1 ダンジョンコア
異世界に転生してダンジョンマスターになった。
そのダンジョンマスターをサポートするのがダンジョンコア
と言われている。
コアには、作品ごとに違うけれど、
ダンジョンマスターのサポートをして、
ダンジョンポイントを管理し、
ときには話し相手になったり、
お母さんのようであり、
お姉さんのようであり、
妹のようであり、
ポンコツだったり、
真面目だったり、
妖精になってみたり、
彼女になってみたり。
要はダンジョンマスターが望むように存在する。
AIみたいなもの。
ダンジョンコアをそこまで育てるのは本当に大変なんです。
まっさらな何もない意識のない塊に、学習させる。
例えばだけれど赤ん坊が中学生位になるまで手塩をかけて育てないといけない。
それくらい手間と暇と愛情をかけないと、育ってくれない。
植物を育てるほうがぶっちゃけ楽。
育てるだけならほっておいてもある程度は育つかもしれない。でも、ダンジョンコアになるためのマニュアルは六法全書全て覚えさせてそれを活用させてっていう反復させて定着させないといけない。
しかも、ダンジョンコアって、元々人間みたいに個性があるから、ほんとに面倒。
いくらダンジョンマスターが、優秀でもコアが言う事聞かないとかあるからね。
そして、一度ダンジョンコアになったら、ほぼメンタルカバーとかしてあげられないし。
感情が死んで本当の機械のようになっちゃうコアもチラホラ。
ダンジョンマスター様。
どうか、どうか、コアとコミュニケーション密に取ってあげてください。
システムの一部ではなくて、あなたの家族なのですから。
ダンジョンコアが冒険者によって粉々になると、センターに粉々のまま戻ってくる。
死んでしまった状態に。
その欠片の中でまだ輝いてる部分を拾って、一個欠片ずつ特殊な液に漬けて1年経つと、コアは復活する。
例えば欠片が3つあったとしたら3個のコアができる。
でも、それは前のコアじゃないんだよね。
またまっさらなコアに戻ってる。
愛情かけてそだてたから泣けてくる。
産まれてきた新しいコアを今日も教育する。
一人当たり大体50〜80くらい担当するんだけど、
星の数ほどいるダンジョンマスターに早くコアをつけてあげないと。
コアがいなきゃダンジョンマスターの時間とまってるんだよね。
だから物語も始まらない。
自分の仕事はダンジョンマスターにコアを渡す仕事