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ヒトと魔物のキューピッド  作者:
二年生
57/300

改造少女と消音ハリネズミ



 彼女の話をしよう。

 極東からの留学生で、ロリータ系の服を好み、魔改造や小型化が得意な。

 これは、そんな彼女の物語。





 フェリシア機械教師の研究室の扉をノックする。

 学園の食堂でデザート類を作ってくれているラザールパティシエが試作品のパフェを二つもくれたのだ。

 一つでも一人で食べるにはキツそうなサイズが二つというのは、普通に胃袋的に無理だ。


 ……ソレ以前に胸焼け起こしますわ。


 重い系が嫌いというワケでは無いが、量が食べれないというのは天使の遺伝だ。

 天使はエネルギー体なので、基本的に主食は綺麗なモノを見た時の満足感や香りの良いモノ、例えば紅茶などだったりする。

 普通の食事を食べられないワケでは無いがいまいち栄養は取れないし、極東のような茶色系やガッツリ系は胃が重くなるらしい。


 ……まあ、わたくしの場合はヒトである母の要素もあるお陰でソコまで苦手でもありませんけれど。


 だがやはり洋食の方が食事が進むのは事実だ。

 そして見た目が綺麗だとテンションが上がるしデザートなどは大好きなのも事実だが、ソレはソレとしてこの量のパフェはキツイ。

 そう判断して、よく機械を弄ったり集中したりしていて糖分を欲していそうなメンバーが居るだろうこの研究室に来たのである。

 頻繁にここに来るのはセリーナかフェリシア機械教師、あとはレンカくらいなので全員居たとしても量としては丁度良いだろう。



「ハーイ、入って良いわよー」



 そう思って来たのだが、中からの返事はレンカの声だった。

 そしてさっきから()えてはいたが、中にはレンカしか居ないらしい。


 ……まあ、一人で食べるよりはずっとマシですわね。


 一人でこの量を黙々と食べるよりも、二人で話しながら楽しく食べた方が良いだろう。

 そう思い、扉を開ける。



「失礼致しますわ、レンカ」


「あら、その声ってコトはジョゼ?いらっしゃーい、って言っても私だけだけど」



 レンカはこちらに背を向けたまま、長期休暇前にセリーナが修繕していたカラクリ人形をカチャカチャと弄りつつ言う。

 彼女は特注の時にロリータ系のデザインに指定したというフリフリな制服を身に纏っているのだが、制服ならば付与されている効果ですぐ綺麗になるからか、その格好のままでカラクリ人形を弄っていた。


