暗雲 5
ごたごたが全て片付いた次の日。
「店長聞いてくださいよ。昨日携帯に非通知で電話がかかってきたんすよ。」
俺が昨日かけたやつだな。
「いきなり『夜道に気をつけろ。』とか言ったきてめっちゃ怖かったっす。」
そうかそうか。それは良かった。俺は売り上げが下がってると聞いて怖かったんだ。これでおあいこだろ。
「そうか。この辺物騒だから気をつけろよ。」
さてそろそろ本題に入ろうか。
「都、売り上げの件だかあれは他の店のデータだったよ。
うちの店はなんの問題もなかった。」
「更に近所に出来た店もスーパーだからうちとは競合しない。」
「なんで分かっ…。そうだったんすか。良かったですね。」
こいつ今なんで分かったんだって言いかけただろ。
「でも店長どうやって調べたんすか?。今日俺と一緒に乗り込むはずだったのに。楽しみにしてたんすよ。」
「スーパーのオーナーがうちに挨拶に来たんだよ。」
「そうだったんすか。オーナーって誰だったんすか?。」
ふふふ、聞いて驚け。
「オーナーは…キングだったんだ。」
「あっ、やっぱり。」
えっ。
「お前分かってたのか。」
「なんとなくすけどそんな感じかなって思ってたっす。」
クソ。驚けよ。まぁいい。次は核心をついてやる。
「それはいいとして都。売り上げのデータ、うちのと違うって気づいてただろ。」
俺でも気付いたのにこいつが気付かないはずがない。
「……なんのことですか?。」
なんだ今の間は?。
「お前が気づかないはずないんだよ。お前はデータを見た時この計画を考えたんだろ。」
「…ばれちゃしょうがないですね。そうです。気付いてました。面白いことになればいいと思ってました。予想通り面白いことになりました。店長は俺の掌の上で踊ってたんす。」
開き直りやがった。
「…まぁ今回は許してやる。次やったらぶっ飛ばすからな。」
「ありがとうございます。…あの非通知の電話も店長ですよね。」
都が確認してくる。そんなもん当然…
「いや、俺は知らんぞ。」
しらを切るに決まってる。
「えっ、じゃぁ誰なんだよ。怖いっすよ〜。」
しばらく怯えるがいい。




