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異世界で「あいどる・はーと」作りました。  作者: みっど
第十六章 バグ編
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第六十三話 邪道十三人衆

 

 アナタはアイドルに『フォロー』してもらったことがありますか? ……俺はある。


 ガチャ……バタン!

 俺たちはみんなで、名もなき村に到着した。


「名もなき村へようこそ、あら、ギガンティックマスターさん、久しぶりですね」

「あ、ああ、久しぶり」

 そこはいつも通りの名もなき村……


「こんにちは、ギガンティックマスターさん」

「ギガンティックマスター殿、お元気でしたか」

 みんな元気そうだ。

 「ここが名もなき村……」

 神魔とゆうザイくんが、不思議そうな顔で村のあちこちを見ている。


「どうだい、普通の平和な村だろ? 二人が心配するようなことは何も無いよきっと」

「……」

「……」

 二人とも考え事をしているのか、返事がない。


「今バグを捜して、ここに連れてくるよ、会って話してみてくれ」

「わかったギャウ」


 俺は二人を残し、バグを捜しに行く。

「この時間ならもう外から戻って、自宅にいるはずです」

 アイカは、何度かバグの食糧確保や修行に付き合っていたから、大体の行動時間を把握しているのだ。


 俺はアイカと一緒に村長の家へ入る。

「村長、バグ、いるか?」

「おお、これはこれはギガンティックマスター殿、ようこそ」

「あ、こんにちは、主人がお世話になっています」

 中には、バグの父親である村長と、妻の『氷の民』フリージアがいた。


「バグでしたら、今日は少し遠出すると言っていたのですが、もう戻ると思いますので」

「そうか、じゃあまた広場で待つとするよ」

 俺はまた二人が待つ広場の方に戻った。


「神魔、ゆうザイくん、バグの奴はもうそろそろ戻るらしいから、この広場で……」

 その時、最初にこの村に来た時に話しかけてきた女性が近づいてきた。

「名もなき村へようこそ、あら、ギガンティックマスターさん、久しぶりですね」

「えっ?」


「こんにちは、ギガンティックマスターさん」

「ギガンティックマスター殿、お元気でしたか」

 ついさっき話しかけてきた村人たちが、さっきと全く同じ動きで、同じセリフを……

「な……どうしたんだ、みんな?」


 俺が驚いていると、後ろから村長とフリージアが歩いてきた。

「おお、これはこれはギガンティックマスター殿、ようこそ」

「あ、こんにちは、主人がお世話になっています」

「二人とも、どうしたんだ一体……?」


 ジジ……

「なもなもなも……名もなき村へようこそ、あああら、ギギギガンティックマスターさん……」

「こんこんにちははは、ギガンティックティック……」

 俺もメンバーも、びっくりしておろおろ……

「お、おい……」


 ジジジ・ジジジジ……

「ギガっち、なんか変だぞこの村」

 その時、村の空にひび割れが!

 ピシッ……ビキビキビキ……

「な、なんだ⁉」

 バリーーーーンッ!

「うわぁっ」


 俺たちが目を開けると、そこは……

「こ、これは……いったい……」

 俺たちの目に映った村は、どんよりとした空気が流れる、まるで廃墟のような村……

 建物の殆どが倒壊し、たくさんの人が道で血を流し倒れている。


「ひっ……そんな、酷い……みんな、死んでいます……」

 アイカが倒れている人を見て、震えながら話す。

 俺はキョロキョロして村を見渡すが、動くものはいない……

 全滅しているのか……この村が……?


「今のはどうやら幻術のようだな……しかもオレたちが全く気付かないほどの、相当高度なモノだ」

 ゆうザイくんが、周りを警戒しながら話す。

「ギャウ、この幻術を張ったやつがいるはずだ、みんな気をつけろ」

 神魔はパタパタ上空を飛びながら、地上を見下ろし、警戒している。



 サモンロードの前に魔法陣が展開……『炎』『地』『光』

「赤き宝石の力宿し精霊よ 我が前に立ち 我が力となれ

 宝石獣召喚ハイアナグラム、『カーバンクル』!」

 額に宝石がついた魔獣を召喚した。

「これは……以前陸軍将ギンジが召喚した、緑色した精霊っぽい召喚獣か」


「カーバンクル、『ソナーサーチ』だ」

「パウウウゥゥ……」

 叫び声と共に、その音波が地面を伝わり、村中に広がる。


 シーーーーン……

 ゾワワワッ!

