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アイスコーヒーをLサイズで。  作者: 砂崎わびすけ
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「分かれ道にぶつかった時って行かないもちらっと見てしまうよね」


 ようやく彼の口から発せられた言葉に私は戸惑いを隠すことが出来なかった。

なぜならたった今、私は彼に交際を申し込んだのだ。その返答にしては脈絡の無いことこの上ない。

「えっと…」

 そして私の口から出た言葉というのもなんとも色気の無いものである。しかし、それを受けて彼は満足気な表情を浮かべているのだった。

 一体どうしてこうなったのだろう。そしてこれからどうなるのだろう。そもそも私の言葉に対する答えはどっちなのだろう。考えがまとまらないまま時間だけが過ぎていく。彼はまだ満足気だ。

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