非常勤保険医とハンドアイ
彼の話をしよう。
非常勤保険医で、治療系魔法の天才で、普段は旅をしながら治療をしている。
これは、そんな彼の物語。
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森でうっかり怪我をしてしまったので第一保険室へ赴くと、珍しいヒトが居た。
「あら、コンラド非常勤保険医じゃありませんの」
第一保険室でお茶を飲んでいるご老人。
彼は治療系魔法の天才であり、普段はあちこちを移動して治療活動をしている為、滅多に会うコトは無い。
第一保険室に通う頻度が高い自分ですら、彼に会ったのはまだたったの二回だ。
……いえ、今日で三回目、ですわね。
「お久しぶりですわね」
「ん?あ、あー……」
笑顔で挨拶をすると、対照的にコンラド非常勤保険医は気まずい表情になり、髪と同じ薄い黄緑色をしたフサフサの顎鬚を撫でながら虚空に視線を向ける。
そうしてから、彼はカルラ第一保険医にコソッと顔を寄せた。
「……儂、会ったコトある子か?」
「お前は滅多に学園に来ないから生徒を覚えられないんだ」
「コレでエメラルドに会うのは三回目だな!」
……会話は普通に視えてましたけど、コンラド非常勤保険医の小声、意味ありませんわねー……。
対応するカルラ第一保険医とカースタトゥーが一切気遣ってない。
小声にする気は無いとばかりに普通の声で答えていて、あからさまだった内緒話が内容までおっぴろげになってしまっている。
「ったく、このジジイ!」
すると、コンラド非常勤保険医の手の甲から声がした。
彼女はパチパチと瞬きをしながら、ジロリと本体とも言えるコンラド非常勤保険医を睨みつける。
「毎度毎度アタシにその辺任せっきりだからそうなるんだろうが!」
「いや、ヒトの名前を覚えるのは苦手でな……」
「だとしても仮に教師の一人として籍を置くなら、せめて生徒の名前くらい把握したらどうだい!?ソコの小娘のリボンとスカートが橙色ってコトは、その小娘が入学してから一年は経ってるって事実でしかないだろうが!」
「ソレはまあそうなのだが……」
コンラド非常勤保険医のパートナーであり、彼の手の甲に存在する目の魔物、ハンドアイはコンラド非常勤保険医を睨みながら厳しく説教をする。
対するコンラド非常勤保険医は嫁の尻に敷かれる夫の如く、人差し指同士を合わせて気まずそうに視線を彷徨わせていた。
ちなみにこの学園では一年生は赤色、二年生は橙色というカラーリングの制服になる。
学年ごとにテーマカラーが違い、初等部、中等部、高等部では制服自体のデザインも違うのがこの学園である。
……多分、地球にもこの学園があったら制服目当ての生徒が沢山居そうですわね。
「えーと……あの、すみません」
ところで、先程から完全に自分の存在が忘れられている。
ハンドアイは思いっきりコンラド非常勤保険医を説教しているし、カルラ第一保険医は我関せずといった様子でお茶を飲んでいる。
このままでは埒が明かないと思い声を掛けると、ハンドアイにギロリと睨まれた。
「ア゛!?……ああ、ナンだ、アンタかい。まだ居たのか……って、そういや保険室に来てんなら怪我人かナンかかい?んん、でもアンタは確か目の診断だったような」
流石というか、ヒトを個別に認識するクセが無いコンラド非常勤保険医の代わりに患者を把握しているだけあって、ハンドアイはこちらを覚えていたらしい。
ちなみにコンラド非常勤保険医は結構なお歳ではあるが、ヒトの名前が覚えられないのは若い時かららしい。
彼の学生時代を知っているアダーモ学園長が言っていたので間違い無いだろう。
「ええ、改めまして、ジョゼフィーヌ・エメラルドと申しますわ」
名乗り、軽くお辞儀をする。