 サモンロードが乗っていた、フェンリルの体中の毛が逆立っていく……

「ガルルルルル……」

 フェンリルが物凄く警戒し、一方向を睨みつける……その方角にいた者は……


「バグ?」

「バグさん?」

 変な格好をしているけど、確かにバグだ。

 横に見たことのないおじさんが一緒にいる……


「バグ、この村の惨状は一体……」

「お前のせいだ、ギガンティックマスター」

「えっ……俺の……?」

「お前が『奴隷や立場の弱いものを迫害することを禁止する法律』なんてものを作ったから、この村はこうなった」

 どういうことだ……? 俺の作った法律が原因で、なぜこの村が……?


「この法律のせいでこの大陸の奴隷商人たちは激減し、盗賊たちは、奴隷を捕まえても売ることができなくなってしまった」

「そんな……」

「奴隷を持つだけでも犯罪となり裁かれるため、盗賊たちは金品を奪ったあと、その住民を殺す奴が増えてしまった」

「それはマスターのせいではありません、事実奴隷の数は減り、迫害されるものも少なくなりました」

 アイカが俺をかばってくれている……

「この法律がなければ、今だに他の地域での奴隷は増え続け、迫害されるものも後を絶たなかったでしょう、これはマスターのおかげです」


「だがお前のような転移者が来たおかげで、死体の内臓や目玉を、転移者の世界で売りさばくものもいる」

「そ、そんなひどいことを……」

「お前が来なければ、こんなことにはならなかった……」

 そんな、俺のせいで……?

「それこそマスターのせいだけではありません、転移者の方全ての問題です。

 それにマスターがいなければ、この村はもっと悲惨な目に遭っていたかもしれないし……」

 アイカ、ありがとう。


「確かに、お前の言うことには一理ある……つまり、悪いのはこの『世界』だ」

「せ、『世界』……?」

「こんなことになったのは、この世界が悪い……だから、私が作り変えるのだ、この世界を……」

「世界を作りかえるだって……? そんなことが……」

 目の前にいるバグは、真っ黒だった髪の毛は真っ白に、まるで悪魔のようないで立ち……

 以前の優しくてお人好しっぽい面影はなく、死人のように冷たい目で俺を見下している……


「今のバグにはその力がある、すべてを『改竄かいざん』する能力がな……」

 急に横にいたおじさんが、前に出てきて話出した。

「ギャウギャウ、どうやらお前が裏で糸を引いていたみたいだな、ナマズエ」

 神魔が空から降りてきて、目の前にいるおじさんを見てそう言った。

「ナマズエ……⁉ ナマズエって、世界最高の錬金術師だっていうあの……?」

 世界最高の錬金術師ナマズエ……このギルギルを冒険してきて、何度も耳にした名前だ。


 カイエルの宮廷五獣士に、『獣魔融合システム』を使い、魔強化人間エンハンサーにしたり、

 このギルギル第一章のラスボスとして、『擬人化システム』で『災害獣』を作ったり、

 なによりうちのメンバーである錬金術師のトーコと、なにやら因縁がありそうな相手……


「勘違いしてもらっては困る……我はただの協力者、この世界を改竄すると言ったのは、このバグ本人だ」

「ギャウギャウ、協力……? 利用しているの間違いじゃないのか?

 八方神のうちの一柱、『毒帝』であるお前なら、そいつのこと自由に操作することなんて、簡単なことだよな?」


 『毒帝』⁉ ……世界最高の錬金術師のナマズエは、八方神の一柱? ってことはギルギルの開発者の一人でもあり、おまけに転移者ってことに……?


