プロローグ
大陸暦1448年 北ヴィエイユ王国
ジュスト七世崩御。後継者未指名のために、約100年ぶりの貴族会議(*男爵以上の爵位を三代以上世襲化されている家が参加できる)が召集され次期王位継承について話し合われた。結論として3人まで次期王位継承者を絞れたがそれ以降は貴族内の利権により会議が紛糾し、そこから王位継承者を絞ることがかなわなかった。
その貴族会議に名前すら挙がらなかった王族は多数存在する訳だが、第2王女リリア=ヴィエイユもその例には漏れず、3人の王位継承者候補に挙がることはなかった。
「かがぁ!」
当然、名前が挙がらないことを初めから理解していたリリアは王都行きに王族専用列車の寝台にて大鼾をかきながら寝ていたが、鼻をつまれたことにより目を覚ますことになった。
「リリア様...。はしたないですよ。」
西側諸国の理想の女性を体現した金髪碧眼のリリアに対し、この西側諸国には珍しい黒髪を腰まで伸ばしている人物こそがリリアを起こした張本人、北ヴィエイユ王国第4騎士団長桜花である。
「大丈夫よ。どうせ私は、王位継承者には名前すら挙がらない人物...。恐らく、1時間もすれば貴族会議が終了し、この列車に潜む第1王女の刺客に殺されるはず...。」
「...。問題ありませんよ。私がいますから...。」
「いくら第4騎士団長の貴方でも...列車を爆破されたら...。」「もうすでに対処しましたから...。」
「えっ...。」「え...。」
重たい雰囲気での会話の中、声が重なる。
リリアは死ぬ前提で会話をしており、既に終わっているから安全だよと主人を安心させようとした桜花。この二人の会話が噛み合わないのは当然である。
「列車が爆破?」
「それよりも桜花。刺客は始末したの?」
「はい。第5騎士団の面々でしたので、丁重に列車の後ろからお帰りいただきましたよ。運がよければ生きているかもしれませんが、生きていても第5騎士団長殿が困るだけでしょうがね...。」
「...。はぁ...。お母様が連れてきたときは私と同じか弱い少女だと思ったのに...。」
「か弱い少女って自分で言うんですね。」
「でも、列車は...。」
「大丈夫ですよ。王族御用達の列車を爆破することはないでしょう。あの銭ゲバであれば...。」
「一応、聞かなかったことにしておくわね。分かるけども...。」
第1王女に対して、不敬だという者はもういない。既に、二人以外の列車の乗員は排除しているのだから。
「そういえば、刺客は何人くらいだったの?いくら専用車とはいえ...。」
「私達以外、全員でしたよ。ん?」
「えっ?」
「あっ...。飛び降りますよ。リリア様。」
「....。え、ええええええええええええええええ。」
後に、女帝リリアが歴史の表舞台に初めて上がったとされる貴族会議終了とともに王都の駅に無人の列車が突っ込む事件。幸い死傷者もなく、当時第2王女であったリリアが3人の王位継承者への宣戦布告であったとされている。しかしながら、その事件はリリアの護衛の完璧すぎる仕事が故に発生したミスという事は歴史の闇に葬られる事になるのである。
そして、後に女帝リリアの侍女が残した手記によれば
『あのザ...(自主規制)ご主人様は生きたかっただけですからね。まぁ、あそこまで政争がひどい国もないでしょうからね...。本当にいつの間にか女王になった時は滑稽でしたよ...。本当に...。あの時(検閲のため閲覧不可)
皆様、初めまして。にぃょ~んです。
なろうでははじめての投稿です。どうぞよろしくお願いします。
異世界ファンタジーを書くのも初めてなので頑張って書きます。(他のサイトで別名義で現代ファンタジーを投稿したりしています。)
学生という事もあって、投稿は時間が飛び飛びになるかもですが、レビュー?とか評価?とかしてもらえるとうれしいです。(システムをよく理解できていない)
それでは、どうぞ皆様よしなに。




