表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒトと魔物のキューピッド  作者:
七年生
202/300

隔離少女とてるてる坊主

オリジナル歌詞が作中で出ます。



 彼女の話をしよう。

 隔離空間の魔眼を有していて、遊ぶのが好きで、子供好き。

 これは、そんな彼女の物語。





 ざあざあ、と雨が降っている。

 このところ連日雨だ。


 ……なのに夜はしっかりと月が出てる辺り、不思議ですわよねえ。


 夜もずっと雨が降っているのに、雨雲の中で輝く月という謎。

 まあ単純に月の女神がパートナーであるレオンスがこの学園に居るから、常に月が照らしているのだろうが。


 ……雨って、髪が湿気を吸うからあんま好きじゃありませんわ。


 己の髪は特に湿気を吸うタイプなのでとても困る。

 今年は三つ編みハーフアップにしているので幸い頭部付近は収まっているが、下になるにつれて髪がとっても膨らんでいるのが難点だ。


 ……高等部の制服は湿気にあまり適してないデザインですしね。


 中等部の頃よりも丈が長くなっている吊りスカートに、上はパフスリーブ付きの袖。

 女性らしくて素敵なデザインだとは思うが、こうも湿気が多くなると困ってしまう。

 特にスカートなんて、ドレスのように足首まで隠れるくらいの長さだ。


 ……まあ、かといって素足だからそういう嫌悪感から逃れられるかと言うと、そうでもありませんし。


 極東の方ではもっとヤバい湿気らしいので、そう思うとまだマシ、と納得しておこう。

 極東人の子達は皆、こっちの雨は湿気が少なくて良いと言っていたくらいだし。


 ……ホント、実際行ったらどれだけ湿気が凄いのでしょうか。


 異世界の自分がマジでヤベェと言っているので相当だろう。



「ジョゼ!」


「あぶなっ」



 そう思いながら外を見ていたらレーネによって背後から首根っこを掴まれそうになったので、さっと避けた。



「ありゃ、避けられちゃった」



 そう言ってチロリと舌を出したレーネは、己と同じ茶色のスカートをひらりと揺らす。

 七年生のテーマカラーだ。



「いや、そりゃ避けますわよ」


「そう言うジョゼはよくやってるじゃない。首根っこ掴んでぶら下げるやつ」


「わたくしはあんま苦しくないように持ってますのよ。あとそれを出来るだけの腕力があるからですの」



 レーネは燃えるような赤色の髪を揺らし、ふむ、と頷く。



「ジョゼ、それ自分で言ってて悲しくない?」


「まあまあ」



 我ながら何故こうも、具体的には同級生を片腕で持ち上げれてしまう程の腕力を得てしまったのだろう。

 しかし実際これが役立つコトも多いので、もう開き直った方が早い気もする。