「確かに前回までの二回はわたくしの目の診断の際に顔を合わせましたが、今日はちょっと怪我をしてしまいまして……その手当てをしてもらいに来たのですわ」
お辞儀ついでに擦りむいている足を見せると、ハンドアイは目しか無いというのに舌打ちをした。
「チッ、馬鹿やってる場合じゃなかったね。というかエメラルド!アンタも怪我の手当てして欲しいなら大人しく佇んでないで主張しな!」
「無理言わないでくださいまし」
……そんな隙ありませんでしたわよ。
そう思っていると、コンラド非常勤保険医が立ち上がった。
「ふむ、ええと……二年生」
「エメラルドな」
「エメラルド」
また名前を忘れたらしいコンラド非常勤保険医に、ハンドアイが呆れた視線でフォローした。
「エメラルド、一先ず椅子に座ると良い」
「ハイ」
促されるがままついさっきまでコンラド非常勤保険医が座っていた椅子に座ると、コンラド非常勤保険医は怪我をしている自分の足を見た。
「ふむ……」
コンラド非常勤保険医は真面目な顔で傷を見た後、首を軽く振ってハンドアイに視線を向ける。
「やはりよくわからぬな。ハンドアイ、頼む」
「ジジイ、いい加減に怪我の判別くらい出来るようになりな」
ハンドアイは酷く呆れた視線でそう言った。
そう、コンラド非常勤保険医はヒトの区別同様、傷の区別もあまり得意では無いらしい。
けれど人体の治し方はわかるらしく、治療系魔法で右に出るモノは早々居ないレベルで優れている。
「ふむ……」
コンラド非常勤保険医の手の甲に寄生しているハンドアイは傷をじっと診て、言う。
「ま、ちょっとした掠り傷だね。表面洗って汚れ落としてから、薄くで良いから皮膚を編めばオッケーさ」
「おお、そういうタイプか」
ハンドアイの言葉に、コンラド非常勤保険医は理解したように頷く。
「いやあ、場数を踏んでもこういうのは的確な処置がわからぬからな……。どういう治療をすれば良いのかさえわかればどんな怪我であろうと治せるのだが」
……中々に凄いコト言ってますわね。
彼が治療系魔法の天才と言われているのは、つまり天からの才能にしか思えないから。
自分で見てもわからないが説明されれば理解出来るし、どうやれば良いのかさえわかれば実際にやってのけるコトが出来る。
そしてハンドアイは視た相手のステータスのようなモノが視えるタイプの魔眼らしい。
……だから、相性が良いんですのよね。
診察係と治療係で上手く分担されているし、どちらも一方しか出来ない分、突出している。
だからこそコンラド非常勤保険医は奇病や混血だったりでまだ未知が多くて治療がし辛いヒトの為、老体でありながらあちこちを旅しているのだ。
「……汚れ清めよ。皮膚織り治せ」
コンラド非常勤保険医がそう唱えた瞬間、自分の足の怪我が治った。
しかも最小だろう魔力で、だ。
「流石は死後歴史に名を遺すだろう男。そこまで回りくどくない呪文でありながら、最小の魔力で完全に治すとは」
「どう治せば良いかさえわかればそう難しいコトでも無かろう」
ニヤリといつも通りにあくどい笑みを浮かべるカルラ第一保険医の言葉に、コンラド非常勤保険医はナンでもないコトのように答える。
「やろうと思えばやれるモノだしな」
「だから普通はソレが出来ねぇっつってんだろうがジジイ!」
そしてその返答にハンドアイが再びキレ、説教タイムリターンズが始まった。
アドヴィッグ保険医助手はいつもなら外に出ていようとこのくらいの時間が経てば戻って来るのだが、まったく戻って来る気配が無いのはカラーパンサーがコレを予知したのかもしれない。
……逃げましたわね、あのヒト。
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とは言っても、別にこちらにまでハンドアイの説教が来る、とかは起こらない。
