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44/50

44.

 (※憲兵視点)


 捜査の結果、ナターシャの部屋からは、犯人の指紋が検出された。


 指紋の採取は、ナターシャとアーノルドが屋敷にいない間に行った。

 犯人の話では、ベッドにいるナターシャに詰め寄った時、側に会った台に触ったと言っていた。

 そして、彼の言う通り、そこから指紋が検出された。

 もちろん、ほかの場所も調べて、いくつか彼の指紋が検出された。

 これで、はっきりとした……。


 ナターシャは、嘘の証言をしている。


 まずは、彼女に聞かなければならない。

 私は、彼女のいる屋敷へ向かった。

 アーノルドに案内され、私は彼と共に、ナターシャの部屋に入った。


「憲兵さん、お久しぶりです」


 彼女はこの前と同じ態度だ。

 まさか、うその証言がバレているとは、思っていないのだろう。


「今日は、あなたに伺いたいことがあります」


 私はナターシャの顔をじっと見ながら言った。


「はい、何でしょうか?」


「あなたは、部屋で本を読んでいて、強盗が入ってきたことに気付かなかったと言いましたよね?」


「ええ、言いましたよ。それが、何か?」


「それは、少し変ですね」


「変ですか? そんなことはないと思いますよ。私はずっとこの部屋にいたのですから、一階でコソコソとしている人がいても、気付けません。とくに、不自然ではありませんよね?」


「ええ、そうですね。まあ、それは、犯人が()()()()()()()()()()の話ですけれどね。しかし、そうではありません。犯人は、この部屋に来ていたのです。それなのに、本を読んでいたあなたが気付かないのは、少し変ではありませんか?」


「な……、何を言っているのですか!? まさか、犯人の言うことを、信じるんですか!? 私が嘘をついているとでも言うのですか!? 証拠もなしにそんな──」


「証拠なら、あるんですよ」


「え……」


 私の言葉を聞いて、ナターシャの顔色が変わった。


「あなたたちが屋敷にいない間に調べましたが、この部屋から、犯人の指紋が検出されました」


 私のその言葉を聞いて、ナターシャは、この世の終わりを告げられたかのような顔をしていた。

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