 ……フリルに油とか付いたりするんじゃとか、気にしてないんでしょうね。


 どうせ時間経過で綺麗な状態に戻るから、という感じなのだろう。

 そう思って彼女の動きに反応して緑がかった金髪の毛先が揺れるのを見守る。



「実は今ちょっと行き詰ってて、困ってたのよね。丁度良いトコに来たわ、ジョゼ。少し私の話し相手になってくれないかしら」


「あら、ソレならこちらとしても丁度良いですわね」


「?」



 その言葉にようやく手を止めて不思議そうな表情でこちらに視線を向けたレンカに、手に持っていたお盆、の上にある二つのパフェを見せる。

 一つはキャラメル味、もう一つは蜂蜜レモンだ。



「ラザールパティシエが試作品だって言ってくれたんですのよ。でもこの量は一人で食べきれないので、良かったら食べるの、手伝ってもらえませんこと?」


「……そろそろ休憩して糖分補給でもして脳を緩めて思考をリセットしないとなって思ってたから、助かるわ」



 レンカはパフェに視線を固定しながら、嬉しそうにクスリと微笑む。

 彼女は結構な甘党なので喜んでくれるだろうとは思ったが、タイミング的にも丁度良かったらしい。





 甘党なレンカは、やはり甘々なキャラメルパフェの方を選んだ。

 こちらとしても胸焼け防止としてサッパリ系な蜂蜜レモンパフェが食べたかったのでありがたい。


 ……試作品とはいえ生徒に食べさせれるレベルまで完成しているだけあって、美味しいですわね。


 二人で美味しい美味しいと食べつつ、味覚が慣れた頃にお互いのパフェを一口交換する。



「う……甘いですわね。コレもうこっちのパフェが酸っぱいだけになりそうなレベルで濃いですし」


「そっちは酸味が結構きいてるのね。私はこっちのキャラメルの方が好みかしら」


「わたくしは……先にキャラメルを食べていたら普通に甘くて美味しいと感じそうですけれど、その量と考えると、サッパリしててくどくないこちらですわね」



 まあどちらも新デザートとしてメニューに入るだろうから、こちらとしてはそれぞれの意見を報告するだけだが。

 コレは個人の好みというよりも、甘党が満足するか、重い系苦手でも食べられるか、みたいなアンケートが取りたいだけだろうし。


 ……ここの食堂のヒト達、皆新レシピの開発に余念がありませんわよね。


 まあ今の時代は魔物との混血が増えている為食べるモノ自体の数が増えているから、必然的にレパートリーが増えただけなのだろうが。

 しかしその分新しい味の組み合わせを色々と考えるのが楽しいらしく、新メニューは増えている。


 ……ま、混血以外にもパートナーである魔物達の分の食事もあるから、ありがたいコトですわ。



「ソレで、話し相手になって欲しいって言ってましたけれど、どうかしたんですの?」


「あ?あー、あー……うん、まあ」



 キャラメルパフェで忘れていたのか、レンカは一瞬不思議そうな顔をした後、眉を顰めた。



「ソコのカラクリ人形なんだけど、いまいち改造が上手くいかなくて」


「ああ、成る程」



 レンカもセリーナと同様に機械弄りが好きだが、セリーナは修繕が好きで、レンカは改造が好きなのだ。

 もっとも改良というより魔改造系が多いが。



「このカラクリ人形って、歩くコトが出来るのよね。歩くっていうか直進っていうか。ソレでお茶を運んだり出来るんだけど、折角だから内部をティーポットみたいにして、口から出来立てのお茶を淹れれるようにしようかしらって考えてたの」


