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適材適所
「いやー、それにしてもウチらが一緒に働くことになるとはな。人生何があるか分からんで。」
桜子ちゃんの言葉に本当に同意する。店長さんと付き合い始めて就職の時期になって葵ちゃんから新事業を始めようとしていることを聞かされた。
「私は本当に運が良かったです。こんなに信用出来る人達が周りにいたんですから。もし皆さんがいなかったらこんなに上手くいってないです。」
「…あの、私新卒でいきなり経理部門の副主任でいいんですか?。」
千冬ちゃんが不安そうに言う。千冬ちゃんは今年大学を卒業したばかりだ。
「ええんちゃう?。会計士とかの資格持ってんてやろ?。」
「ウチが渉外、マミちんが商品開発、千冬ちゃんが経理、葵ちんが取締り役。適材適所や。」
桜子ちゃんの口調は素っ気ないけど千冬ちゃんのことをちゃんと思ってくれている。
「…それにしても、マミちん全然喋らんと思っとったら口パンパンやないかい!。」
こ、心の中では参加してるよ!。




