陶器少女とバーサクゴリラ
彼女の話をしよう。
遺伝で体が陶器で出来ていて、幻覚の魔眼を有していて、自分の陶器ボディがコンプレックス。
これは、そんな彼女の物語。
・
すっ転び、ガシャンと足が壊れたドナテッラは瞳を潤ませ、ボロボロと泣き始めた。
「うううううううう~~~~!」
「あーホラ落ち着きなさいなドナテッラ」
唸るドナテッラに慌てて駆け寄る。
もう少し距離が近ければ首根っこを掴んだり腹に腕を回したりして持ち上げ、転ぶのを回避させるコトが出来たのだが、ある程度の距離があっては致し方なし。
……あーらら、両足が砕けてますわね。
幸いなのは太もも部分だけが砕けているコトだろうか。
他の破損個所は左足首だけなので、ちょいちょいっと直せばすぐに戻る。
「もう嫌じゃ!この体!脆い!」
「ハイハイ脆い脆い」
「脆い脆いでは無かろうが!」
とりあえず右足の破片と左足の破片をより分けながら適当に返すと、そう叫ばれた。
「すっ、すぐ転ぶし、転んだら砕けるし、砕けると魔眼使えぬし……うぇえええん!」
「おーよしよしおーよしよし」
びゃあびゃあ泣き始めたので、一旦より分ける手を止めてドナテッラの頭を撫でる。
撫でる手の動きに合わせ、ドナテッラの赤土らしい黄茶色の髪が揺れた。
……全体的に、赤土ですわよね。
まあドナテッラは陶器で出来ているので、赤土で間違っていないのだが。
ただ陶器で出来た体の為酷く脆く、すぐに砕けてしまう。
……んでもって砕けると情緒不安定になって泣きだすのがちょい大変なんですのよねー。
陶器だからこそ痛覚が無く、砕けても接着剤で付着させれば元通りになるとはいえ、バラバラの破片をパズルのように組み立てるのはそれなりに難しい。
とはいえ己の目ならどの位置の破片かくらい、一目でわかるが。
……だから時々修復に呼ばれるコトがありますけれど、そういう時って普通保険医呼ぶのが正解だと思うんですのよね……!
「ほら泣き止んでくださいな。あとポケットに接着剤ありますわよね?ソレ出して」
「ううううう、うぇ、うぇっ、わ、私の、私の魔眼、使えな、使えないぃい……!」
「アナタの場合、壊れると情緒不安定になって、そのせいでコントロール出来なくなって自動的に魔眼がオフ状態になるだけでしょう?直さなきゃ幻覚の魔眼使用出来ないまんまですわよ」
「ヤダァ……」
「イヤならさっさと出しなさいな」
「ん……」
ひっくひっくとしゃくりあげながらも接着剤を出してくれたので、破片を手に持ちつつ右の太腿にカチャカチャと破片をくっつけて行く。
見事に赤土から作られたヒト型の陶器にしか視えない。
……目の色が茶色だから混血なだけの人間ですけれど、目の色が茶色じゃなかったら完全に魔物扱いだったでしょうね、ドナテッラ。
なにせ陶器らしく、内部が空洞だ。
だからこそ砕けやすいワケだが。
……しかも情緒不安定なのは壊れてる時だけですけれど、通常時から子供っぽさありますしね。
つまり注意が結構散漫で、こうやって体が砕けるコトはよくあるコトだったりする。
そんなドナテッラは、この陶器の体が嫌いらしい。
……ま、脆いからって理由ならわからんでもありませんけれど……。
実際はただ、陶器らしい見た目が嫌いだから、らしい。