「……ソレ、ビジュアルがちょっとアレですわね」


「そう?でも歩くんじゃなくて直進でも揺れはするからお茶が零れたりするし、そう考えると茶葉と水を入れたらお茶にしてくれるっていう機能もあった方が良くないかしら」



 研究者タイプのヒトはどうしてこうビジュアルを気にしないんだろうか。

 確かに機能は優先すべきだろうが、そのビジュアルで飲む気を無くしたら本末転倒でしかないと思う。


 ……でも、言っても聞いてくれそうにないんですのよねー。


 彼女は魔改造も施すタイプなので、その辺はホントに興味が無いのだ。

 というか機械相手だと少年が好むようなのが好きな為、ソレこそロケットパンチ系の改造を施しかねないという危険性がある。

 いや危険では無いのだが、何故そういう少年向けの改造になるのだろうか。


 ……レンカ自身の好みはロリータ系なのだからそちら方面に優れさせればビジュアル問題は解決すると思うのですけれど、機械に関してのみ少年好みになるのが問題ですわね。



「…………ええと、そういえば改造以外にも小型化とか得意でしたわよね?気分転換にそっちやればどうですの?」



 しかしソレは個人の好みなので口出しするのはオカシイと思い、話題を変えた。

 我ながら少々無理がある話題変換だと思ったが、レンカはパフェを食べながら普通に答える。



「ああ、ソレならもうやったわ。ホラアレ」


「あらホント……」



 スプーンで示された向こうには、ミニサイズのカラクリ人形が置かれていた。

 しかも何度も気分転換をしたのか、マトリョーシカのようにサイズ違いで並んでいる。



「ただどうしても改造が上手くいかないのよね……」


「違う改造を施してみるとかはどうですの?」


「例えば?」


「え、えーと」



 いきなり振られても困る。



「……め、目にカメラのように写真を撮れるようなのを足す、とか?」


「良いわねソレ!」



 苦し紛れの案だったが、ソレで良いのだろうか。

 しかしレンカはキラキラとした笑みを浮かべているので、多分良いのだろう、多分。



「そうなるとまずカメラの構造を理解するべきよね。小型化も必要だし、どんな時でも撮れるようにって改造が必要だわ。ジョゼ、そういうカメラの案とか、ジョゼにINしてる異世界の知識に丁度良いのない?」


「ありますけど……」


「じゃあ、ハイ紙」



 当然のように新品のノートとペンを渡された。



「知ってるコト、全部書いてちょうだい。タイプ違いも全部よ。あとどういうデザインかとかも」


「ソコまで専門的な知識まではありませんわ」


「大体の推測で良いわ。どうせ異世界なんだから向こうにあってこっちには無い部品とかもあるでしょうし、ソレならこっちにしかないだろう部品で補うだけよ。魔道具とか」



 まさかカラクリ人形に搭載する為だけに異世界の現代仕様なカメラが開発されそうになるとは。

 こちらにもカメラはあるが、写真館とかにありそうな三脚の古めかしいタイプのカメラなのだ。

 というかキホンは肖像画がメインだったりもするので、中々に凄い試みをしようとしている。



「……そうね、こういう系は先生も好きそうだし、いっそ巻き込んで共同でやっちゃおうかしら」



 レンカは小声で独り言のように呟くが、段々テンションが上がって来たのか普通に喋り始める。



「先生も機械系魔物と混血だから色々わかるかもしれないし、セリーナが居れば機械本体からアドバイスがもらえるかもしれないわ。あと他に協力を要請した方が良さそうなヒトって誰か居るかしら?」


「まずわたくしは思い出せる限り思い出して書きますからちょっと待っててくださいな。

協力要請に関してはエゴール魔道具教師かランヴァルド司書のパートナーであるボックスダイス、あと運が良ければ伝説の魔法使いであるゲープハルト、ソレと……学園にある売店のアマンダ店主のパートナーも多分異世界のカメラについての知識があると思いますわ」