 ……背が高いのもあって、そうやってぶら下げた方が大人しくさせれますしね。



「で、ナニか用ですの?」


「そうそう、ソレなんだけど、一緒に遊びましょう!」


「雨なんで遠慮しときますわ」


「そう言わないでよ!もう全然遊べてないから暇なの!」


「極東の子とおはじきとかしてなさいな」


「ナンでソコでトランプとかじゃなくておはじきチョイス?」


「ここのトコロ極東関係の魔物と接する機会があって……」



 コホン、と一度咳払い。



「というかソレでナンでわたくしチョイスなんですのよ。他の子誘いなさいな。遊びたくてうずうずしてる子くらい沢山いるでしょうに」


「私はジョゼと遊びたいの!」


「……まさか、前みたくガッと掴んでぐるぐる回せと?」


「そう!」


「んなモン実家帰った時に父親にでもやってもらいなさいな」


「あー、無理無理。腰弱いから」



 なら確かに無理そうだ。



「…………ああ、もう、仕方ありませんわね。つってもぐるぐる回すアレは面倒だからやりませんわよ。普通の遊びになさいな」


「やった!じゃあ追いかけっこしましょう!」


「雨なんで無理ですの」


「私の魔眼があるから大丈夫よ」


「えー……わたくしあの空間あんま好きじゃないんですけれど……」



 レーネの魔眼は、隔離空間の魔眼だ。

 要するに発動すると、レーネとその視界に入っている存在を隔離空間へと移動させるコトが出来る。


 ……んでもってレーネの意思で作り出せる隔離空間なんですのよね。


 簡単に言うなら、時間や空間の外に独自の空間を生み出すという、単純に言っても相当次元が違うとんでもねえヤツである。

 全てから隔離された独自の空間を作成可能で、しかもその中でなら好きなように物質も創造可能。


 ……魔眼の中でも、かなりレアな魔眼なんですのよねー……。


 ただし全てから隔離されているせいで、その空間の外にはナニも無いのが()えてしまう。

 それが個人的に好ましくない。


 ……いやまあ、わたくしが外を透視しなきゃ良いだけなんですけれど。


 しかし()えてしまうモノは仕方が無いし、()えた結果メンタルにダメージを負うのは出来るだけ回避したくて、つまりあの空間はあまり得意ではないというコトだ。



「というかあの空間、確かアナタが展開出来るのって大体六畳分でしたわよね?」


「その把握の仕方って確かにわかりやすいけど、他の言い方無い?」


「良いじゃありませんの別に」



 畳で数えると楽なのだ。

 異世界である地球の日本にあるどこぞのドームで数えるよりかはわかりやすい。



「六畳、っていうのはいつものサイズとしても、アレは私が余裕を持って作れるサイズってだけよ。パッて作れるのがあのサイズなだけ。頑張って多少無理すればその倍の大きさの空間を作れちゃうんだから」


