邪眼少年とBGMクマノミ
彼の話をしよう。
心優しく、善人で、邪眼に悩まされている。
これは、そんな彼の物語。
・
この世界には、魔眼というモノが存在する。
自分は色々と事情が込み入っているが、魔眼では無い。
ではナニを魔眼と言うのかといえば、魔力を使用して発動するモノを魔眼と呼ぶ。
どうやって区別するのかといえば、簡単だ。
……魔眼だと、発動時に目の中に魔法陣が浮かびますのよね。
茶色の目は人間である証だからか、色が変化したりはしない。
けれどその茶色の目の中に、魔法陣が浮かぶのだ。
自分の目に魔法陣が浮かんだコトは無いからこそ、魔眼では無いと言い切れる。
そんな魔眼には様々な種類があり、石化はモチロン、見えないモノを視るコトも出来る。
……まあ、ナニかしらの魔眼を有していると、オートでゴーストとかは視えてしまうんですけどね。
さておき魔眼だが、魔眼の中には邪眼と呼ばれるモノもある。
邪眼とは要するに、害魔のような……地球で言うトコロの、動物と害獣みたいな呼び分けに近い。
つまり害があるモノを邪眼と呼ぶのだ。
石化などは乱用していれば邪眼扱いされるが、魔眼を封じる目隠しなどを使用していれば問題は無い。
目隠しとは言葉通り目隠しであり、両面に特殊な印が仕込まれている魔道具だ。
……目隠しをしていないと、日常生活にも問題が起きたりしますものね。
この学園では、エゴール魔道具教師とゾゾン魔法教師が協力して目隠しを作製し、仕上げをアドヴィッグ保険医助手が担当している。
そしてそれぞれにオーダーメイドした目隠しが提供されるのだ。
……こうして思うと、ホントこの学園、生徒に対しての気遣いがハンパじゃありませんわね。
良いコトだしありがたいコトなのだが、運営は大丈夫なのかと心配になってしまう。
いや、様子を見る限り特に問題は無いようなので大丈夫なのだろうけど。
「って、あら、イリス?」
「え?」
中庭のベンチに座りながらそんなコトを考えていたら、同級生であるイリスが居たので、思わず声を掛けてしまった。
いきなり声を掛けられてこっちを見たイリスは、自分を認識して微笑んだ。
「ああ、ジョゼフィーヌじゃないか」
気さくにそう言うイリスの目には、目隠しがされていた。
そう、丁度魔眼のコトを考えていたので、思わず声を掛けてしまったのだ。
……魔眼というか、イリスの場合は邪眼ですけれどね。
ちなみに目隠しをしていて見えるのかと思うかもしれないが、特殊な加工をしてある目隠しなので、視界は問題無い。
魔眼が発動する際は、目の中に現れる魔法陣に魔力が集められるという段階を経て発動するのだ。
つまり魔法陣に集められた魔力を分散させたり無効化すれば封じられるので、視力までを封じる必要は無い。
というコトで、目隠しの内側には魔法陣に集められた魔力を封じる印が、外側には目隠しが無いのと同様の視界を確保出来る印が仕込まれている。
「ナニか用?」
「いえ、用って程でもありませんけれど……」
首を傾げ、紫がかった青い髪を揺らすイリスに、魔眼のコト考えてたので思わず声を掛けてしまいましたとは言いにくい。
何せ魔眼持ちの殆どはある程度使いこなしたり割り切ったりしているが、彼の場合は邪眼に苦しめられているのだから。
「……って、イリス、ナンだか落ち込んでますわね」
「わかる?」
ヘラリを笑っておどけた仕草をするイリスに、ベンチの隣に座るよう手で示すと、イリスは大人しく隣に座った。
「実は今日、イチゴのパイが品切れで食べれなくってさ……」
ハーァ、とイリスはガックリと肩を落とした。
「あら……そういえばイリス、いつもデザートにイチゴのパイを食べてましたわね」
「流石ジョゼフィーヌ、よく見てるね」