「うん、怒涛過ぎて後半聞き取れなかったから協力頼めそうなメンバーもノートの後ろの方に書いておいてくれるかしら」



 確かにカメラを思い出すのに集中し過ぎて早口になってしまった自覚はあったので、大人しくノートの後ろのページに協力要請出来そうなメンバーを書いておく。

 ついでに選抜理由もメモしておけば、話も早く済むだろう。





 時間は掛かったもののどうにか書き終わり、安堵の息を吐く。

 書き始めた頃には食べ掛けだった蜂蜜レモンパフェも、途中途中で息抜きの為に食べていたらいつの間にかガラスの器だけになっていた。



「ふんふん、成る程……オッケー、コレだけ元になる情報があればどうにかなるわ」


「ソレならなによりですわ……」



 苦し紛れの発言からまさかこんなコトになるとは思わなかった、と近くの棚にもたれかかる。

 翻訳などで書くのに慣れているから良かったが、そうじゃなかったら一度持ち帰る必要があるレベルだった。

 コレ以上長居する理由は無いし、というかさっさと眠りたいので早く立ち去りたいのだが、しかし疲労が凄い。


 ……あ、パフェの味の報告も必要ですわよね。


 そう考えると、もう少し回復するまでこうしていた方が良いだろう。

 というか今のままではお風呂に入る元気も無く寝そうなので回復は大事だ。

 明日も授業があるというのにソレはいただけない。



「……そういえば、気になっていたんですけれど」


「あら、ナニ?このノートのお礼に大体のコトなら答えてあげるわよ?」



 機嫌が良いレンカに、長期休暇が終わってから気になっていたコトを聞く。



「レンカ、今回の長期休暇でパートナー出来ましたの?」


「……やっぱわかる?」


「カンで」


「ま、そうよね」



 微笑み、レンカは近くの椅子に座る。

 椅子の上に正座になって、背もたれを胸に抱くような座り方だ。



「私って極東からの留学生なんだけど、まあ実家もこういう機械系やってるのよね。で、騒音が物凄いから山奥に住んでるの。昔一回騒音で近所とガチバトルし掛けたからって」


「ガチバトル」


「父曰く、距離さえあればあの数にだって対応出来る武器を出したのにって」


「あ、負けたんですのね……?」



 というか既にガチバトルをしている気がするのだが。



「そんなワケで今回も山の中で騒音響かせてたんだけど、急にピタッて止まったのよね。作業止めて無いのに、音が消されたみたいにピタッて。でも会話は普通に聞こえるしで周辺を探してみたら、居たのよ」