その為ドナテッラは基本的に幻覚の魔眼を発動し続け、陶器の体を普通の肉体っぽく視せている。
……常に発動し続けるのは凄いし、違和感も抱かせないのも凄いんですけれど、情緒不安定になるとオフになるのが問題ですわね。
陶器のボディにコンプレックスがあるドナテッラは常に幻覚の魔眼を使用するコトで、そのボディを隠している。
ボディを幻覚の魔眼で隠すというのは、素顔が嫌だから化粧をバッチリ決める、みたいな感じなので別に問題は無い。
本人がソレを手間に思うかどうかくらいでしかないワケだし。
……普通の化粧品と違って物理的な消費もありませんし、本人が使いこなせてれば長時間使用も問題ありませんし。
問題は幻覚の魔眼がオフになると、ドナテッラの陶器ボディがあらわになる部分。
見られたくない素顔を見られるようなモノなので、足が砕けているせいで情緒不安定なのも相まってめちゃくちゃ泣き喚くのだ。
陶器ボディを幻覚で覆えればまだ安定するのだろうが、情緒不安定状態ではオンに出来ないという悪循環。
……つまり、誰かがこうして直さないと落ち着かせるコトが出来ないんですのよねー……。
いっそ形状記憶ボディなら助かるのに。
似たようなタイプの魔道具でも無いものだろうか。
……このままだと、卒業後が心配ったらありませんわ。
そう思いつつカチャカチャと手を動かし、最後に左足の足首から先を接着して終了。
「よし、コレでオッケーですわ」
「おお!よくやったぞジョゼ!助かった!」
「そりゃ良かったですわー」
ちょいちょい上から目線なのどうにかなれば良いのだが。
己の場合、天使の本能的に上司は神か女神のみ。
……混血もそうですけれど、人間に上から目線で言われるとちょいもやっとするんですのよね。
まあ悪意が無いのはわかるし、どちらかというと守るべき子供にしか見えないので受け入れるが。
同級生でも子供と認識すれば多少の不満は飲み込める。
「よいしょ、と」
ドナテッラの魔眼が発動され、その瞳に魔法陣が浮かぶ。
途端ドナテッラの陶器らしい肌が、肉体らしい色と質感に変化した。
……ま、わたくし透けたカーテンの向こうが見えるかのように、幻覚の向こう側にある本物も視えててあんま効果無いんですけれど……。
この幻覚はドナテッラのメンタルを安定させる為に必要なモノだから口には出すまい。
・
さてどうしたものか。
ドナテッラと森へ来るまでは良かった。
……ええ、森はドナテッラがバラバラになる可能性めちゃくちゃ高い場所ではありますが、わたくしがそばに居ればワリとどうにかなるワケですし。
しかし中々来れない、というか勝手に来てバラバラになったら困るのはドナテッラだからと森へ来るのを自粛していたらしく、森の中というドナテッラ的に珍しい光景に暴走してしまった。
端的に言うと珍しい場所にはしゃいで走り出した子が思いっきり転んで膝をすりむくみたいなアレが発生した。
「うあああああああん!」
「……アナタ、ホントそろそろ落ち着きをみせないとマジで死にかねませんわよ……?」
泣き叫ぶドナテッラには届いていないだろうが、言うだけ言っておきたかった。
通常時はそれなりにメンタル安定しているし、授業を理解するだけの頭もある。
……ただ脆いのと、本人の注意が散漫なのと、ちょっとでも壊れると情緒不安定で泣きだすトコがネックですわ……!