……よく見てるというか、視えてしまうというか……。
「どうも今日は最初からイチゴの数が少なかったみたいで、作れないって言われてさ。ホント……正直、さっきからヤバイ」
「ヤバイって……」
イリスに視線を向けると、その顔には脂汗が滲んでいた。
「……ゲ、まさか」
「うん、そのまさか」
思わず嫌そうな顔をしてしまったが、イリスは自分以上に嫌そうな顔で汗を滲ませながら、言う。
「うっかりマイナスの思考……いや、パイ食べたかったなー残念、くらいなんだけど、一瞬でも思ったせいで、ちょっと、邪眼がヤバイ」
「イリスの魔眼って確か、汚染の魔眼、でしたわよね」
汚染の魔眼とは、要するに精神を汚染する魔眼だ。
本来は対象を見て発動するコトで、その対象の精神のマイナス部分を増幅し、精神や思考を汚染する。
そしてその汚染は魔眼の持ち主も例外では無く、その精神は汚染されていく。
が、イリスの場合は汚染と相性が悪い、清廉な人格だった。
誰かにそんなコトは強制しない。
己の欲に飲み込まれない。
穢れた思考に染められはしない。
そんな人格だからこそ、イリスは邪眼を誰かに使用するコトが無いように、目隠し無しであろうと邪眼を抑え込むコトが出来る。
……でも、だからこそ、内側で暴れ始める。
内側に抑え込んだ邪眼の力は、イリスの中で燻り続ける。
魔眼は含まれる魔力量が強い為、持ち主の死後は眼球が魔物化するコトも多い。
つまり、持ち主が生きている間は表にこそ出ないものの、意思、もしくは限りなく意思に近いモノがあるというコトだ。
ゆえに汚染の魔眼はイリスの中に極稀に現れるマイナスの感情を逃さず、ソコを全力で増幅し、汚染しようとしてくるらしい。
……目隠しは外への魔力を封じるモノですものね。
だが、この邪眼は内側で暴れている。
モチロンそのコトは発覚済みなので対策はされているが、内側の場合、強い封印を施すと人格に影響があったり、感覚が一部消えるコトがあるらしい。
最悪、自我を失う、とも。
だからこそ、イリスの目隠しは内側で暴れる汚染の魔眼を少し大人しくさせるくらいという、気休め程度のモノでしかないのだ。
「イリス、防音魔法掛けましょうか?」
「お、願い、して良いかな……?抑え込む間、多分変なコト口走るから」
「ええ、任せてくださいまし」
頷き、習った際の例文を思い出しながら防音魔法を唱える。
「風よ空気よ、わたくし達と外の世界、音だけ遮断してくださいな」
唱え終わると同時、ヒトが多い中庭だというのに、自分とイリス以外の音が消えた。
「あ、あ、あぁぁああぁああ!」
外と音が遮断された空間で、イリスが脂汗を垂らしながら叫ぶ。
「憎い、憎い、憎い憎い憎い!我こそが手にすべきだった甘美なる赤き果実が無いなど許されざる愚行……!我が宝を手に入れるのに邪魔になるモノ達を全て屠り、今すぐにでも、甘美なる赤き果実で彩られた宝をこの手に掴み、足りぬ渇きと飢えを満たさなくては……!」
「……うん」
……ホント、汚染の魔眼、イリスと相性最悪なんですのよねー……。
オブラートに包まれてこそいたものの、言動が厨二病っぽいのは汚染の魔眼のデフォルトだと図鑑には載っていた。
が、今の邪眼に侵されたイリスの言動は、要するに「食べようと思ってたイチゴのパイが品切れで残念。今度は早めに食堂に行って頼もう。あー、イチゴのパイ食べる気だったから物足りないなー」という意味だ。
……汚染の魔眼って、本来はもっとヤバイモノのハズなんですけれど……。
例えば、自分の背の低さがコンプレックスだったとする。
ソレを汚染の魔眼によりコンプレックス増幅されると、自分より背が高いモノが全て憎くなり、滅ぼそうという思考と言動になってしまうのだ。
が、イリスはそういうコンプレックスが無いタイプだった。
