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都伊織 4
「店長聞いてくださいよ。」
都が話しかけてくる。
「なんだ。」
「俺、欲しい自転車があるんすよ。」
「それで?。」
「欲しい自転車が2個あるんでどっちがいいと思うか聞いていいすか?。」
別にそれぐらい構わんだろう。
「価格が2万違って高い方が300グラム軽いんですよ。」
「たった300グラム!?。」
なんだそれ意味あるのか?。しかもそれで2万。謎な世界だな。
「自転車の世界では重要らしいです。多分。」
しかし300グラムか…。
「それなら2万やすい方買ってお前が300グラム痩せれば良いんじゃないか?。」
それならトータルの重さは一緒だろ。
「…!。店長天才じゃないすか。」
そうだろ、そうだろ。
「その浮いた2万で飲みに行きましょう。」
よしよし楽しくなってきた。
「みやこー。飲みに行ったら300グラム減らへんで〜。」
チッ、余計なこと言いやがって。
「自転車自体が軽いことに意味があんねんで。高い方にしとき。」
「そうっすね。高い方にするっす。役立たずの店長はどいてください。」
さっきまでの態度はどうした。
「後、飲みに行くのは無しっす。」
俺のワクワクを返せ。




