贈り物
午前10時更新ぶんです。
お楽しみください。
…ギリギリ間に合いました。
「てんちょてんちょこれ見てや。」
桜子が小包を抱えている。
「なんだそれは?。」
「これなウチが留学しとった時にいっとた学校の友達が送ってきてくれてん。」
こいつはオーストラリアに留学していたからな。
「何を送って来てくれたんだ?。」
俺は海外はアメリカしか行ったことないから結構気になるな。
「ちょっと待ってな。んー先ずは写真やろ。んでTimTam。それからお!、ヌテラも有るやん。」
ティムタムってあれだろ。チョコレートのお菓子。日本にはない感じだよね。ヌテラってなんだ?。
「桜子、このヌテラってなんだ?。」
色は茶色か。
「ヌテラはチョコレートとみたいなもんやな。パンに塗って食べたりすんねん。美味しいで。」
それは美味しそうだな。
「あ!。ベジマイトも入ってるやん。」
また聞きなれない名前だな。
「なんだ、ベジマイトって。野菜か?。」
「んーなんて言うたらええかな。日本でいう味噌みたいなもんかな。向こうではみんな食べとったで。」
味噌か。それでこの色か。
「てんちょー、ちょっと舐めてみる?。」
是非お願いしたい。中々経験できることじゃないからな。
「それじゃあ一口もらおうかな。」
スプーンで少し掬う。
「あ!。ちょっとだけにしときや。」
桜子が言うがもう遅かった。
「…うーー。なんだこれは。」
口の中がしょっぱい。匂いもすごい。
「そのまま食べるもんちゃうねん。パンに塗ったりすんねん。塗ってもウチはあんまし美味しいと思わんかったけどな。」
なんてものを食わせるんだ。口に香りが残る。
「驚きの味だったよ。」
初めての経験だ。
「向こうでは朝ごはんとしてトーストに塗って食べんねんで。」
朝からこれはキツイな。桜子がご飯が恋しかった理由がわかるな。
「まぁ貴重な経験ができたよ。礼を言うよ。」
俺も行きたいな。…飯の美味いとこに。




