元兵士執事とスマイルハーネス
彼の話をしよう。
元兵士で、現執事で、無愛想。
これは、そんな彼の物語。
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アンノウンワールドの暦は地球と同じだ。
そして自分が住んでいるペルハイネンは、殆どが春の気候で固定されている。
……まあ端の方や他国だと春夏秋冬があったり無かったりですけれどね。
エメラルド家の領地などは王都より少し肌寒いので秋の気候に近いと思われる。
もっとも、異世界からINした知識に基づいているので合っているかはわからないが。
で、ヴェアリアスレイス学園には遠くから来た生徒達が定期的に帰れるようにと年に四回の長期休暇がある。
……でも、一年生のみ年に三回なんですのよね。
異世界の日本的に言うなら入学後に春の長期休暇があるのだが、一年生は学園に慣れるという目的があるので与えられない。
というか長期休暇で上級生達が少なく、ヒト気の無い時期に学園という空間に慣れよう、というモノなのだ。
ヒトが多いと緊張もするだろうから、ヒトが少ない時にあちこちを探検するなりして慣れる。
学園側からすると、入学して色々落ち着いたばかりなのにまた長距離移動をさせるのは、という気遣いもあるらしい。
……あとまあ、そっちの方が先生方も一年生に集中しやすいんですのよね。
上級生に時間を取られない為、一年生の質問にしっかりと答える時間がある。
他にも生徒の特徴などを覚えるという大事な時間でもある、とアダーモ学園長は言っていた。
……まあ要するに、二年生に進級したので長期休暇で実家に帰って来た、というだけのコトですけれどね。
自室にあるソファに座り、折角の長期休暇だからと学園の図書室で借りてきた最新の混血集のページを捲る。
最新なだけあって様々な混血のタイプが載っており、情報も細かい。
……いえ、うん、ヴェアリアスレイス学園が出した本なので当然でしょうけどね。
こういった本で出すというのはソレらの知識が学園外のヒト達にも備わるというコトであり、大事なコトだ。
自分は天使と人間の混血であり、言ってしまえば地球で言うラバやイノブタのような種族と同じ、かつ新種のような存在。
王都の方ではソレらは周知されているが、遠くの国や町ではそこまで知られていないコトも多い。
だが混血が年々増えているのは事実なので、こういった本が多数出版されるようになれば、きっと世界中で周知のモノとなるだろう。
……というか、周知しておかないとヤバいんですのよね。
例えばスタンリーは腕が岩で出来ているという異形だ。
もし魔物との混血を知らないヒトが見たら、きっと魔物と認識するだろう。
目が茶色であるコトを認識したとしても、ヒトと思うかはまた別だから。
……ヴェアリアスレイス学園が少し変わった子達を生徒としてスカウトしているのは、アダーモ学園長自身が昔仲間と旅をして色々見たというのと、不死身というコトと、そして誕生の館の作成者の一人だから、でしょうね。
長い年月を生きているからこそ、偏見を深く理解している。
だからその偏見に悩まされないように、と色々整えているのだろう。
こうして改めて考えると、あの学園はホントに凄い学園だ。
そう思いつつページを捲ると、部屋の扉がノックされた。
「ジョゼフィーヌ、紅茶と菓子を持って来たぞ。入っても良いか」
「ハァーイ」
聞き慣れた声にそう返すと、部屋の扉を開けてコート姿の男が入って来た。
深い青紫色の髪の彼は、執事のアッサールだ。
何故燕尾服で無いのかと言えば、彼曰く「コートの方が武器を隠せるし動きを気取られにくい」からだそうだ。
