自己責任で飲みホーダイ!」
「ソレで授業しっかりこなせるから凄いんですのよねぇ……」
彼女は普段からこんな感じで酔っ払いだ。
素面だろうとテンションはいつもこんな感じだし、酔っていても記憶は失わないし会話は出来る。
なので酔っていてもいなくても変わらないというコトで、放任されているのだ。
害さえ無ければスルー。それがアンノウンワールドクオリティ。
「寧ろ酔ってなきゃ授業出来ないかなー」
そう言って笑ってから、ケイト植物教師は酒木の蔦に生っている瓢箪型の実に視線を向ける。
「ねぇ酒木、その実チョーダイ」
「飲む気か?まだ」
「モッチロンさ!特に酒木の酒は最高だからね!」
「……仕方が無いな」
ケイト植物教師の言葉に、酒木は満更でもないような表情で蔦に生っている実をもいだ。
視た感じではケイト植物教師自身に裏があって発言したようには見えなかったので、完全に素の行為なのだとは思うが。
……酒木、チョロ過ぎますわー!
「ヤッター!」
実を渡されたケイト植物教師は、実の先端部分を歯で噛み千切って空になっている皿に捨ててから、中に詰まっている酒を飲んだ。
酒木の名の由来とは、ソレ。実に酒を蓄えるから、である。
水を飲む事で蔦に酒を蓄えた実が生る性質であり、酒木自身が変えようと思えば中の酒の味も変更可能。
ちなみに実の中身は生き物にとっては酒だが、植物には栄養剤になるらしい。図鑑で見た。
「そういえば、ちょっと聞きたいコトがあるのですが」
「うんうん、ナニかな。授業のコト?」
「あ、いえ、そうではなく」
食べカスが落ちないように気をつけてちみちみ食べていたパイの最後の一口を飲み込んでから、聞く。
「ケイト植物教師と酒木って、どういう出会いでしたの?」
聞くと、思いっきり笑われた。
・
数分間笑い続けたケイト植物教師は、まだ笑い足りないという様子で滲んだ涙を指で拭う。
「いやー、ゴメンゴメン。別に馬鹿にしたつもりは無いんだけど、年頃の乙女だなーって思ってさ。あと他の教師に聞く子はいても酔っ払いに聞く子は居なかったから新鮮でね」
「笑い過ぎだろう、だからといって」
「ゴメンって」
嗜める酒木に笑みを浮かべたままそう謝罪し、ケイト植物教師はこちらに向き合う。
「で、酒木との出会いだっけ?」
「そうですわ」
「出会いねぇ……あ、出会った時は彼、服着てなかったよ」
「そうじゃないと思うぞ、ケイト」
……というか図鑑で服着てるイラスト無かったので、多分そっちの方がデフォルトだと思いますの。
「そうは言ってもねー……出会いなんてそんな、ロマンチックじゃないよ?」
実の中の酒をチビチビと飲みながら、ケイト植物教師は話し始める。
「まずアレは私が植物の研究で西へ東へ旅してた頃。極東にね、寄ったんだ。そんで酒木に出会って酒貰って超良いヤツじゃーんってなって通いつめて好き勝手話して絡んでたワケよ」
「は、はあ……」
思ったよりロマンチックじゃなかった。
ナンだか酒屋の店員さんと最終的に結婚するコトになったお客さんみたいなシチュエーションだ。
「私ってば酒飲むといつもより誰かと話すのが……というか、饒舌になるって言うのかな。まあそんな感じで、良いタイミングで相槌を打ってくれる酒木は良い話し相手だったんだよね。酒くれるし」
「その時山に居たからな、俺は。珍しかったんだ、ヒトの客が。嬉しかったから酒を渡した。色々話してくれたから」
「で、あんまりにも聞き上手だからパートナーになってもらうしかない!って思ってさ。ただ元々旅行兼調査みたいな感じでの滞在だったから、タイムリミットがあったんだよね」
自分と同じくらいの、否、自分より小さい背丈でありながら、ケイト植物教師は子供が齧るには大きな肉の塊に齧り付く。
「だから酒木に極東式土下座を披露して、パートナーになって欲しいって頼んだ」
「いきなりの急展開ですわね」
ドラマがあるかと思ったら土下座。
「それで、酒木は頷いたんですの?」
「私はその時、断ったらそれなりにイイ歳した子供みたいな大人が目の前にギャン泣きして喚いて駄々捏ねるからとも言った」
「言われたんだ。そっちがナンと言おうとどんな手使ってでもナニがナンでも絶対にパートナーとして連れ帰って楽しく酒飲むからな!とも」
ケイト植物教師と酒木が真顔になっている。
……相当必死かつ、修羅場だったんでしょうね……。
「まあ、一緒に行くつもりだったがな。ケイトの話を聞くのは好きで、嫌いじゃなかったから。頷いたんだ、だから」
「で、それからあっちこっち行って、その辺にある毒草とか薬草に関する本出したりしてたら、ここの学園長にスカウトされてね。狭いけど場所提供するし、ナンなら魔法で空間広く出来るし、研究費も多少なら経費で落とすよーって」
プハー!と酒を飲み干し、ケイト植物教師は笑う。
「そりゃ植物教師として就任するよネ!」
でしょうね、という言葉以外に、その笑顔と話に返せる言葉は無かった。
・
コレはその後の話になるが、今日もケイト植物教師は朝から酒を飲み、酒木はそんなケイト植物教師を肩車している。
ケイト植物教師は小学校低学年の子くらいの背丈なので、歩幅の分移動速度が遅いのだ。
当然高いトコロに手も届かないので、一緒に居る時は基本的にああやって肩車状態で移動しているコトが多い。
「酒を飲もう 酒を飲もう 酒を飲ーもう」
酒木に肩車をされながら酒木の実の中の酒を飲みつつ、ケイト植物教師は今日もご機嫌で歌っている。
アレが標準の上、毒などにも関係するからか授業はキチンとしているので、個人的にケイト植物教師は中々凄いヒトなんだとは思う。
ただ、デフォルトで酒臭いのが難点だが。
ケイト
背が低いだけで見た目は普通に大人な植物教師。
お気楽な酒飲みで、酒を飲んでると饒舌になるから、と授業中も酒飲んでる。
酒木
原形残ってるタイプの擬人化をさせたような木、みたいな見た目。
よく日光浴してるか、ケイトを肩車してる。