豊田マミ 2
今日は都はシフトに入っていない。この間に豊田さんと仲良くなってやる。
「豊田さんって高校の時何か部活とかやってた?」
このくらいの質問が答えやすいだろう。
「はい、ブラスバンド部でした。」
ブラスバンド部か…確か吹奏楽部のことだったか。イメージ通りだな。可愛い。
「俺はラグビー部だったよー」
出たな都。お前は今日シフトに入ってないだろ。
「何しに来たんだよ。」
早く帰れ。
「伊織先輩。こんにちは。」
豊田さんの気が都に取られてしまった。
「こんにちはー。豊田さん店長にセクハラされてない?」
そんな事をする訳ないだろ。人聞きの悪い。ぶっ飛ばすぞ。
「いくつか質問されただけです。」
「スリーサイズとか?」
「そんな事を聞く訳ないだろ。ぶっ飛ばすぞ。」
ついついいつも心で思っているままにつっこんでしまった。
「それで何の用だ。」
「コレっすコレ。」
そう言って都が出したのはウィダーだった。
「まとめ買いするなら社割を使わない理由がないっす。」
定価で買って、売り上げに貢献しろよ。
「豊田さん。こいつの会計してみて。」
せめて豊田さんの礎になれ。
「こいつの会計はいくらミスって高くなってもいいからね。」
もちろん安くなっている時は指摘するつもりだ。
「店長。店長がしゃべってる間に会計終わりましたよ。」
あっホントだ…。豊田さんは優秀だな。これなら都をクビにする日も近いかもしれんな。覚悟しろよ。
「店長。私出来ました。」
可愛いなー。時給あげちゃおっかな。