まだ会って三回目ではあるが、彼女は口が悪いだけでコンラド非常勤保険医にしか説教はしないというのはわかっている。
……他のヒトに対しては、「ソレで死んでも別にアタシは困らない」って言ってましたものね……。
つまり頻繁に説教するくらいにはコンラド非常勤保険医が大事なのだろうが、要らぬ藪をつつく気は無いので言わないでおく。
ただ、こちらに説教が来ないとはいえ、空気的に移動出来ないのが辛い。
……この空気の中で大きな物音、出したくないんですのよね。
同じ空間に居るとまるで一緒に説教を受けている気分になるので逃げたいのだが、巻き込まれたくない。
巻き込まれるコトは無いとわかっているのだが、こういう空気はどうしても巻き込まれるような気がしてならないのだ。
あのカルラ第一保険医ですら出来るだけ空気と一体化しつつ説教など見ていないとばかりにお茶を飲んでいて、カースタトゥーは時々蠢く程度で喋りもしない。
つまりそのくらい空気が息苦しい。
……打破しないと、しばらく逃げられませんわね。
今夜はルームメイトであるジェネヴィーヴとちょっとしたパジャマパーティをするつもりなのだ。
彼女は今まで魔眼のせいで友達が出来ず、学園に来てからも目隠しがあるとはいえ不安だったせいでそういった催しに参加出来なかったらしいので、じゃあやろうか、という話になったのである。
当然ストーンスタチューも参加になるが、まあいつものコトなので特に問題は無い。
もっともパジャマパーティとか言いつつも実際はただの夜更かししてお菓子とか食べようという感じでしかないが、自分はこの後ソレ用のお菓子を作りたい。
今日森へ行ったのも、お菓子に使う用の木苺などを採りに行ったのが理由。
……木苺は先に厨房に持って行ってありますけれど。
この後は作り方を教わりつつお菓子を作る予定なのだ。
始めてのパジャマパーティにわくわくしているジェネヴィーヴを友人として喜ばせたいので、そのくらいはしたい。
要するにここであまり長居をするつもりは無いので、説教を中止させようとハンドアイに声を掛ける。
「あの、ハンドアイ」
「だからいっつも言ってるが……ァン?」
一瞬ガンをつけられたが、こちらの存在を思い出したのかすぐにその目付きは落ち着いた。
「ナンだ、どうかしたかい?」
「えぇーっと……」
……こ、コンラド非常勤保険医がめちゃくちゃ期待した目で見てきますわ……!
彼からするとヒトの区別や怪我の判別が出来ないのは当然のコトであって、自分が視た感じでも改善する気は無いようだった。
モチロン、ソレはハンドアイが居るからだ。
けれどソレを言ってハンドアイが納得するかは別なので、コンラド非常勤保険医は説教を中断させたこちらにこの説教を終わらせるコトを期待しているのだろう。
……ハンドアイ、意外と真面目ですものね。
コンラド非常勤保険医自身、あまり口答えや反抗をするタイプでは無い。
だからこそ大人しく説教を受けているのだろうが、好きで受けているワケでも無いのだと思う。
……わたくし、この隙に逃げるつもり満々だったのですけれど……。
ソッコで挨拶して保険室を出れば良いと思っていたので、この期待の視線に困ってしまう。
正直言って、自分は誰かに頼みごとを押し付けられるのは好きじゃない。
困っているヒトが居る時に自分から助けるのは良いが、こちらを巻き込んでくるようなのはごめんなのだ。
そして今のは巻き込まれたようなモノなので助ける気は無い、が。
……怪我、治してもらいましたし。
恩は返すべきだろう。
ならもうついでだし、軽く気になっていたコトを聞いてしまおうか。
「ちょっと気になってたんですけれど、ハンドアイって寄生タイプの魔物ですわよね?」
「ア?ああ、そうだね」
怪訝そうな目をしながらもハンドアイは肯定した。