「もうイヤじゃ!なんなんじゃもう私ばっかり!そりゃ繋ぎ目とかは生きているからか再生して消えていくが!でも毎回毎回こうなるとか本当にイヤ!」
「ドナテッラ、とりあえず落ち着いて」
「落ち着けるかコレが!」
近くに居たソレにもたれかかりながら、ドナテッラは叫ぶ。
「こんなトコで壊れたら直すの大変ではないか!」
「ソレやるの同行してるわたくしがやるんですけれど」
「接着剤無いし!」
「待ってくださいまし初耳」
お前こんな危険区域に行くのわかってて接着剤忘れるとか正気か。
思わず素でそう言うトコロだったが、頑張って飲み込んでおく。
……や、でも、えー……。
木の根や石に満ちてる森の中というのは、ドナテッラからしたら即死トラップに満ちた空間と言えるだろう。
体が壊れる可能性が通常よりも高いというのに忘れるとかちょっと信じられない。
「私悪くないもん!こんなトコで直したりしたら土とかつくやもしれぬし!」
「わたくしが直す以上、んなコトにゃなりませんわよ」
肉眼では目視不可能なレベルの汚れだって視えるのが己だ。
「つかマジで一旦落ち着きなさいな」
「コレが落ち着けると思うのか!?折角!折角ジョゼをどうにか説得して森へ来れたというのに!またこんな風に体壊れて!幻覚の魔眼も!オフに!なって!」
「うんまあそうなんですけれど、アナタが今もたれ掛かってるの、バーサクゴリラって魔物ですわよ」
「……ハ?」
「あまり騒がしくして迷惑を掛けるのはちょっと……」
そう、さっきからドナテッラがもたれ掛かっているのは、ただソコに居たバーサクゴリラの背中だった。
突然もたれ掛かられ騒がれたバーサクゴリラからしたら堪ったモンじゃ無かっただろう。
「ピ」
恐る恐る見上げ、首を捻ってドナテッラを見下ろしているバーサクゴリラと目が合ったドナテッラは、情緒不安定故かボロボロと泣き始めた。
「私悪くないもん!」
そして叫んだ。
「ソコにあった石が悪いんじゃもん私悪くないもんソコに石があって私をコケさせたのが悪いのじゃ!」
「いや、特に怒ってはいないからそう必死に言い訳をしなくて良いのだが」
困ったように頬を掻きながら、バーサクゴリラは動揺するドナテッラにそう告げた。
実際、先程からバーサクゴリラがドナテッラに向けている目はかなり心配そうな目なので、煩わしく思ったりはしていないっぽい。
「それよりも、お前は大丈夫なのか?足が……というか、よく見れば左手も捥げているように見えるが」
「……大丈夫じゃ」
バーサクゴリラは基本的に穏和で優しい性格の個体が多い。
その言葉が本心からの気遣いだと理解したのだろうドナテッラは、ぐすぐすと鼻を鳴らしながらそう答えた。
「私は体が脆く崩れやすいが、痛覚は無いからな。接着剤で繋げて少し待てば直る」
「その接着剤を忘れたようですけれどねー?」
「わ、忘れてはおらんぞ!?ただちょっと新しく買うのを忘れただけじゃ!空っぽの接着剤ならある!」
「ソレ無いって言うし忘れたって言うんですのよ」
「私はハートどころかボディがブロークンしとるのじゃぞ!?もう少し優しい言葉を投げかけんか!」
「わたくし辛辣な時はもっと攻撃力尖ってますわよ」
「マジか」
「ええ、唐辛子のように」
「痛いヤツではないかソレ……」
陶器ボディでも味覚があるらしいドナテッラは、普通に食事をする。
特に栄養的には食べなくても問題無いし、空腹感も無いらしいが、味わうのが好きなんだそうだ。
……で、子供舌ですものね。
唐辛子やワサビ系に弱いのがドナテッラ。
「……とりあえず痛みが無いのはわかったが、このままで良いのか?」
「良いワケ無かろう!」
「エッ」
情緒不安定だからか、再びビャッと泣きだしたドナテッラにバーサクゴリラはおろおろし始める。
「このままじゃと魔眼使えんし、でも魔眼使えん状態で誰かの前に出るのはイヤじゃ!」
「別にちょいちょい目撃されてるでしょうに」
「不慮の事故で見られるならまだ仕方が無いと割り切れるがな!そうでないのに不特定多数に見られるのは耐え難いのじゃぞ!」
……まあ、ドナテッラの感覚的にはあまり見られたくないすっぴん姿、みたいなモンでしょうしね。
「でも一旦戻らないと接着剤ありませんわよ」