真っ当だし真面目だし、誰かにマイナスの思いを抱くよりは前向きに自分を改善していくタイプ。
……だから汚染の魔眼はイチゴのパイが品切れだったコトに対するマイナスの感情を増幅させたんでしょうけど……。
その結果厨二語でイチゴのパイ食べたかったと喚くイリス、という図になってしまっている。
最悪の場合戦争で国を滅ぼすコトさえあるという汚染の魔眼だが、相性が悪いとこうやってしょうもないコトを増幅するしかないようだ。
「……う、うぅ……」
「大丈夫ですの?」
そんなコトを考えて見守っていたら、イリスが再び呻き、一気に体から力を抜いた。
「おっと」
グラリと傾いたイリスの体を支え、ベンチの背もたれへと誘導する。
「……本日も僕の勝ちー」
ベンチにグッタリともたれているイリスは、ヘロヘロの声でそう言い、汗だくの顔に笑みを浮かべ、出来損ないのようなピースをしてみせた。
「大分ヘロヘロになってますわね」
「うん、でもコレ、邪眼を抑え込むのに疲れたっていうより、邪眼が僕の体で怒ったりしたせい、かな」
イリスは頭を自力で持ち上げるのすらダルイとばかりに、ベンチの背もたれに頭を預ける。
「僕の場合怒ったりってあんまりしないし、体術や剣術の成績も微妙ってくらいには体力が無いから……正直、全力で怒ったり憎んだりっていうのに使うエネルギー量が多くて、疲れる」
「その上イリス本人の怒りや憎しみってワケでもありませんものね」
しぼんでいる風船に、一息で限界まで空気を入れるようなモノだ。
そんな無茶をすれば風船の方への、つまり肉体への負担も大きい。
そして当然のコトだが、息を吹き込む方の負担も多い。息を吹き込む為に全身の筋肉や血流、肺活量を使用するのと同じく、小さい不満を一瞬で大きい怒りへと変化させるのは、相当負担が激しいだろう。
「先生が言うには、機嫌が良ければ邪眼の汚染力も下がるから、出来るだけ楽しいという気持ちに切り替えれるようにってコトだったけど……」
「そう簡単に切り替えられたら世の中喧嘩なんて起こりませんわよね」
「ソレだよねー」
自分はハンカチを魔法で濡らし、イリスに渡す。
「ありがとー……」
「いえいえ。わたくし何もしてませんもの」
濡れたハンカチで汗を拭き、サッパリしたのか深く息を吐いてから、イリスはハンカチを返してくれた。
「あ、ごめん、今ボーッとしてた……洗ってから返した方が良いよね」
「自分で洗えるので問題ありませんわ。ソレよりもイリス自身がお風呂に入った方が良いのではなくて?」
「うん……まあ、今大浴場行ったら溺れる気がするから、部屋に備えつきのシャワーになると思うけど……」
学園には大浴場があり、キチンと男湯女湯と分かれている。
生徒の中には混血ゆえに性別が安定していない子もいたりするので本当にキチンとしているかと言われるとアレだが、臨機応変に対応してるのでまあセーフだろう。
そして自室だが、自室にはシャワーとトイレが備え付けられている。
トイレは夜に出歩かなくても大丈夫なように。
シャワーは生徒それぞれに事情があったりするから、というコトに配慮した結果らしい。
……まあ、全身が毒だったりする生徒も居ますものね。
うっかり大浴場に入って大惨事は生徒側も教師側も、そして本人も避けたいコトだろう。
「ところで、ジョゼフィーヌに聞きたいんだけどさー」
「はい?」
グッタリとベンチに全身を預け、天を仰いでいるイリスは言う。
「ソッコで気分転換したりって、どうしたら良いと思う?」
「パートナーでも作れば良いんじゃありませんの?パートナー持ちのヒト、皆楽しそうですもの」
まあ嫉妬深い場合を考えると諸刃の剣だが。
・
そんな話をしたのも数日前。
「こんな邪眼持ちのままじゃ無理そうかなー」