「寄生タイプの魔眼……というか、実際は植物系に近い」
「エッ」
「風に種を運ばせる花とかがあるだろう?アレと同じさ。その種がくっ付けばソコに目が生える、ってね」
「あ、ああー……」
魔物なら有り得てしまうのがこの世界だ。
そして目と芽で掛かっているのがとてもこの世界っぽくて、納得しか出来ない。
「んで、ハンドアイってのは手に生えてる目って意味だ。だから細かい部分が結構違うコトも多くてね……アタシは寄生した対象にこの視界を共有するタイプ」
「エッ?」
……共有、出来てませんわよね。
そう思ったのがわかったのか、ハンドアイはジロリと寄生先であるコンラド非常勤保険医を睨んだ。
「そう、ホントはこの体力や状態異常、そして向けられる感情なんかも視えるこの視界を共有し、多過ぎる情報量による容量オーバーで精神を衰弱させて肉体を乗っ取ろうと思っていたんだが……」
今語られる真実が結構なレベルでホラー。
B級感は否めないが、ホラーがありそうな展開だ。
まあ寄生タイプの魔物は乗っ取ろうとするのも多いので、納得はするが。
「コイツは!」
ハンドアイはギロリと鋭い目でコンラド非常勤保険医を見る。
「コイツは!アタシが視界を共有してもコイツ自身がその視界を理解出来ないモンだから、無意識の内にその視界を切り離しやがった!わかるか!?そのせいでアタシはただの手の甲に生えた目になったんだよ!ホントならコイツの肉体乗っ取ってやったのに!」
「儂の体、そう使い勝手良くないと思うぞ?」
「だったら健康に生きる努力をしな!」
……言ってるコトは優しいんですのよねぇ、口が悪いだけで。
「その上、このジジイは才能があるし魔力の節約も上手だからってよく治療系魔法を使っていたが……患者の自己申告を鵜呑みにして、一切自分で考えない!寒気がして吐き気がして頭痛がするっつってる相手に「じゃあソレが無くなるように魔法を使おう」って!そうじゃないだろうって話だろう!?」
「そうじゃないだろうって話ですわね」
「だろう!?普通ソコは風邪と診断して風邪を治す魔法を掛けるか、風邪薬を処方するトコロだろうが!実際アタシが視ても風邪だったし!なのにコイツ、風邪じゃないかとかの思考にまったく行き着かない!」
「いや、本人が寒気と吐き気と頭痛についてを言ってきたから、つまりソレを治せば良いのかと……」
「心臓潰さなきゃ意味無い相手の手足潰して意味あんのか!?アア゛!?」
ハンドアイがグロい例えを使ってめちゃくちゃキレている。
まともな思考と優れた視界、そしてコンラド非常勤保険医に才能があったからこそ苛立ったのだろう。
「えーと……ソレに居ても立っても居られず、診察をするように?」
「そうさ」
やはり怒りの対象はコンラド非常勤保険医に対してだけなのか、比較的落ち着いた様子でハンドアイは肯定した。
「だって、勿体無いだろう?出来るのにやらないんじゃ宝の持ち腐れだ」
実際コンラド非常勤保険医の才能はとても優れているので、自分は頷きを返す。
コレには完全に我関せずを貫いていたカルラ第一保険医も無言で頷いていた。
「どうせアタシは手の甲に生えてやいのやいの言うだけの、神経繋がってるせいで摘出したら痛いだろうなってコトでそのまま放置されてた魔物なんだ。ならどうせだしってその才能を活かす為、そして患者に的確な処置をさせる為、この視界を使うコトにしたのさ」
ハンドアイは軽く目を伏せる。
「ただのできもの扱いなんてのは避けたかったしね」
「ソレから大体……ハンドアイとは五十年くらいの付き合いになるな」
「馬鹿ジジイ、五十八年だよ!」
「五十八年の付き合いになるな」
コンラド非常勤保険医は言い直した。
……多分、言い直せって意味で言ったんじゃ無いと思いますわ……。
「……成る程な」
