第14話 2人の行方③
シルファ「.....んん?フィス.....様?.....」
???「おいおい、この妖精は随分とマスターへの意識が強いみたいだな?」
薄暗い中、1人の男が満足そうに言う。
???「まあいいや、それでこそ興奮するってもんよ。」
シルファ「あなた....私は今どうなってるんですか?」
???「心配すんなって♪時期にお前は俺のものになるんだから、さ!」
男は調子よく話す。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
レアル「あのー、すいませーん」
レアルは家の扉を叩く。しかし、反応はなかった。
レアル「おかしいなあ...明かりはついてるのに人の気配が全然しない...もうこれで5件目って、1件くらいは反応くれてもいいじゃない!」
レアルは不満そうに言い捨てた。
その時だった。
レアル「魔物....!」
レアルの後ろには、骨格が木でできている骨の魔物がいた。手には同じく木製の棍棒と盾を持っている。
レアル「火炎砲(ブレイズ・キャn).....いや流石に周りの被害考えたら打てないわね。」
木でできたスケルトンはレアルめがけて突撃してくる。
レアル「火炎!」
レアルの手から小規模な炎が放射される。木製のスケルトンは後退りして膝から崩れ落ち、苦しそうに悶えている。
レアル「火炎!」
レアルは木製のスケルトンに容赦なく炎を浴びせる。
スケルトンは苦しみながら、最終的に灰となり断片的に黒焦げになった体の一部が残るのみとなった。
レアル「魔物なんて久しぶりなんてものじゃないわよ...?と言うかなんで街に魔物が....」
レアル「とりあえず残りの家とかも回ってみようかな...」
レアルが次に訪れた場所は、”旅人の宿場“と書かれた看板が吊るされた、2階建ての建物だった。
レアル「宿屋なら基本的にどこも開いてるはず...!」
レアルは勢いよくドアを開いた。
しかし、入って正面にあるカウンターには誰もいなかった。
レアル「あれ、宿屋まで誰もいないの...?」
レアルがカウンターまで駆け寄ると、勘定用のトレイの上に1泊分の料金が置かれていた。
レアル「誰かいるってこと?.....とりあえず部屋にでも行ってみるか.....」
レアルが2階に上がった時には、既に2階の廊下の電気はついていた。
レアル「誰か〜?居ませんか〜?」
レアルが声を掛けるも反応がない。
レアル「なんか1つだけ電気がついてる部屋がある...誰かいるのは間違いないはず....!」
レアルは廊下の奥まで行き、電気の付いていた部屋のドアを開いた。
レアル「師匠!」
そこには、ベッドの手前で床に倒れていたフィスがいた。
レアル「登録!」
レアルの前に最初に出た場所と宿屋までの魔法陣が現れた。レアルがそこをくぐり抜けると、エフィラとレイスが座りながら雑談していた。
レアル「師匠いました!」
エフィラ「分かったわ。レイス、とりあえずあの件の話は後ね。」
レイス「あいよ。んじゃあさっそく行くか。」
3人は魔法陣を通り抜け、無事宿屋まで辿り着いた。
レイス「ん?なんたってフィスのやつ床で寝てるんだよ。」
エフィラ「おーい、フィス起きてー」
エフィラがフィスを揺らすが、全く反応がない。
エフィラ「仕方ない。簡易雷撃!」
フィスに部屋の天井から雷が落ちる。どこが”ミニ“なのか意味不明なほどしっかりとした雷がフィスに降り注いだ。
レアル「....これ永眠ってオチじゃないですよね?」
エフィラ「大丈夫大丈夫、どうせ復活呪文があるから。」
レアル「は....はあ.....」
フィスが体を起こす
レイス「お、やっと起きたか。」
黒焦げのフィスが自身に回復魔法を使いながら言った。
フィス「ん....これ身体中が痛いのエフィラか....?」
エフィラ「あんたがさっさと起きれは良かったんじゃない?」
フィス「多分これ敵の攻撃じゃない...?あ、レアルおはよう。」
真面目な会話中にレアルに気づいたのか、フィスは急に神に軽いノリでレアルに挨拶をした。
レアル「あの...結局今って何が起こってるんですか?」
フィス「あれ?そっちは知らなかったのかい?」
レイス「嬢ちゃんがお前とシルファさんがいないって呼びに来てよ。そんで探しに来たんだ。」
フィス「それは助かった。レアル、ありがとう」
エフィラ「とりあえず、事情を教えて?」
フィス「分かった。今から数時間前、部屋に篭って仕事をしてたら突然シルファが攫われたんだ。そんでもって急いでスカイガーネットを使ったんだけど、この街の入り口で急に動かなくなっちゃってね。」
レイス「俺たちと同じか。」
フィス「そんで持ってとりあえずこの辺りを探索してたら、少しして急に無性に眠くなってさ、急いで宿屋まで来たんだけど、ギリギリベッドに辿り着けずに寝てたんだ。」
エフィラ「てことは、この霧は魔法関連の何かってこと?」
レイス「いや、もっと厄介な.....異世界転生者絡みじゃないかって感じてる。」