「ならジョゼが走って」
「わたくしを思いっきりパシらせようとしますわねドナテッラー?まあソレが一番手っ取り早くもありますけれど、その間にアナタ、破片拾い集めたり」
「私が出来ると思うのか?」
「ですわよねぇ……」
ドナテッラは自分の体が陶器であるコト自体が地雷だ。
親が嫌いというワケでは無いらしいし、陶器が嫌いというワケでも無いようだが、とにかくドナテッラ自身の体が陶器であるコト自体が地雷。
……だから、自分の体の破片である陶器の破片も地雷、なんですのよね……。
具体的に言うとソレに触れるとこんな陶器の体だから面倒なコトが、という思考になって思わずぶん投げようとする。
場合によってはより一層砕こうとしてしまうという首絞め行為。
……んー……。
「失礼、バーサクゴリラ。アナタお時間あったりします?」
「俺か。特に用事という用事も無いから時間はあるが」
「ならちょっくらドナテッラを抱えて先に学園に行ってくれませんこと?道ならドナテッラに聞けば良いでしょうし。
んで購買行っていつもの接着剤買ってきてくださいな。ドナテッラのいつものヤツって言えば通じますから」
「ジョゼ!私はこの体を見られるのがイヤだと!」
「だからバーサクゴリラに抱えてもらうんですのよ。結構毛がふかふかしてるから大体隠れますわ。皆見覚えのない魔物に寛容だからそうジロジロ見たりもしませんし」
「…………ソレは、そうじゃが」
「一つ」
「ハイ?」
バーサクゴリラが手を挙げた。
「俺はバーサクゴリラで、ここまで心配になる子を抱きかかえでもしたら、その、危険だと思うのだが。保護対象として認識してしまうという意味で」
「まあ、バーサクゴリラですものね」
どういうコトかと言えば、バーサクゴリラは保護対象と認識した相手をとにかく大事にする習性を持つ。
ソレはもう過保護過ぎるレベルで大事にする。
……そして保護対象にナニかあれば、ソッコでバーサク状態になるんですのよね……。
だからこそのバーサクゴリラ。
敵対さえしなければ穏和で優しいが、バーサクゴリラの保護対象を傷付けた場合はもうアウトだ。
……わたくしが悪に対してバーサクしてるような状態に近いですもの。
だが敵が居なければセーフなのできっとセーフ。
「というかわたくしとしては、バーサクゴリラだからこそドナテッラを保護対象と認識して欲しいんですけれど」
「……俺達バーサクゴリラは、過保護にするあまり自由行動をさせない程の束縛をするが?」
「ドナテッラの落ち着きの無さ考えたらそんくらいのが助かりますわ」
「成る程」
ドナテッラが涙目のままどういう意味かと不満げな顔をしていたので、喋る前に口の中にチョコを突っ込む。
口の中に突っ込まれたチョコの甘さに夢中になってニコニコし始めたので、とりあえずは大丈夫だろう。
……まだ体直ってないから情緒不安定状態ですけれど、だからこそこういうのですぐご機嫌になってくれるのは助かりますわ。
まあ情緒不安定にならないでいてくれるのが一番だが。
「ホラ、バーサクゴリラって基本的に保護対象を抱きかかえて移動したり、ずっと膝の上に座らせたりするんですのよね?」
「ああ」
「正直言ってドナテッラはマジで脆くてすぐ体の一部が破片になるので、そのくらい過保護な保護者が居てくれた方が助かるんですのよ。ドナテッラ、体が破損すると情緒不安定になりますし」
「…………ふむ」
「というワケで保護対象認識して良いのでドナテッラ連れて先行っててもらえます?わたくし破片集めてから行きますわ」
「だが彼女の気持ちは」
バーサクゴリラが言い切る前に、己はチョコを食べ終えたらしいドナテッラに声を掛ける。
「ドナテッラ、クッキーもありますけれど要ります?」
「貰おう!」
「ところでバーサクゴリラに抱きかかえられるのってどう思います?」
「ふかふかしておって結構良さそうだと思うぞ」
「よし」
ほぼ問題無いという言質取った、とガッツポーズ。
バーサクゴリラはソレで良いのかという目をしていたが、危ない行動をする子には過保護なくらいの保護者が管理しておいてくれる方が助かるのだ。
……ええ、わたくし友人であって保護者じゃありませんし!