「お前たちがどう考察しようが好きにするがいいさ……

 我は自分の理想を叶えるため、バグに協力し、ここにいる、それだけだ」

 バグの奴は、あのナマズエに利用されて、あんな風になってしまった……のか? いや、そう思いたい……


「バグッ! どうしたんだ一体、お前はそんな奴じゃなかったはずだ! 目を覚ましてくれ!」

「……目ならもう覚めている、いや、今までがずっと寝ていたようなものだったのかもしれない」

 バグは空を見上げ、過去を振り返っている……

「今までの私は、この世界に失望しながら生活していたが、ギガンティックマスター、お前が来て村が発展し、フリージアとも出会い、私はこの世界で幸せを感じてしまっていた……世界は、こんなにも残酷で、無慈悲で、理不尽なのに!」

「バグ……」


「この世界を『改竄』することができるのなら、当然する。

 これこそが、私がこの世界に生まれ、存在する理由……」

「待てバグ、お前の存在理由が、そんなことのワケない! 頼む、考え直してくれ!」

 その時ゆうザイくんが、俺を制止するかのように、右腕を上げた。


「残念ながら、どうやらバグという男は、危険な存在のようだな……

 ギガンティックマスターには申し訳ないが、オレ達の切り札である『王道十二将』を呼び出し、削除させてもらう。ナマズエ、抵抗するなら、お前もその対象だ」

「ほう、面白い……ここで切り札をだすか」

 ゆうザイくん、『王道十二将』を召喚するつもりか?