「ってコトは十二畳?ソレは結構な……」


「だから追いかけっこも可能!」


「うん、ソレは却下ですわ。普通に六畳にして大人しく遊びましょう。パズルとか」


「私パズル苦手。それに私の場合、空間の中を自在に設定出来るのよ?子供部屋から原っぱまで自由自在!つまりパズルしてなくても遊び放題!」


「わたくしあんま走り回るの好きじゃありませんのよ」


「えー、良いじゃない。今まで作った部屋はストックとして存在してるから、そこに行く分には私も消耗しないし」


「ホントその魔眼ヤベェですわよねえ」



 ……多分、隔離された空間だからこそ、でしょうけれど。


 完全に隔離されているからこそ、他の空間と触れ合い溶けるコトが無い。

 だから全てから隔離されたどこかで、今までに作った空間がずっと存在している、というコトだ。


 ……そう考えると、宇宙のどっかに今まで作った隔離空間が漂ってるとか、あり得そうですわよね。


 まあ流石の己でも宇宙を目視は出来ないので、机上の空論でしかないが。

 というか机上の空論であって欲しい。





 レーネの目に魔法陣が浮かんだ瞬間、隔離空間への中へ移動した。

 前に一度来たコトがある、青空が広がる草原だ。


 ……この隔離空間って、レーネの思い浮かべるままの空間なんですのよねー……。


 その為、見上げた青空は塗り絵のような青さだ。

 というか全体的に絵本の中感が強い。



「じゃあ遊びましょう、ジョゼ!縄跳びでもする!?」


「その前に」


「?」



 縄跳びを出現させて聞いてくるレーネに、己は背後を親指で指した。



「巻き添え食らった魔物が居ますわよ」


「えっ」



 己の背後には、てるてる坊主が浮かんでいた。

 ティッシュなどで作られるタイプでは無く、子供サイズのてるてる坊主だ。


 ……種族名もてるてる坊主、なんですのよね。



「あっ、ヤダホントだ!ごめんねキミ!視界に入ってたって知らなかったから連れてきちゃった!」


「ん、ん」



 ふよふよ浮いている顔の無いてるてる坊主は、ふるふると頭を振る。



「い、の。あそ、ぼ。ぼく、あめの、ひ、いしょ、あそぼ」



 てるてる坊主は、たどたどしくそう言った。



「遊んでくれるの?」


「ん」



 コクリとてるてる坊主が頷く。



「ぼく、あぇの、ひ、たい、くつ、こぉも、いしょ、あそ、ぶ」


「……雨の日に退屈してる子と一緒に遊ぶ?」


「そういう習性というか、生態なんですのよ」



 首を傾げるレーネにそう伝える。



「てるてる坊主は、雨の日に出現する魔物。退屈してる子の前に現れて、一緒に遊んでくれる魔物ですわ。雨が止むまで、遊ぶんですの」


「害魔じゃないよね?」


「ああ、ソレはありませんわ。ただてるてる坊主は物質的に存在してるの頭と布の部分だけなので、体を抱き締めようとしてもスカるから気を付けてくださいまし」


「あっぶな!今思いっきり抱き締めようとしちゃってた!」


「アナタ子供好きですものねえ……」



 低学年の子をよく抱き締めては嬉しそうにしているし、腕の動き的にもしやとは思ったが。


 ……抱き締めるのは、別に問題ありませんけれど。


 ただ体があると思って抱き締めた結果スカったらビビるだろう。

 狂人の場合はビビらない可能性もあるが、てるてる坊主がショックを受けない為にも先手は重要。



「うー、でも可愛い……ええと、てるてる坊主?抱っこしても良いかな?」


「う」



 てるてる坊主はコクリと頷いた。



「い、よ。ぼく、あた、ま、ぁけ、ど」


「頭だけでも全然良いわ!あーんもうかっわいい!」


「あ、わ」



 我慢ならんという勢いで、レーネはてるてる坊主をぎゅうっとしっかり抱き締めた。



「えっへへへぇ、可愛いなあ可愛いなあ!もー頬擦りしちゃうしキスもしちゃーう!」


「ぇへ」


「ジョゼ見た!?今すっごく可愛いかった!」


「ハイハイ見てますわ見てますわ」



 どっこいしょとその辺に座りながら適当に返す。

 透視能力を持たないレーネからしたらまっさらな白い布が見えるだけで、その奥の表情は見えていないだろうに、本当に子供が好きらしい。


 ……まあ、てるてる坊主の素顔に関しちゃ、あんま見ない方が良いモノですけれど、ね。





 てるてる坊主のお陰でただその辺でぼんやりしているだけで良くなったので、レーネとてるてる坊主が楽しそうに遊ぶのを見守っていると、てるてる坊主が急にピタリと止まった。



