棚卸し 2
棚卸しは自分との戦いだ。だんだん集中できなくなってくる。なのでたまに休みを入れなくてはならない。
「そろそろ一旦休憩にしよう。」
店内放送を使って呼び掛ける。作業を始めて二時間が経っていた。
「いや〜疲れたわ。目がショボショボする〜。」
桜子がやってくる。こいつはベビーフードとかもやってるから目にくるだろうな。
「……疲れました。」
マミさんも疲れたようだ。あと少しだ頑張れ。
「身体中がバキバキですよ。明日筋肉痛だわ。」
都が愚痴りながらくる。それなら明日サロンパスを買いに来い。
「みんなお疲れ様。多分あと一時間くらいで計数は終わるだろう。そしたら照合して終わりだ。」
正確には次の日に差異分析があるが…。これは俺の仕事だ。
「おっしゃ、ちゃっちゃとやって飯いこ。何がええかな。」
桜子がみんなに聞く。
「私はなんでも大丈夫です。」
謙虚なことを言うマミさん。かわいい。
「俺は寿司が食べたいな。回らないやつ。」
強欲なことを言う都。殺したい。
「ダメだ。寿司はやめてくれ。」
寿司なんか行ったら大変なことになる。
「ウチ、焼肉がええわ。食べ放題でええで。」
…焼肉か。下手なこと言われるよりここで手を打つか。
「分かった。焼肉な。食べ放題だぞ。」
「よっしゃ。ほな頑張りますか。」
桜子の一言で作業が再開した。あと少し頑張りますか。