何故友人達の保護者みたいな扱いをされているのだろう、自分。
・
コレはその後の話になるが、バーサクゴリラはドナテッラを保護対象と認識し、とても大事にするようになった。
具体的にはドナテッラが歩きたいと言わない限り歩かせない程度には過保護。
……でも正直言って、そのお陰でドナテッラが破損する回数格段に減ったんですのよね……!
具体的には十分の一以下にまで減って大助かり。
ドナテッラが不用意な動きをするのにもフォローが間に合うし、力加減も得意だから破片を壊すコト無く修復も可能。
……ホント、あの時にバーサクゴリラが居て、ドナテッラがバーサクゴリラにもたれ掛かったのは運命でしたわ。
神に感謝を捧げておこう。
そのくらいにはマジで助かる。
……幸い、ドナテッラもバーサクゴリラに大事にされるのを殊の外気に入っているようですし。
そもそもドナテッラ自身、陶器などの美術品をよく購入するだけのお金があるくらいには裕福な貴族の出。
大事にされるのには慣れているのだろう。
……エメラルド家はそうも貴族貴族してないから、わたくしはちょっとよく理解出来ませんけれどね。
娘を守る以前に悪即滅な父が居るし、変なトコ緩くて変なトコ厳しいのがエメラルド家。
つまりエメラルド家は貴族っぽくないというコトだが。
……うん、自覚はありますわ。
さておきドナテッラだが、バーサクゴリラに持ち上げられて移動するのに不満は無いらしく、しかも怪我をするコトが無くなったお陰でかなりメンタルが安定している。
壊れて情緒不安定になるコトも無いから幻覚の魔眼を使用して陶器ボディを隠し続けるコトが出来ている、というのも大きいだろう。
「バーサクゴリラ、私は今日洋服店に行きたいのじゃ!抱っこ!」
「わかった、移動だな。今抱き上げるから少し待て」
「ん!」
「良い子だ」
膝の上に乗せていたドナテッラを一度置いてから立ち上がり、バーサクゴリラは腕を広げて待っているドナテッラの頭を撫でてから抱き上げた。
「今日はどんなテイストの服屋を見るか……バーサクゴリラ、好みとかあるか?」
「俺は服を着ないからわからん」
「まあソレもそうか。私もあまりに種族が違い過ぎると、その辺わからぬしな。んー、ならジョゼがよく行く店にでも行くか。私大分迷惑を掛けておったしの」
そう言い、ドナテッラはこちらに視線を向ける。
「ジョゼ、お主どういうトコで服を買っておるのじゃ?」
「……ソレ、わたくしに同行しろって意味ですの?」
「いや、私とバーサクゴリラだけで行く。ついでにお主への土産を買ってくるだけじゃ」
「成る程」
今日は外出する気が無かったので、一人と一頭だけで行ってくれるならありがたい。
「つってもわたくしが買う服は…………」
基本的に安い店で安売りしてるが高級品っぽく見える服か、お高めな店で売られているシンプルな服ばかり。
貴族であるドナテッラとはいえ陶器であり痛覚が無い分、服の着心地を気にしたりはしないだろうが、一応お高めな方の店を伝えた方が良いだろう。
そう思い、お高めな店の方だけを伝えておいた。
ドナテッラ
遺伝で体が陶器で出来ており、痛覚こそ無いが破損しやすく、破損すると途端に情緒不安定に陥る。
そして自分の体が陶器であるコトにコンプレックスがあるからこそ普段は幻覚の魔眼で普通の肉体に見せかけている為、破損して魔眼が使用できなくなるとより一層情緒不安定になるという悪循環。
バーサクゴリラ
とても穏やかな性格の個体が多いのだが、一度保護対象と認識するとその対象を殆ど手放さず、過剰な程過保護に接し、害する敵が居ればバーサク状態になる魔物。
敵意さえ無ければ普通に交流可能だし、保護対象が望めば下ろしてくれたりもするので交渉が出来ないワケでは無い。