アドヴィッグと名前が書かれている箱からクッキーを取り出して齧りながら、カルラ第一保険医は独り言のように言った。
その言葉に自分達が視線を向けると、ソレに気付いたのかカルラ第一保険医は語り始める。
「五十八年程前から、どんな怪我も奇病も魔法で簡単に治す魔法使いが居るという噂が発生した。コンラドという名の治療系魔法に秀でた男の名も、だ」
「オイコラ」
「おっと」
カルラ第一保険医は白衣のポケットから煙草を取り出しかけ、カースタトゥーの怒ったような声にこの場所が第一保険室なのを思い出したのか、さっとポケットに仕舞い直した。
前に彼女の部屋に荷物を運んだ時の煙草の臭いから考えるに、恐らく無意識だったのだろう。
……あの時見た吸殻の量と吸殻になってからの時間経過からすると、ヘビースモーカーっぽいですしね。
まあ学園内では自室でしか吸っていないようなので、ハード級狂人にしては倫理観が備わっている。
つまりマナーがしっかりしている喫煙者なので問題は無い。
「だがここに就職して接するようになって気付いたが、恐らく幼少期からその才能はあった。なのに何故途中からその才覚を表したのかと思っていたが……ハンドアイと出会ったお陰でその才能を活かせるようになったからか、とな」
カルラ第一保険医は微笑む。
「大して気にしていなかったが不思議ではあったから、納得出来た、というだけのコトだ。コンラドが野菜だとすればハンドアイはさしずめ料理人だな、と。相性が良いようで結構結構」
クククと喉で笑うカルラ第一保険医に、目を鋭くさせたハンドアイは叫ぶ。
「まだ乗っ取るのを諦めたワケではないわ!」
「儂、別に不死系ではないから普通に老い先短いと思うぞ?」
「黙れ延命系の魔法くらい開発しろ!」
「無茶を言うなあ」
……あー、そろそろ第一保険室出ないとお菓子作りの時間が無くなっちゃいますわねー。
・
コレはその後の話になるが、自分はあの後無事第一保険室を去り、何事も無くパジャマパーティを完遂した。
八割方ジェネヴィーヴとストーンスタチューによるノロケ合戦だったので、念の為にとお菓子に使用する砂糖を少なめにしたのは大正解だったと言えよう。
「ハイ次!次って言ってんだろもたつくんじゃないよ!後がつっかえてんだから!」
ちなみに現在、目の診断の為に第一保険室に来ている。
ただタイミングが悪かったというか、有名なコンラド非常勤保険医に診てもらえるからというコトで、普段保険室に来ない生徒まで第一保険室に顔を出しているのだ。
検査にもなるので良いと思うが、自分の目の診断は大分後に回されそうな気がする。
「あー、そういう感じかい」
ハンドアイは生徒の自己申告を聞き、頷くように瞬きをした。
「おいジジイ、この小娘はただの体質だよ体質!遺伝のね!空間把握能力が高過ぎて制御出来ず、周囲の全てに酔ってて安定しないってだけ!酔い止めと軽めの感覚麻痺の魔法掛けて、後はアドヴィッグに魔眼用目隠しみたいなのを作らせればオッケー!」
「うむ、では少し失礼」
そんなやり取りをしてコンラド非常勤保険医が生徒に魔法を掛けるのを見つつ、待合用のソファに座ってお茶を飲む。
チラリと見ればまだ他にもコンラド非常勤保険医とそのパートナーであるハンドアイに診てもらいたい生徒が居るらしく、やっぱり自分の番が来るのは大分後になりそうだ。
コンラド
治療系魔法に関しては天才なのだが、その分教える分野になるとてんで駄目なタイプ。
魔物相手でも混血相手でも完璧な治療系魔法を使用出来るが、適切な魔法がわからないという宝の持ち腐れおじいさん。
ハンドアイ
コンラドの手の甲に寄生した乗っ取り系の単眼魔物。
しかし乗っ取れないし宝の持ち腐れだしで仕方なく助言をするようになり、気付いたら長年連れ添ったパートナーになっていた。