「……あ」


「てるてる坊主?」



 一面花畑の隔離空間で、花冠を作っていたレーネが首を傾げる。



「あめ、あめ、やぅ、だ、ね」



 てるてる坊主は雨の時に現れる魔物だ。

 つまり、雨の気配にはとてつもなく敏感なのである。



「あら、そうなの?外と同じ時間経過にはしてたけど、ここからじゃわかんないから……って、エッ!?」



 てるてる坊主の顔を見たレーネが、驚愕の悲鳴をあげた。

 しかしそれも無理はあるまい。



「や、ぅだ。やん、だ。あめ、あぇ、あがた、ね。ぼく、おしぉと、できぁ、よ。よかた、ね。よか、ぁね」」



 じわじわと、てるてる坊主の真っ白な顔に、奥から染み出すように顔が浮かぶ。

 血のように真っ赤な染みが、目と口を作った。


 ……てるてる坊主って、この生態がホラーなんですのよね。


 雨が止むと同時に顔が描かれるてるてる坊主の顔は、完全に血が滲んだようなホラー顔になっている。


 ……まあ、生態以前に、てるてる坊主自体がワリとホラーな出生なんですけれど。


 晴れ乞いの為に生贄にされたもののその願い届かず、結果死体の首を切り落とされた子供のゴースト。

 そして切り落とされた頭部と、てるてる坊主というおまじないが混ざった結果生まれた魔物だろう、と言われている。


 ……だから頭部しか無いんですのよね。


 一説では、てるてる坊主の頭はその時切り落とされた頭部そのままが中にあるんじゃないか、というものがある。

 残念ながら、ソレが真実だったようだ。


 ……うっかり透視して中身見たら、生首慣れしてないとキッツイですわよね。


 幸い自分は友人達のお陰で生首慣れしてるからセーフだったが、慣れていないと泣きそうだ。

 なにせ生きているように綺麗な生首では無く、死んで放置されたのだろう死体の生首感が強いビジュアルだし。


 ……うーん、ホントに布が良い仕事してるというか、布で隠されてなかったらとんでもねえホラーですわ。


 まあ雨が上がると同時に目と口から染み出た血が顔を描いてるのも相当ホラーだが。

 でもギリギリ布というオブラートに包まれてるだけマシ。



「れぇね、あぃあと、ね。ぼく、さぉなら、ね」


「いやいやいや待って!?もうちょっと遊びましょう!?」


「ん、ん。ぼく、あめ、の、とき、ぁけ」


「雨の時だけ……」


「ぁいくつ、してぅ、こ、とこ、いくの。あそぼ、て」


「ヤダ、寂しいから、もうちょっとくらい……」


「ぼく、も。さびし。さびし、ね」



 じわじわと、てるてる坊主の目から赤い染みが垂れて行く。

 ()えるままに言うならば、てるてる坊主も心の底から寂しがっているらしい。


 ……てるてる坊主が去り際に泣くのは、移動しなくてはいけない、別れなくてはいけないという悲しみから、という説もありましたわね。


 雨が降っている間だけだから、一か所には留まれない。

 雨が止んだら去らなければいけない。


 ……生態的にそういうモノなのはわかってますけれど。


 さっきまで楽しそうなレーネとてるてる坊主がこうも悲しげというのは、外野で見守っていたこちらとしても、少し手助けをしたくなる。



「レーネ」


「ジョゼ?」


「てるてる坊主は、雨が無いと去るんですの」


「え?」


「逆に言うとソレは、雨が降ってりゃずっと居て、一緒に遊んでくれるってコトですわ」



 己の助言に、レーネは一瞬きょとんとした表情になった。

 しかしすぐにその意味に気付いたのか、笑みを浮かべた。



「ジョゼ、てるてる坊主!移動するわよ!」



 レーネが魔眼を発動した瞬間、花畑から子供部屋のような空間に移動した。

 すぐ近くにある窓の外から、ざあざあと音がする。



「……あめ、あめ、ふってぅ、ね」


「ええ、新しく作ったもの」



 そう言って、レーネは部屋の中にある扉を開けた。

 外はざあざあ雨が降っている。



「ここは私の作った隔離空間で、ここは新しく作ったお部屋。私が作った隔離空間はストックが出来て、ええと、つまり」


「ぅ?」



 レーネはてるてる坊主のひらひらしている裾を、きゅっと掴んだ。



「この隔離空間が存在している限り、私のトコロではずっと雨が降ってるってコトよね」


「…………あめ」


「そう。ずっと雨が降るわ。止むコトの無い雨が」


「れね、たいくぅ?」