アッサールは自分の前にある机にカップやケーキの載った皿などを置き始める。
「レアチーズケーキだが、問題は無いな?」
「ええ、モチロン」
紅茶を飲んで口の中を潤してから、フォークでレアチーズケーキをいただく。
「ん~……!コレ、とても美味しいですわね」
思わず笑顔が零れる美味しさだ。
「ソレ、アソコのケーキ屋のらしいぞ。ドコだったか……ジョゼフィーヌが五歳の時に中年夫婦が始めて、試食のケーキがめちゃくちゃ美味かったからってやたら買いに行ってた店」
「あ、やっぱりアソコですのね!?掛かってるジャムの味がアソコのでしたもの!」
「はしゃがず落ち着いて食え」
「ハーイ」
注意されたので静かに食べるコトにする。
しかしこのジャムとレアチーズケーキの相性は素晴らしい。
……進級してルームメイトも変わりましたし、お土産としてあのお店のジャムでも買っていくの、良いかもしれませんわね。
全種類買って好きなのを選んでもらおう。
余った分は自分で食べる用になるので、自分の欲も満たせる良い言い訳が見つかった。
そう考えつつ、レアチーズケーキに舌鼓を打つ。
「ソレにしてもアッサール、昔からですけれど、まったく敬語使いませんわよね」
「俺は護衛として雇われただけだからな」
「なのに執事なんですのよねぇ……」
「ソコが俺もよくわからん」
そう言ってアッサールは眉を顰め、ただでさえ仏頂面で無愛想な顔がより威圧感を増した。
そう、最初は護衛として雇われただけらしいのだが、色々やれるハイスペックさがあるコトが発覚し、アレはコレはと屋敷のヒト達がやらせた結果執事になってしまったのだ。
なのでかなり武闘派な執事である。
……不審者とか、瞬殺ですものねー。
流石にホントに殺したりはしないが、サーチ即捕獲するだけの戦闘能力を有している。
そして父は戦闘系天使で悪への殺意が高く、兄は現在兵士に就職しているので……エメラルド家は比較的田舎の方な領地の主にしては大分戦力が高い気がする。
「ところでアッサール」
「ん?」
紅茶を飲んで口の中をリセットしつつ、自分は言う。
「無事二年生に進級したワケですし、探検、しても良いんですのよね?」
自分は物心ついた頃から透視が出来た。
つまり屋敷内の隠し通路なども視えていたのだ。
当然探検しようとしたのだが、せめて学園で一年過ごしてある程度の分別を覚えてから、とアッサールに止められた。
なので二年生に進級した今ならば、問題は無いハズだ。
「覚えてたか……」
チッ、とアッサールは不機嫌な様子を隠さずに舌打ちをした。
「……約束は約束だしな」
「良いってコトですわね?」
「ただし」
アッサールはピッと人差し指を立てる。
「俺が同行するというのと、安全そうな場所のみ探検する。あとナニか見つけたらまず俺が安全かを確認する。以上に頷くのであれば探検を許可しよう」
「アッサール、どういう立場ですの……?」
「当然、エメラルド家に雇われてエメラルド家の安全を守る元兵士に決まっているだろう」
アッサールは元兵士なだけあって約束ゴトに厳しい。
そして一年の学園生活で危険についても色々学んだ為、自分は大人しく頷いた。
・
探検を始めて数時間で、幾つかの隠し部屋を発掘した。
発見では無く発掘である。
見つけた隠し部屋は逃げ込み用っぽい部屋や、財産の隠し部屋などがあったのだ。
財産の方はとにかく詰め込んだ感じのモノも多かったので、ソレを軽く発掘して整理していたら思ったより時間が経過してしまった。
「今日は次ので終わりだな」
「ですわねー」
財産の隠し部屋で結構体力を使用したので、ソレに対する異論は無い。
というか後で逃げ込み用の隠し部屋や財産の隠し部屋についてを両親に報告しなくては。
