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34/50

34.

 (※ナターシャ視点)


 部屋から出て行ったアーノルドが、再び部屋に入ってきた。

 彼は、少し顔色が悪いように見えた。


「アーノルド、どうしたの? なんだか、少し顔色が悪いわよ」


「え……、ああ、心配しなくていいよ。なんでもない。それより、君に改めて謝ろうと思って。やっぱり、あれは私の勘違いだった。君が読んでいたのは、間違いなく八巻だった。変なことを言って、本当に悪かったよ」


「いいのよ。気にしないで。勘違いなんて、誰にでもあることだわ。それに私は、うっかりしているあなたも、好きよ。べつに、少し勘違いしただけなんだから、私は気にしていないわ」


「ああ、ありがとう」


 彼は部屋から出て行った。

 私に疑いの目を向け、それを確かめるような発言をしたことを、後悔しているのだろう。


 勘違いなんて、誰にでもあるわ……。


     *


 (※アーノルド視点)


 私はナターシャの部屋から出て、リビングに向かった。


 ナターシャには、悪いことをした。

 やはりあれは全部、私の勘違いだったのだ。

 

 それを確かめるために、彼女が本を取ってほしいと頼んできても、わざと無視した。

 本当に、彼女には悪いと思っている。

 愛する彼女を疑ってしまい、それを確かめるために冷たく当たってしまった。

 これからは、彼女にもっと優しくしよう。


 疑いも晴れたことだし、これで疑心暗鬼になることもなく、彼女に接することができる。

 そうなっただけでも、今回の成果はあった。

 これで心置きなく、彼女との生活を楽しむことができる。

 レイチェルからもらった、あれを使う必要もない。

 私は、再びカレンダーに書かれたメモを見た。


 そこには、『8』と書かれていた。

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