イリスのそんな言葉で締め括られ、結局パートナーゲットという案はうやむやになった。
しかし案はうやむやになっても、邪眼はうやむやになりはしない。
「あ、う、ウゥッ……」
「え、またですの!?」
教師に頼まれ、初等部と中等部の間でイリスと共に掃き掃除をしていたら、突然イリスが頭を抱えてしゃがみ込んでしまった。
「……じ、実はアニーに貸した本、ふやけて返って来たのがちょっとショックで……謝ってはくれたんだけど、どうしても……」
「アニーに貸したら原形のまま返っては来ないってわたくしちゃんと忠告したハズですわよ!?」
最近はスカイゴールドフィッシュのお陰で被害はかなり減ったが、彼女は集中して本と向かい合うのが苦手だ。
なので本を読む時は必ずと言って良い程お茶とお茶菓子を用意する。
まあ要するに、うっかりお茶を零したり食べカスを落とすというコトなのだが。
……本人に悪気が無いのはわかってますけれど……。
だが汚れて返って来るのも事実なので、自分はアニーに本は貸さないコトにしている。
だからこそ同じく本をよく読む友人達にはちゃんと忠告していたのだが、よりにもよってイリスの本を汚して返すとは。
ソレに対する小さな不満を、邪眼が増幅させているのだろう。
「頑張って耐えてくださいな!そんなしょーもない理由で邪眼に呑まれるとか、後世に残ったら大恥ですわよ!?」
「その場合歴史に残すの確実にジョゼフィーヌだよね……」
「ええ、伝記のラストにしっかりと書き記しますわ。ソレが嫌なら頑張りなさいな」
「頑張る……。僕も、貸した本が汚れて返って来たのが嫌で精神を汚染されましたとか、嫌だし……」
そう言いながらも、ホウキを支えにしているイリスの体は立っているのもしんどいのかズリズリと下がっていく。
目隠しに隠された目を視る限り、邪眼に負ける気は毛頭無いようだが、友人としてどうにかできないものだろうか。
……せめて手助けが出来れば良いんですけれど。
「ねーねー、だいじょーぶー?」
「え?」
話しかけて来たのは、クマノミの魔物だった。
「おにーちゃん、汗だらだらー。暑いのー?」
空を泳ぐそのクマノミが喋る度に、楽しげな音楽がどこからともなく流れてくる。
「……あ、の、キミ……」
「なーにー?」
汗を流してホウキにしがみ付きながら、イリスはクマノミに言う。
「君の、声……と、一緒の音楽……ソレ聞くと、少し楽になるから……ちょっと、お話しててくれない、かな」
「わたしが喋るとおにーちゃんが楽になるのー?うん、おにーちゃん辛そうだからいいよー!」
クマノミがそう喋る度に、音楽が響く。
「でもわたし、一匹で喋るのとくいじゃないよー?お天気のおはなしだって、三日前までしか喋れないしー……あ、おねーちゃん!おねーちゃん一緒に喋ろ!」
「ええ、モチロン」
実際彼女が喋ると同時にイリスの負担が減っているのが視えるので、当然頷く。
「……アナタ、BGMクマノミですのね」
「うん、そうだよー!知ってるのー?」
「図鑑で見た事があるだけで、本物に合うのは始めてですわ。本当に声にBGMが付いてるんですのね」
「えっへへー、凄いでしょー」
「ええ、とっても」
「あとねあとね、他にもねー」
BGMクマノミは思っていた以上に話し好きだったようで、会話は弾んだ。
・
そんな風にしばらく喋っていると、イリスの状態が落ち着き始めた。
「ふ、ぅ……よし、もう大丈夫」
「だいじょーぶー?」
イリスの顔を心配そうに覗きこんだBGMクマノミに、イリスは笑みを返す。
「うん、君とジョゼフィーヌのお陰でね。一時的とはいえ邪眼に汚染されるコトも無く抑え込めたのは始めてだよ。ありがとう」
「えっへへー」