「居たって……魔物が、ですわよね」


「ええ。居たのは消音ハリネズミ、って言ったらジョゼならわかるかしら」


「ああ、成る程」



 消音ハリネズミとは、その名の通りハリネズミの魔物だ。

 周辺の騒音や轟音を無音化するという特性がある魔物であり、本人が光源であるかのように周囲を赤く染めるリナのように、オートで発動するモノなのである。



「寝てたのを見つけて、起こして話をしたのよ。どうかウチに来る気はないか、ってね」


「いきなりですわね?」


「だって自分達で出してるとはいえ、私達だって騒音には困ってたんだもの。指示聞こえないし、耳痛くなるし、終わった後耳鳴りに悩まされるしで大変だったのよ?」



 だったのよと言われても、そういうのと縁遠い自分からすると、ならしなければ良いのにという返答になってしまうので良くない。

 そう判断し、口を噤んでおいた。



「そういうワケでウチに居てくれって家族で頭を下げたら、寝るの邪魔しないんなら良いけどってオッケーを貰ったのよね。その消音ハリネズミ、寝るのが好きだから」


「成る程」


「で、お礼も兼ねて世話もしてたんだけど、基本的に私がやってて、で、気付いたらパートナーになってた、みたいな……?」


「最後だけあやふやですわね」



 本人もその辺はあまりわかっていないのか、困ったように首をかしげている。



「だって本魔に聞いても「さぁなぁ」としか答えてくれないんだもの。両親は娘差し出せば消音ハリネズミがウチの騒音消してくれるからって感じで大歓喜だし」


「ご両親ソレで良いんです、の……?」


「非常に不愉快なコトに、魔改造繰り返し過ぎて時々危ないコトするようなこの娘じゃパートナーは出来ないと思ってたって言われたわ」


「またハッキリと……」



 確かに時々危険なコトはするが、この学園からすればまだイージーかノーマルレベルの狂人なのに。



「……でもまあ、嫌いじゃないし、ってか普通にいつの間にか好きになってたから良いんだけど」



 そう呟くレンカの顔は、恥ずかしがる乙女のように赤く染まっていた。



「……ちなみに消音ハリネズミは極東の実家でお留守番ですの?」


「ううん、普通に部屋に居るわ。結構のんびりしてるマイペースで基本的に寝っぱなしだから」


「でも折角消音出来るなら、ここに連れてきて消音してもらった方が良いんじゃありませんの?」


「………………そういやそうね」



 レンカはそんな当然の発想がまったく無かったらしく、パチクリと目を瞬かせながら頷いた。





 コレはその後の話になるが、次に研究室に顔を出した時、レンカは消音ハリネズミを連れていた。

 消音ハリネズミはレンカの膝の上で大人しくしているが、眠ってはいないらしい。



「……んあ?……ああ、お前がジョゼフィーヌってヤツかぁ?レンカから話は聞ぃてるぜ」



 消音ハリネズミは、くあ、と欠伸を漏らす。



「ええ、こちらも話は聞いていますわ。初めまして、消音ハリネズミ」


「おぅ、ヨロシクなぁ。……つぅかオイラのパートナーがよぉ、ナンか迷惑掛けてるみたいで悪ぃな」



 レンカの話ではマイペースとのコトだったが、どうやら結構まともなメンタルを有しているらしい。

 ヒトに比べて、ホントに魔物は常識的だ。

 申し訳無さそうに謝罪されたが、笑顔で返しておく。



「構いませんわ、あの程度はいつものコトですもの」


「そうかぁ?」



 そう、あの程度はよくあるコトだ。

 結果的に良い結果が出ればソレで良いとも思うし、問題は無い。

 消音ハリネズミはいまいち納得していないようだったが、特にナニかを言うつもりは無いのかレンカの膝の上で力を抜く。



「だから、ここは楽器の音を記録させたやつを仕込んだ方が!」


「いや、ソレよりも鳥のように音を発生出来るような仕組みにして動くコトで音が出るように!」



 が、彼の上で起こっているレンカとセリーナの発想バトルが騒がしくて眠れないらしい。

 実際多少言い争いっぽくはあっても、騒音という程でも無いので消音が出来ないのだろう。

 ちなみに現在二人が言い争っているのは、カラクリ人形に付ける機能に関してだ。


 ……カメラ以外にナニを搭載するかで、音ってなったまでは早かったんですけれど。


 音を記録させたモノを搭載して自動で音を組み合わせて音楽を作って流せるようにしたいレンカと、カラクリ人形自体に音を発生させるモノを搭載して動くコトで音を付けようとするセリーナ。

 要するに曲を流したいレンカと、歩く度に音が鳴る感じの機能にしたいセリーナ、というコトだ。

 音という点では一致しているが微妙に内容が違う為、平行線になってしまっている。



「……つぅかよぉ」



 いい加減黙っていられなくなったのか、消音ハリネズミが居心地の良い場所を探ろうともぞもぞしながら口を開いた。

 その声に、こちらに一票が入ればこの話は終わる!とばかりに二人が消音ハリネズミを凝視する。

 ちなみにモクモクラウドはこの争いが発生した瞬間にさっと部屋の隅へ避難していた。



「オイラが思うによぉ、ソレって両方ともナンか違くねぇか?」


「違うってナニよ?」


「だから、そもそも音を搭載しようっつったのは相手の人間を楽しませるにはっつー話だったじゃねぇか。なのにナンで言い争ってんだとか、お前らの好みの話になってんだとか、色々ツッコミしかねぇんだけど」



 確かにそうだと思ったのか、二人が口を噤んで目を逸らした。

 この二人は両方共研究者タイプなので、よく自分の意見を押し通そうとしてバトルになるのだ。

 だからこそ消音ハリネズミの正論が耳に痛いらしい。



「大体ソレは茶ぁとか出す用の人形なんだろ?ならそう騒がしくする必要もねぇんじゃねぇのって思うぜ」


「……確かに、そうだね」


「まあ、言われてみれば、そうね」


「つかそもそも、カメラ搭載すんのが先じゃねぇかっつー話だろ」



 ごもっともな消音ハリネズミの言葉に、二人は顔を見合わせて謝った。

 押しが強いこの二人相手に説教カマして、更に聞き入られるレベルでの正論で大人しくさせるとは、消音以上にありがたい魔物だ。

 正直逃げるタイミングも逃してしまって言い争いを外野から聞く羽目になったのは辛かったので、今度このお礼にナニかを奢らせてもらうとしよう。




レンカ

名前は漢字で書くと恋花という文字。

極東人だからか改造や謎の機能、小型化が得意。


消音ハリネズミ

気楽かつのんびりな性格で基本的に寝ているが、思考はまともなので良いストッパー。

騒音レベルでは無いとはいえ頭上でうるさくされようとも膝の上から退く気は無いレベルでレンカに好意を寄せている、が恥ずかしいので明言する気は無い。


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