繁忙期
午後8時の更新ぶんです。
お楽しみください。
…後少しで終わる。
「忙しすぎる。」
今日は3ヶ月に一度のお客様感謝デーだ。いつもより価格を下げているしポイントも沢山つく。
「あかん、補充が追いつかへん。」
桜子が悲鳴をあげている。
「店長さん、薬の接客お願いします。」
クソ、この忙しいのに薬について聞いてくるなよ。高いのを買っておけ。
「店長、レジの釣り銭が切れました。」
いよいよヤバイ。
「葵、店内放送で都を呼んでレジの補充をさせてくれ。桜子、1つもない商品の補充を優先してくれ。マミ、今行くぞ。」
みんなに指示を出す。どこからこんなに人が湧いてきたんだ?。
「店長、忙しすぎるっす。これは給料の範囲を超えた労働っす。」
レジの補充を終えた都が文句を言いながらやって来た。
「俺に言われても困る。」
「店長。店にお客様が入らないようにしましょうよ。ディフェンス、ディフェンス。」
ディフェンス。
「黙って働け。なんだよディフェンスって。一瞬でクレームくるわ。」
「店長さん、店のトイレが壊れているそうです。」
誰だこの忙しい時にトイレを壊したのは。見つけ出して出禁にしてやる。
「トイレ使用禁止の張り紙貼っといて。」
糞、じゃなくてクソ、なんとかならないのか。
「てんちょー、このぶんはまたご飯連れてってもらうで。食べ放題じゃなくて回転寿司にな。」
恐ろしい事を桜子が言ってくる。マミがいるんだぞ。回転寿司になんか行ったら俺の財布が。
「お寿司ですか⁈。私頑張ります。」
マミが聞いていたようだ。もう後戻りできない。覚悟を決めるんだ。今月の残りはNO諭吉で過ごす覚悟を。
「聞け!。今日の営業を乗り越えたら回転寿司に連れてってやる。だから今の2倍働け。」
…さよなら俺の諭吉。
この後士気が上がったみんなの奮闘によりお客様感謝デーを乗り切った。今度は俺が今月を乗り切る番だ。