嬉しそうなBGMクマノミをイリスが指で撫でているという、さっきまで邪眼とメンタル世界でバトッていたとは思えないほのぼのした雰囲気になっていた。
「……えーと、ところでBGMクマノミ、ちょっと時間、よろしくて?」
「んー?なーにー?」
振り向いたBGMクマノミに、説明する。
「コチラの彼、いつもならもっと苦しんでたんですの。でも、BGMクマノミの声と音楽のお陰で少し楽そうでしたわ。どうしてなのかを調べる為に、保険室まで一緒に行ってくれると助かりますの」
「一緒に行ったら、おにーちゃん嬉しいー?」
「僕?」
BGMクマノミの言葉に少し考えてから、イリスは答える。
「うん、嬉しい。実際調べないといけないのは事実だろうし、君が居てくれたらまたナニかあっても安心だし」
「わかったー!じゃあわたしおにーちゃんと一緒に保険室行くー!」
「助かりますわ」
掃き掃除は既に殆ど終わっていたので、掃除道具を片付けてから、第一保険室へと移動した。
・
コレはその後の話になるが、診断の結果、BGMクマノミから発される音楽はヒトの気持ちをプラスの方へと誘導する作用があるらしい。
「マイナスの感情を引き摺っていると、ソコを邪眼が狙ってきます。だからこそソッコで気分を変化させれると良かったのですが、ソレは難しいコトですからね」
保険室に居たアドヴィッグ保険医助手は、診断結果を見ながらそう言っていた。
「だからこそ、BGMクマノミの音楽を聞くコトで気分が自然とプラスの方に向かい、邪眼による精神汚染の効力を弱めたのだと思われます」
まあ要するに、風邪に対する風邪薬のような効果があった、というコトらしい。
ソレを聞いたBGMクマノミは、苦しんでいたイリスの苦しみようが本気で辛そうだったからか、パートナーに立候補した。
「わたしが一緒に居れば、おにーちゃん苦しくないんでしょー?だったらわたし、おにーちゃんと一緒に居るよ!おにーちゃんが苦しくても苦しくなくても、わたしがたっくさんおにーちゃんに話し掛けるからね!」
「……ありがとう、BGMクマノミ」
そうしてパートナーになってからは、イリスが邪眼に汚染される頻度が少し下がった。
「わ、わ、わ、おにーちゃんまたブルーな気分ー?」
「うん……ちょっと、ね」
「よーし、おにーちゃんが苦しくないよう、わたしがたっくさんお話してあげるからねー!」
「アハ、ありがとう」
どうやらまた邪眼がイリスを侵そうとしているようだが、その力が最近は弱まっている気がする。
実際、前ならイリスはもう汗ダラダラ状態だっただろうが、今はソコまで辛そうでもない。
……きっと、清廉な心だからでしょうね。
彼がパートナーを作る場合、嫉妬心などもあるから諸刃の剣なのではと考えたコトがある。
けれど彼は、嫉妬をするよりも自分を磨こうとする精神の持ち主だ。
だからこそ心配になるコト無く、疑うコトも無く、BGMクマノミとパートナー関係を築けている。
仲を深めた分だけ、交流した分だけ、楽しかった思い出の分だけ、BGMクマノミの音楽によるプラスの気分への誘導は強くなる。
……そう、汚染の魔眼とは真逆の方に。
ああしてBGMクマノミと幸せな思い出を作っていけば、その内邪眼の効力は限りなくゼロに近付くだろう。
BGMクマノミの話を聞くイリスは邪眼と戦っているから辛そうではあったが、ソレ以上にBGMクマノミと一緒に居るコトが楽しそうだった。
イリス
先祖の弟に汚染の魔眼持ちが居て、その邪眼のせいで戦争を起こし掛けたらしいというのを後日知った。
幸せに対して不安を抱かず、その幸せを大事に出来るタイプ。
BGMクマノミ
ただ散歩気分で泳いでいただけだったが、ナンか物凄く苦しんでるヒトが居たので声を掛けた。
自分の声とBGMがイリスの助けになっているのが嬉しい。