そう思いつつ廊下の壁の下部分、普通なら繋ぎ目すら見えないレベルで巧妙に隠された隠し扉を開ける。
「俺が先に行って確認するから、ジョゼフィーヌは俺が良いと言ってから入れ」
「了解ですわ」
アッサールが四つん這いになりながらソコへ入り、安全を確認しているのが視える。
……あ、暗かったのか魔法で明かりつけましたわね。
「よし、大丈夫だろう。入って良いぞ」
「ハーイ」
四つん這いになるのはドレスが汚れるのではと一瞬思ったが、他の隠し部屋も埃っぽかったので今更だ。
後で洗濯担当に謝ろう。
そう思いつつ中に入れば、中は視えていた通りの空間だった。
……狭いけど、ナンか色々ありますわねー。
「本に時計に……クシか?コレ」
「殆ど魔道具ですわね、コレら」
無機物系魔物が居るかどうかはわからないが、魔力が多量に含まれているのが視える。
確認の為、近くにあるモノを試しに手に取ろうとしたら、アッサールにその手を叩き落された。
「安全確認が済んでいないモノに触るな」
「確かに今のは約束を破りかけたわたくしが悪かったですけれど、叩き落さなくても良いと思いますの」
「手加減はした」
確かに赤くもなっていないが、そういう問題だろうか。
武闘派からするとそういう問題なのかもしれない。
「……しかし、ホントに色々とあるな。コレは……姿見か」
「ア」
そう言い眉を顰めたアッサールは忠告する間もなく姿見に積もっている埃を払った。
「?……グゥッ!?」
アッサールが置かれているモノの中でも一番ヤバげな気配を醸し出している姿見に触れた瞬間、バチンという音と共に姿見にあったハズの魔力がアッサールへと移動したのが視えた。
……というか、バチンって音がした瞬間にアッサールの皮膚に、見ちゃいけないモノが視えましたわー!
アッサールは胸の下の方を手で押さえつつ、顔色を青くさせる。
その顔の顰め方は、痛みに耐えるヒトのソレだ。
「ま、さか!」
変化に気付いたのか、アッサールがコートと下のシャツを肌蹴させる。
埃塗れの空間だから脱ぎ捨てるのは良くないという判断なのかコートとシャツを腕に引っ掛けたままで正面だけが肌蹴られたその胴体には、拘束するかのようなベルトのタトゥーが刻まれていた。
アッサールが驚愕に目を見開くと、元兵士なだけあって鍛えられたその胴体に刻まれているタトゥーが、まるで締め付けるかのように縮む。
「ア、グ、ゥッ……!」
「アッサール!」
「コ、レは……!」
ベルトのタトゥーはまるでアッサールの胴体を締め付けるように……否、コレは本当に締め付けている。
タトゥーが刻まれていない部分と見比べると、タトゥー部分が食い込んでいるのが見える。
そしてヤバげな魔力が視えなくなった姿見、移動した魔力、現れたこのベルトタトゥーに視える魔力から考えると……。
「いけないわ!」
タトゥーから、声がした。
「いけないわ、アナタ!私の居た姿見に映ったのにそんな顔!」
「ガッ……ァッ……!」
「もう、だから駄目よ!そんな顔は!」
ギリリと強く締め付ける音と共に、タトゥーは言う。
「もっとちゃんとした顔……笑顔にならなきゃ、もっともっと痛くするわ!」
その言葉、姿見、ベルトのタトゥー。
ソレらのキーワードから、とある魔物の名前を思い出す。
「……もしかしてアナタ、スマイルハーネスですの?」
「あら、私を知ってるの?ええそうよ!私はスマイルハーネス!」
アッサールを締め付ける力を緩める様子は無く、タトゥー……スマイルハーネスは高い声で言う。
「私は私が居る姿見に映ったヒトが笑顔じゃなかった場合、その相手に取り憑く呪いの魔物!痛みをもってそのヒトを笑顔に変える、愛の魔物でもあるのよ!」
……狂人ってか狂魔タイプの魔物ですのねー!