「召喚! 『王道十二将』!」

 パアアァァァ……

 眩い光と共に、ゆうザイくんの後ろに十二人の、おのおのいろんな動物の仮面を被った者たちが召喚された。

「これが、王道十二将……」

 猿みたいなやつや、竜みたいな顔、オークみたいな顔したやつもいる。

 牛の仮面をしたでっかい奴の肩に、小さいネズミみたいなやつが乗っかっているけど⁉


「出たな、それがお前の切り札、『王道十二将』か……」

 ナマズエが、予想の範囲内と言わんばかりに、王道十二将たちを眺める。

 バグは微動だにしていない。


 こいつらが最強の十二人のデバッカーか……確かに、外面を見ただけで、ただモノではないというのがわかる。

 俺は『王道十二将』たちをアナライズしてみた。


「窮鼠将」「男性」「レベル170」「基本属性 風 闇」

「HP900」「MP700」「腕力150」「脚力170」「防御力130」「機動力350」「魔力170」「癒力160」「運650」「視力10.0」

 装備品:「賢者のメガネ」


「牛頭将」「男性」「レベル650」「基本属性 光 地」

「HP6600」「MP2500」「腕力999」「脚力550」「防御力600」「機動力600」「魔力350」「癒力300」「運400」「視力2.0」

 装備品:「牡牛座タウラスのゾディアックビースト」


「雷虎将」「男性」「レベル600」「基本属性 風 地」

「HP6000」「MP4000」「腕力750」「脚力400」「防御力450」「機動力750」「魔力630」「癒力300」「運400」「視力1.0」

 八芒星魔術:アークボルト

 技:タイガーファング


「脱兎将」「男性」「レベル520」「基本属性 風 炎」

「HP5000」「MP3200」「腕力600」「脚力700」「防御力510」「機動力999」「魔力450」「癒力330」「運600」「視力3.0」

 技:風足

 技:風神脚


「龍極将」「男性」「レベル999」「基本属性 水 地」

「HP9999」「MP9999」「腕力999」「脚力999」「防御力999」「機動力999」「魔力999」「癒力999」「運999」「視力4.0」


「白蛇将」「女性」「レベル480」「基本属性 水 光」

「HP4500」「MP6600」「腕力350」「脚力400」「防御力450」「機動力300」「魔力600」「癒力999」「運600」「視力0.2」

 八芒星魔術:アークヒーリング

 装備品:「蛇使い座オフィウクスのゾディアックビースト」


「馬頭将」「男性」「レベル590」「基本属性 風 地」

「HP5500」「MP3300」「腕力450」「脚力999」「防御力440」「機動力800」「魔力400」「癒力350」「運600」「視力3.0」

 足技:「メズ・ギャロップ」

 足技:「バーチカルヒール」


「黒羊将」「男性」「レベル550」「基本属性 地 闇」

「HP6000」「MP2700」「腕力360」「脚力300」「防御力999」「機動力320」「魔力380」「癒力520」「運650」「視力3.0」

 装備品:「牡牛座アリエスのゾディアックビースト」


「悟空将」「男性」「レベル560」「基本属性 炎 地」

「HP4000」「MP9999」「腕力440」「脚力330」「防御力300」「機動力540」「魔力500」「癒力200」「運300」「視力3.0」


「火の鳥将」「男性」「レベル700」「基本属性 炎 光」

「HP4900」「MP7700」「腕力400」「脚力500」「防御力450」「機動力540」「魔力999」「癒力300」「運300」「視力5.0」

 八芒星魔術:アークパイロ

 八芒星魔術:アークバースト


「狛犬将」「男性」「レベル530」「基本属性 風 光」

「HP5600」「MP5400」「腕力300」「脚力520」「防御力400」「機動力510」「魔力350」「癒力350」「運500」「視力0.5」

 装備品:「星と光の水鏡」


「猪牙将」「男性」「レベル550」「基本属性 水 闇」

「HP9999」「MP2000」「腕力620」「脚力440」「防御力600」「機動力290」「魔力400」「癒力300」「運400」「視力1.0」

 八芒星魔術:アークスプラッシュ


 す、凄い……

 ステータス最高値のやつが、一人や二人じゃない。レベルもみんな五百オーバーばかり。

 しかもあの『龍極将』ってやつ、あいつはデタラメだ、全てのステータスが『999』の最高値……

 あんな奴が一人でもいたら、ゲームバランスが全部狂っちまう。

 ゆうザイくんのあの自信たっぷりな態度とドヤ顔……全部納得だ。


 ん……でもあの『窮鼠将』ってネズミ顔の奴だけは大した事ないな……


「日本の『十二支』を参考に作り上げた、私の最高傑作たちだ。

 全員どこかのステータスが特化していて、それぞれが特殊な能力を持つ」

 胸の前で腕を組み、自慢気に説明するゆうザイくん……

 本気でバグたちを抹消する気マンマンだ。


「ナマズエ、お前も転移者だからアナライズできるはずだ……どうだ彼らのステータスは。

 特に、最強種の竜の民をベースに作った『龍極将』は、すべてのステータスが最高値、まさに名実ともにギルギル最強の男……

 バグとやらがどんな能力を持っていようが、そのすべてを粉砕してくれよう!」


 確かに、あれだけの高い戦闘力を持つ能力者が揃っているのなら、普通の相手ならまず太刀打ちできないだろう……

 普通の相手なら、だけど……

「彼らの力なら、お前たち二人を削除することは容易いはずだ、観念しろ」

 ゆうザイくん、ぬいぐるみみたいな見た目でそのセリフ、ギャップが激しすぎる……



 あの王道十二将を見てもビビりもせず、少し笑みを浮かべながら、ナマズエも話し出す。

「なるほど、鼻息も荒く自慢するのもわかる、

 我らを『削除』するために、相当な準備をしてきたのだろう……だが、それはこちらも同じだ」

 ナマズエが魔力を集中すると、二人の後ろにいくつもの魔法陣が展開した。


「では我々も切り札を出すとしよう……」

「何?」

 物凄い魔力と魔粒子が、魔法陣に流れ込んでいるのがわかる、一体どんなバケモノを召喚する気だ?


「召喚!」

 パアアァァァ……

 こちらも同じように、眩い光とともに、バグとナマズエの後ろに仮面を被った人間たちが召喚された。

 全員黒ずくめの服に、目元だけマスクのようなものをつけている。


「そ、そんな……嘘だろ? お前たちは……」

 人形のような無表情で、俺たちの前に召喚されたその者たちは、みんな見覚えのあるやつらばかり……

「キャルロッテ⁉」

「シャルド皇子⁉」

 サモンロードとミコトが、思わず叫ぶ。


 俺も見覚えのあるその姿に、懐かしさと共に、戦慄が走る。

「お前、まさか……レイブンに、メルフィスか……?」

 俺たちの前には、暗殺組織の一員として何度も死闘を繰り広げてきた、大陸一の殺し屋レイブンと、

 魔界攻略の時に俺をかばい死んでしまった、執事魔族のメルフィスまでもが立っていた。

「へへへ……久しぶりだなぁギガンティックマスター、地獄から舞い戻って来たぜぇ」

「ワタクシも帰還いたしました、お元気そうで何よりです」

「そんなバカな……お前たちは、確かに死んだはずなのに……」


 驚く俺たちを前に、ナマズエは一歩だけ前に出て、説明を始める。

「どうだ、我がお前たちの切り札に対抗し、厳選し調達した戦士たちだ。

 バグの能力『改竄』は、触れた者の『データ』を改竄することができる……

 たった一欠けらの細胞さえあれば、全てを復元することが可能だ」


 たとえ死んでも、一欠けらの細胞があれば復元可能……そんな能力が、本当に……?

