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水島素良エッセイ集  作者: 水島素良


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みんな平和を目指してるけど、その「平和」の内容が違うからモメる(言葉の定義の個人差)

「平和」という言葉。みなさん何を連想されますか。

 日本は世界一治安がいいと言われている(賛否はありますが)ので、「事件や事故が何も起きていない日本の日常」が平和なのかな、と個人的に思ったりしています。ただ、地震とか自然災害は避けられないし、行き場のない若者や貧困者は街で搾取されたり放置されたりしているし、個々の会社、組織、家の中を見ると、暴力や差別やモラハラは跋扈しているのが現実ではありますが。

 あなたにとって「平和」とは何を表していますか?

 一人でいたい人にとっては「自分の時間が持てること」かもしれないし、大勢でいたい人なら「人と触れ合えること」かもしれません。家族団らんを平和とする考えもあれば、一人で独立できるのが平和という考えもあります。

「平和」の中身は、みんな違うんですね。

「みんなで平和な世界を目指しましょう」みたいな言い方をよくしますが、その「平和」の内容は人それぞれバラバラです。つまり、一見同じ事を目指しているように見えて、実はバラバラな方向に走っている。

 ある妻は、

「お互いを尊重して仲良く暮らすのが平和」と思う。

 しかし夫は、

「家族がオレの言うことを聞くのが平和だ」

 と思っている。

 片方は対等を求めているのに、もう片方は服従を求めている。うまくいくはずがないですね。

 だから「平和を目指しましょう」という時には、その「平和」が具体的にどんなことを表しているのか、ということを同時に表明しておかないといけないと思うんですよ。

「みんなが幸せになるための団体」

 に入ったら、それは実は、

「一人の怪しい教祖様に絶対服従する組織」

 だった。なんていう笑えない話になる。

 これは平和だけの話ではなくて、企業理念とか個人の信条とかなんでも注意しなきゃいけないことだと思います。

 言葉の定義が人それぞれ違うということ。

 たとえば、「きちんとしている」という言葉。

 何をどの程度やれば「きちんと」していることになるのか。これも個人差がある。

「とりま毎日掃除機かけてゴミちゃんと出せばOK」

 という程度の人(私)もいれば、

「キッチンは使ったらこまめに拭いて、毎日ほこりがたまっていないかチェックして、棚のものはきちんと並べて、ごはんは3食きちんと自炊して……」

 みたいな人もいる。

 私は食器洗いだけは「食べ終わったらすぐにやらないと落ち着かない」人なのですが、世の中には、洗っていない食器を何日もシンクに放置してなかなか洗えない人もいる。それは、私にとっては大問題ですが、その人にとってはいつものこと。つまり「平和」の一部なのですよね。

 そう考えると、

 たくさんの人を一つの意見、言葉でまとめるのは、とても難しい、いや、不可能ではないかと思えてきます。

 今、世界情勢はかなり不安定です。

「まわりと協調してうまくやっていく」

 のが平和だと思っている国と、

「オレの言うことを聞くのが平和だ!」

 とおっしゃっている国があって、残念ながら、オレオレな国の方が強かったりしちゃうから怖いのです。


 平和とは、何でしょうか。

 みんなが幸せになる「たった一つの考え」なんて、

 そもそもあるのでしょうか。


 多様性という言葉をここで出すとありきたりになりますが、やはり「人は一人一人、あまりにも考えが違う」ということは常に認識しておく必要があるな、と最近感じています。かつての常識、かつての「平和」はもう通用しない。個々に、考えて、その都度対応していくしかない。そういうときに、みんなが同じ思想(本でもAIでも)で同じ答えに従うのは、危険ではないかと思うのです。

 だって違うんだもん。人も、出来事も、その都度。

 だからそのたびに、新しく考えるしかないんだよ。新しい考え方を。

 前例は、参考にはなるけど、そのまま答えにはならないんだよ。現状に、目の前にいる人に合わせないと。


 そんなことを思った今日でした。

 読んでくれてありがとう。



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