スマイルハーネスとはとある狂人が所有していた鏡に篭もっている念、が年月により呪いに変貌した魔物だ。
どういう狂人かと言えば、常に誰かの笑みを見たいが為、姿見だらけの部屋にヒトを置いて笑顔を維持させ、沢山の姿見に映るその笑顔を見て満足していたという狂人だ。
で、笑顔を崩せば痛みを与えて笑顔以外の表情は駄目だと洗脳するヤベェ狂人。
……ちなみにその狂人、女性なんですのよね。
その念が篭もっているからか、確認されたスマイルハーネスは全て女の声に女の口調らしい。
恐らくあの姿見はスマイルハーネスが入ったままの姿見で、埃を払ったせいで姿見に映ったアッサールの顔が仏頂面だった為、こうして取り憑いたのだろう。
……というか、ナンでそんな危険物が我が家にあるんですの!?
鍛えているアッサールだったからセーフだったものの、子供や病人なら締め付けの圧により一発アウトで気絶するだろう害魔認定一歩手前の魔物だ。
ドン引きして頭を抱えたい自分を制し、アッサールに叫ぶ。
「アッサール、笑ってくださいな!」
「ハ!?」
「この魔物は笑っていない相手にタトゥーとして取り憑いて、笑うまで締め付けるという特性ですの!笑いさえすれば締め付けは無くなりますわ!」
「わ、わら…………」
戸惑い、または痛みのせいか、アッサールの顔が引き攣った。
いや、視れば単純に戸惑いだとはわかるが。
「……グッ」
痛みに呻きつつ、アッサールは無理矢理に笑みを作る。
「…………うわあ」
表情筋の可動域が少ないのか、ソレは錆び付いた扉のようにギギギという音が聞こえそうな程に歪な笑みだった。
「……アッサール、アナタ、せめて表情筋揉むくらいした方が良いと思いますわ」
「余計な世話だ、放っとけ。笑顔なんてのは戦闘には……ん」
痛みが無くなったのか、アッサールは疲れたように溜め息を吐いて嫌そうに顔を顰める。
「まったく、ナンだったんださっき、の、はっ……!」
「あーん、駄目よ駄目駄目!ちゃんと笑顔でいなきゃ駄目なのよ!そんな不機嫌そうな顔はいけないわ!ソレに笑顔での溜め息は愛があるから良いけれど、そんな顔での溜め息なんて幸せがコップ一杯分くらい逃げちゃうわ!」
「どういう理屈だ……!」
「コワッ」
スマイルハーネスの言葉に、アッサールは怒りの末に到達したかのような笑みを浮かべた。
笑みというか、口角が上がっているだけだが。
雰囲気や目に滲んだ怒りは肉食恐竜が口開けたシーン並みのヤバさである。
「うんうん、良いわね!そういう笑顔が大事よ!」
だがスマイルハーネスには笑顔と認識されるらしく、満足そうな声でそう言った。
「笑顔はとっても素敵なモノなんだから、いつでも笑顔でいられるようになってね!そしたらきっと素敵な人間になれるわ!」
「笑顔だけのヤツになる気は無いんでな」
「あら、駄目よ?ソレは駄目!笑顔はナニモノにも変えがたい大切な宝物なんだから。痛み無く、幸せに生きる為には、笑顔がナニよりも優先されるモノなのよ!」
「その痛みはお前が与えてるんだが」
「ええ、そうよ?だって笑顔以外の表情には痛みを与えないといけないでしょう?」
……狂ってますわー……。
生まれた理由がある魔物の場合、バルブブルーのようにその特性に縛られるコトが多い。
そして彼女は生まれた理由が理由の為、ソレが彼女の中にある常識なのだろう。
……魔物の常識って、変えられないんですのよねー。
常識を変えろと言うのは、四足歩行の獣に二足歩行をして生きろと言うのに等しい無理難題だ。
ヒトだって生身のまま魚のように水中で生きろと言われたらまず無理なように、根性以前の問題で無理なのである。
ちなみにスマイルハーネスを生み出したとも言える狂人女性はかなり昔の人物であり、まだ人類の狂人率が低い頃でもある。
つまり当時からマジでヤベェ狂人だったというコトであり、ソレを受け継いでいるスマイルハーネスは現代から見ても相当ヤベェ狂魔ですの。
