燃える
「ん?。なんか焦げ臭くないか?。」
何か燃えたような匂いがする。一緒に納品をしている都に聞いてみる。
「そうっすか?。俺はわかんないすけど。」
そうか。…それじゃあ俺の気のせいかな。作業を続けるか。今日は納品が沢山あるからしんどいな。しばらくすると、
「てんちょー、なんか店焦げ臭いで。なんか燃えてんのとちゃう?。」
桜子が言ってきた。こいつは店の逆側にいたはずだ。こいつも焦げ臭いと思うということは…。
「おいおいマジか。なんか燃えてるのか?。店の中か?。外か?。」
てか都なんでわからないんだ。
「そういえば俺風邪で鼻詰まってるんすよね。」
先に言えよ。ぶっ飛ばすぞ。
「すいません。店が煙臭いんですけど。」
お客様からも報告が入る。
「申し訳ありません。只今原因を究明します。」
とりあえず中か外かだな。
「都は外を見てこい。桜子は中だ。エアコンから煙が出てないか見てきてくれ。」
室内の場合、エアコンが怪しいからな。というかマジで火事だったらどうしよう。
「店長。外は特に何もないっす。」
いよいよ中か。お客様の避難誘導をしなければ。
「てんちょー。中もなんもなかったで。」
……??。
「じゃあなんでこんなに煙いんだよ。」
原因は一体なんなんだ。
「すいません。お会計いいですか?。」
なんだ。この匂いがわからないのか。お会計してる場合じゃないだろ。そう思いお客様を見ると
「…!!。」
驚きで声が出ない。
「…!!。…お会計いたします。」
都も気付いたようだがなんとか会計を済ませる。
「「「ありがとうございました。」」」
なんとか会計を済ませた。…よし、店内放送するか。
「ご来店のお客様に報告いたします。先程から店内に焦げ臭い匂いが充満しておりましたが、原因を排除いたしましたのでご安心ください。」
これでよし。…煙の原因だがそれは
「びっくりしたっすね。まさか腰に蚊取り線香を3つもぶら下げている人がいるなんて。」
そう、蚊取り線香の煙だったのだ。
「そやな。初めて見たわ。」
あんなの見たことあるやついないだろ。店に煙の匂いが染み付くだろ。
「あいつの顔は覚えたな。あいつは出禁だ。」
二度と店に入れさせない。




