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死神サギ師  作者: 平部員
1/1

プロローグ

コメント、受け付けております。

(ただし、作者は豆腐メンタルです。そこだけご了承ください。)

ここは天界。

天使と死神が日々闘争織り成すその片隅、とある施設。

優秀な者を選び出す為の教育、試験がなされていた。

そこでは、優秀な者は生き残り、劣等だと判断された者は"ケモノ"によって始末されるというデスゲームの中、また一人少女が犠牲になろうとしていた。


「な...んで?昨日までは、私が一位を獲っていたのに...!」


その少女、実験番号0-27は数え切れない絶望の中で叫ぶ。が、誰も助けに来るどころかひとっこひとり来ない。当然だ、この少女はもうケモノによって不要物として「喰われる」のだから。


「イ...ヤ、イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ、イヤーーーーーーーー!!!!!!!!!!」


彼女の拒絶も、恐怖も、不安も、先ほど入れられた檻の中ではただの響きとなるだけで、さらにその気持ちは増加していく。その時、


キーーィ、ガチャン!


という"死"の音が彼女の背後でなった。


グルゥ、グルルルルルルル...グルァァァァァァッッッ!


「イヤァァァァァァァァァァッ!!」



振り返るとそこにいたのは、得体の知れない"ケモノ"、いや、"バケモノ"と言った方が良い代物だった。何もかもが歪で醜く、鋭く獲物に刺さる目付きに、全てのものを引き裂いてしまいそうな爪、獲物を確実に仕留める為の長い牙。

最早それは生き物と呼べるものではなく、恐怖の象徴として少女の目には写った。


ヒタッ、ヒタッ


恐怖が体を支配してくるように少女は思えた。そこからは一歩も動けない錯覚に陥る。思考は逃げようと言ってくるのに、少女は、そこに座り込むことしか出来なかった。


『あぁ、これから私は死ぬのか』


絶望の淵に立たされて、漠然とそう思った時、体から自然と力が抜けた。

"それ"は少女に向かって加速してきた。短いはずの時間なのにゆっくりと引き延ばされていく。


『もう、何でもいいや』


目から、一筋の涙が零れた。

次の瞬間、少女は速やかに葬り去られる、


ーー筈だった。


ザシュッ


「おい、いつまで目つぶってんだ?」

「ちょっとリク、女の子に失礼でしょ?」


突然掛けられた声に戸惑いながらも目を開けると、其処には、


ーー大鎌を持った二人の「死神」が立っていた。


「おっ、やっと気がついたか、次期クイーン。」

「へっ?」


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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