……というか、さっきから正面を肌蹴させてるアッサールが恐竜みたいな笑みを浮かべているというこのカオスな状況、困るんですけれど……。
「ええと……あの、アッサール。わたくしのワガママで巻き込んでしまい、大変申し訳ありませんわ……」
「ソレは別に良い。俺の不注意だ」
「そう言われましても……え、えっと、スマイルハーネスは呪い系の魔物ですし、害魔認定一歩手前なのもあって専門の方に頼めば引き剥がせますわ」
逆に言うと専門のヒトに頼まない限り取り憑かれたままなのだが。
「なので今すぐ連絡を」
「断る」
「エッ」
スマイルハーネスではなく、アッサール本人が断ってきた。
アッサールはスマイルハーネス対策なのか地獄のように恐ろしい笑みを維持しつつ、いつもより低い声で言う。
「アレだけ痛めつけられておいて第三者に頼んでどうにかしてもらうなど俺のプライドが許さん……!俺は!コイツに取り憑かれたまま!必ず勝つ!」
「うんうん、良い笑顔よ!」
……スマイルハーネス、アッサールの笑顔にしか意識向いてなくて、言葉まったく聞いてませんわねー……。
「ちなみにいつまでに勝つとかの目標、ありますの?」
「死ぬまでに勝てれば俺の勝ち。コイツに殺されれば俺の負けだ」
いや、死なれると害魔認定がマジでされる可能性があるので困るのだが。
「というかソレ、勝利条件どうなってんですの?」
「鍛えて鍛えて、締め付けに勝って笑みを強制されなくする」
……凄い、長期計画ですのね。
口出ししても無駄そうだから言う気は無いが、アッサールは武闘派なだけあって思ったより脳筋だったらしい。
幼い頃からの付き合いではあるが、ここまでとは思わなかった。
・
コレはその後の話になるが、常に歪な笑みを浮かべるようになったアッサールは不気味以外のナニモノでもなかった。
「……いや、うん、えっと……ヤバいね。無理はしちゃ駄目だよ?」
心が広い生粋天使な父ですらそう言うレベルの引き攣った笑みなので無理は無い。
まあお陰で夜中に侵入した盗賊はその笑みを見ただけで気絶したらしいので良いとしよう。
「……ところで、寝る時とかどうしてんですの?」
「ちょっとでも笑顔じゃなくなると締め付けで起こされるが、まあ短時間睡眠でも平気だしな。あと多少の締め付けなら耐えられるから問題は無い」
「問題だらけだと思いますわー……」
「いや、問題と言うなら……」
「メッ」
一瞬顔を顰めた為スマイルハーネスにより締め付けられたのか、アッサールの息が一瞬詰まる。
だがもう既に慣れているのか、アッサールはソッコで歪な笑みを浮かべた。
「うんうん、良いわね!良い笑顔よ!」
そんなスマイルハーネスの言葉に眉間をピクピクさせながら、笑みを維持したアッサールは言う。
「……問題は、使って来なかった表情筋を酷使しているせいで筋肉痛が酷いコトだな」
「あらまあ」
視れば確かに表情筋に疲労が蓄積されていた。
……ですけれど、ホントに問題なのは。
このまま一緒に居れば事実婚や内縁みたいな感じでスマイルハーネスがパートナーになりそうな気がするのだが、アッサールは気付いているのだろうか。
まあ死ぬまで挑む気らしいと考えるとほぼパートナーのような関係性な気もするし、言わないでおくコトにしよう。
アッサール
基本的に無愛想だが、キレると怖い笑顔を浮かべるタイプ。
言われたコトをこなすロボット的部分があったが、スマイルハーネスに取り憑かれてからは感情があらわになっているのでちょっと人間的に、なったもののヒトはより一層距離を取った。
スマイルハーネス
元持ち主の念のせいでかなりヤバめな感性を有している呪いの魔物。
本魔的に笑顔以外の時に痛めつけるのは、やっちゃ駄目なコトをした子を叱りつけるような感覚。つまり本魔的にはしつけ。