「ということは、お前メルフィスの墓を掘り返したのか……なんてことを」

「彼は我らの計画に必要だったのでな……

 我は自分の理想の為ならば、どんな非人道的なことでも躊躇することは無い」

 ナマズエが人でなしだということは理解した……暗殺組織のボス、コンドルと似てるけど、ナマズエからはもっと狂気じみたものを感じる。



「そんな……マスター、あそこにサザバードの七長老、館長が……」

 ミキが泣きそうな顔で指を刺したその先に、仮面を被った館長の姿が……

「嘘だろ……七長老の、館長まで……」

「ギガンティックマスター、行方不明だって言っていたドラゴニックキングとコズミッククイーンの四天王たちもあそこに……」

「本当だ、あれは竜の民のリュオンと、『乙女座バルゴのゾディアックビースト』を使うリンってやつだ」

 キングとクイーンがこの場に居たら、怒りと悲しみできっと大暴れしていただろう。


「他にも三人……見たことがある、確かあの三人は『ヴァロン近衛兵団』の千騎士、『銀嶺のウォルフ』『空魔のソウケイ』『海鳴のホーン』ってやつだ」

 ヴァロン皇帝の懐刀まで……一体どうやって?



「バグが触れ、復活したものは全員、プログラムを上書きされ、そのデータには『バグの因子』が刻まれる」

「『バグの因子』……?」

「そうだ……『バグの因子』を刻まれたものは、二度と元の姿に戻ることはできず、そしてバグの命令には逆らうことができなくなる」

「なんだって⁉ そんな……」

「彼らはバグの一部として、そしてバグの駒として、我らの理想郷実現のために働いてもらう」

 くそっ、どうしてこういう時、嫌な予感ってのは当たってしまうんだ……


「どうかな? これがお前の『王道十二将』に対抗し、我が集めたバグの側近……名付けて、『邪道十三人衆』」

「『邪道十三人衆』だって⁉」

 ふざけた名前を付けやがって……でも、どうしたらいいんだ、混乱しすぎて考えがまとまらない!


 ナナが邪道十三人衆の人数を指で数え、みんなに叫ぶ。

「でも見て下さい、十三人衆って言っていたのに、十人しかいませんよぉ」

 本当だ、全部で十人……バグとナマズエを入れたとしても、十二人しかいない。


「フフフ、安心しろ、残り三人はこの後スカウトする予定だ……楽しみに待っているがいい」

「ふざけんなっ! これ以上増やさせてたまるか!」

 くそっ……そうは言ったものの、一体どうすれば……


 王道十二将と邪道十三人衆……互いに睨み合い、まさに一触即発。

「さあどうする……このまま全面戦争と行こうか? こっちはそれでもかまわんのだが」

 ナマズエの挑発。

「望むところだ、目にものを見せてくれよう」

 ゆうザイくんもそれに応える。


「待ってくれゆうザイくん、あの『邪道十三人衆』は俺の知り合いばかりなんだ!」

 俺は思わず二人の間に割り込み、そう叫んだ。

「ギガンティックマスター、しかしそれでは……」

「わかっている、このままじゃマズいってことも……でも、彼らと戦うなんてそんな……」

 俺たちの間を突風が吹き抜ける……ちくしょう、俺は一体どうしたらいいんだ? 誰か教えてくれ!



「みなさん、待ってください!」


 メンバーの後ろから声が……

「お前、トーコ⁉」

 メンバーの後ろから、トーコが歩いてきた。

 いつもの腑抜けた顔ではなく、怒りと信念に満ちた、覚悟の顔……

「世界最高の錬金術師、ナマズエ……アナタをずっと探していました」

「ほう、我を捜していたと……何者だ貴様は?」

「私の名前はトーコ、錬金術師です」


「トーコ、お前……」

「マスター、私とナマズエの因縁、今こそお話します」



 ☆今回の成果

  俺 ナマズエの正体

  王道十二将のステータス

  邪道十三人衆の正体


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