面白い話 4
今日は俺が話をする日だ。全員の前ですると言うことなので、時間は店が閉まった後だ。
「店長の話楽しみですね。」
「ウチらにあんなけ偉そうな態度とっとんねんからそらおもろい話してくれるやろ。」
「楽しみです。」
みんなの期待が高まっている。それでは始めよう。
「俺はこの前小学生に『ニフラム』『ニフラム』っていわれたんだ…。」
みんな分からないって顔をしてるな。
「この『ニフラム』って言うのはドラクエで敵を消し去る呪文なんだ。つまり俺はそこを退けといわれたんだ。」
「更にこの呪文は経験値が入らないんだ。つまり『お前の経験してきたことなどいらぬ。』て意味もあるんだ。」
「その上、この呪文はアンデットにしか効かないんだ。
『お前の顔は死んだ魚の様だ』といわれているんだよ。」
「極め付けに自分よりレベルの低い相手にしか効かない。つまり俺は小学生に自分以下だと思われていたんだ。」
どうだ。面白い話が思い付かなかったから身を削った実話を話してやったぜ。
「この話はノンフィクションだ。」
「…店長さん。面白い話を聞きたいなんて言ってすみません。」
マミさんが泣きそうになっている。
「店長。今日飲みに行きましょう。」
都がかわいそうなものをみる目で見てくる。
「てんちょー。自虐ネタの割におもんないな。」
こいつは鬼だろ。人の心がないのか?。
「でもまぁこんな俺でもお前らといるときは面白い話みたいな経験をさせてもらってるよ。そこは感謝してる。」
よし。これで綺麗にこの話は終わりだな。
「店長さん。私これから頑張ります。」
マミさんは今のままでいいんだよ。
「これからも程よく店長をいじっていきます。」
そこは改善してくれ。
「てんちょー。あんまおもんなかったから今度もう一回やな。」
せっかく綺麗にまとめたのに台無しだよ。