「雨があると退屈かもしれないわ。いつだって私は遊んだりするのが好きだし」


「ずと、あめ?」


「一回作ったら、この空間はずっと存在するわ。学園へ戻って、晴れていても、ここはずっと雨が降ってる」


「……ふふ」



 クスクス、とてるてる坊主が笑う。



「しぁた、な、ね。れぇね、たいくぅ、しかた、な、ね」



 てるてる坊主は楽しそうに、嬉しそうに、くふくふと笑う。



「ね、れね。あそ、ぼ。あそぉ。いしょ、ずと、いしょ、あそぼ」


「ええ!雨が降り続けるこの隔離空間がある限り、ずっと一緒に遊びましょう!」



 レーネは心から嬉しそうに笑い、てるてる坊主を抱き締めた。

 抱き締められたてるてる坊主の顔は、嬉しそうに笑っていた。





 コレはその後の話になるが、てるてる坊主は晴れの日に外に出たコトが無かったらしい。

 まあ、雨の日にしか出現せず、雨が止むと共に立ち去ると考えると当然なのだろうが。


 ……生前の記憶、確認した感じだと無いみたいですしね。


 もっとも生贄になった記憶などは無い方が良いモノなので、良いとしよう。

 今現在太陽の下で笑えて、そして楽しめるならば良いコトだ。



「ひょいっと登場 お邪魔します

 おいらは泥棒 盗人キャット

 うまそな匂いに誘われて

 今宵のキッチン忍び込む」



 中庭でてるてる坊主を膝の上に乗せて日向ぼっこしながら、レーネが歌っていた。



「おっとといけない見つかった」



 ……あら、童謡ですのね。



「母に見つかり強制退去

 首の後ろじゃ手足も出ない

 母にゃあ勝てぬが世の定め

 にゃおんと鳴くから許しておくれ」



 首根っこを掴まれキッチンから追い出される猫が見えるようだ、と結構人気の高い曲である。



「ひょいっと登場 お邪魔します

 おいらは泥棒 盗人キャット

 そそる匂いに誘われて

 今宵のキッチン忍び込む」



 この曲は、猫がおやつ目当てにキッチンに忍び込んでは失敗する、という歌詞だ。



「おっとといけない見つかった」



 異世界の自分も、盗み食いをする飼い猫感が強いと結構お気に入りの曲。



「父に見つかり強制退去

 抱き上げられるは勘弁だ

 酒とタバコにゃ勝てぬが定め

 にゃおんと鳴くから許しておくれ」



 ……この父親は、母親と違って可愛い可愛いと抱き上げてる、らしいんですけれどね。



「ひょいっと登場 お邪魔します

 おいらは泥棒 盗人キャット

 素敵な匂いに誘われて

 今宵のキッチン忍び込む」



 猫には酒とタバコの香りがキツく、イヤイヤと逃げる為失敗した、という感じらしい。



「おっとといけない見つかった」



 ……ポップでアップテンポな曲だから、結構子供以外にもウケが良い曲なんですのよねえ、コレ。



「娘と一緒にこっそりおやつ

 共犯しながらにゃおんと笑う

 子供にゃ勝てぬがおやつの定め

 にゃおんと鳴いたらおかわりくれた」



 両親により妨害されるも、子供によっておやつの盗み食いが成功している辺り、あるあるな話だなとも思う。



「翌朝バレて 叱られた」



 最後のそんなオチに、てるてる坊主はレーネの膝の上でクスクスと笑った。



「おもしろぉ、ね」


「ふふ、ソレは良かった!私大人が好きな曲とかはあんまり知らないんだけど、こういう子供向けのなら結構知ってるのよね」


「ぼく、しらな、から、れね、たくさ、きき、た」


「もっちろん!たっくさんたっくさん歌ってあげるから!」


「ふふ、れぇね、ぎゅ、ね。ぎゅー。ぼく、うで、なぁ、けど、ぎゅー、されぅ、うれし、うれし、ね」


「ああああもう可愛い……!」



 ……うん、なんというか、太陽の下で熱々ですわねというか……。


 相思相愛で楽しそうなのは、なによりだ。




レーネ

隔離空間を作り出して移動するコトが可能という中々にチートな魔眼を有している。

てるてる坊主と遊ぶのが楽しい。


てるてる坊主

魔物としての出生の闇が深いタイプだが、子供過ぎる為恨みや呪いは無く、ただ誰かと遊びたいだけの子供。

レーネの魔眼のお陰で晴れの日でもずっと一緒に居られる為、てるてる坊主になってから初めて日向ぼっこをした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