50/452
棚卸し
今日は半年に一回の棚卸しだ。棚卸しとは店の商品の数を数えてデータと照合する作業のことだ。これでどれくらい万引きされたかわかる。店を休みにしてバイト全員を導入して行う。
「よし、それじゃあやっていくぞ。」
まずは場所の割り振りからだ。
「マミさん。化粧品と女性用品。」
マミさんにはあまり重たいものを持たせられないからな。店の中で一番軽いエリアだ。
「桜子。衣類洗剤、ベビー用品、食品。」
この辺は商品がややこしいので桜子にやってもらう。
「都。酒、飲料、紙類。」
店の中での三大重いジャンルだ。特に理由はない。
「俺。薬、栄養ドリンク、サプリメント。」
特にややこしいのでここは俺が担当する。
「以上だ。何か質問はあるか?。……なければ始めよう。」
都が手を挙げているがストレッチだろう。
「店長。俺のところしんど過ぎるっす。」
なにか言っているがストレッチか?。
「さっさと始めろ。終わったら飯連れて言ってやるんだから。」
そう、このしんどい業務を引き受けてもらうために給料とは別にご飯に連れていくことになっている。もちろん俺の自腹だ。
「…わかったっす。めっちゃ食べるすからね。」
そう言い残し都は自分の持ち場入って行く。さて、俺も頑張りますか。、




