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口をきいた小鬼
家につくと、思い浮かんだことは・・・
さあ、これからどうしよう。
なんか食べるものないかな。
私は、自分の部屋へダッシュして赤ん坊をおいてから、冷蔵庫を漁った。
っていうか、あのくらいの赤ちゃんってミルクしか飲めないのかな?
粉ミルクはたぶんうちにはない。
・・・牛乳では無理だろうか。
まぁ、ダメもとだ。
試してみよう。
意外に好きかもしれない。
私は、コップに牛乳を注いで、部屋に持って行った。
「どこだ、ここ」
声がした。
あたりを見回してみる。
赤ん坊しかいなかった。
赤ん坊しか・・・
「お前誰だ」
・・・口きいた。
赤ん坊が!?
普通このくらいの赤ん坊ってあーとかだーしか言わないんじゃね?
「もう一度きく。お前はだ・れ・だ?」
「向山凛だけど・・・。あんたホントに赤ん坊・・・?」
「赤ん坊って何だ。失礼な。ちゃんとした鬼だ」
「鬼?!!」