チョイス 目玉焼き
「店長って目玉焼きに何をかけますか?。」
なんだ藪から棒に。そんなことを知ってどうする気だ。
「そうだな、おれは醤油だな。」
やっぱ日本人は醤油じゃないと。
「あかん、あかんでてんちょー。そんなん高血圧で死んでまうて。」
今日は桜子もいる。たかが目玉焼きに醤油かけたぐらいで死んでたまるか。
「そういう桜子は何をかけるんだよ。」
「そんなんソースに決まってるやん。アホちゃうか。」
何も決まってないしアホでもない。しかし目玉焼きにソースか……。
「目玉焼きの味しなくなりそうっすね。」
そうだ。よく言った都。そんなんでよく人の醤油に文句が言えたな。
「そんなことないよ。ソースは何にでも合うからな。万能調味料や。」
世間一般の万能調味料とかけ離れてるんだよ。
「都はどうなんだよ。」
「おれは断然塩胡椒ですね。醤油はまだしもソースかけるとか目玉焼きに対して失礼ですね。」
シンプルだな。…そしてこの質問をした意味がわかったな。
「目玉焼きにソースかけるような人と生活は出来ないですね。そういうことなんで桜子ちゃん俺のことは諦めてください。」
好みの不一致を指摘して桜子の求婚を躱す作戦らしい。どうする桜子。
「心配せんでも大丈夫や。」
お、自分が我慢するから〜とか言って献身的なことをアピールするのか?。
「結婚の時には都をウチの家に監き…招待してソースの良さを体で覚えてもらうから、なんも問題ないで。」
むしろ問題しかない気がする。ところどころに犯罪の香りがするな。自分の作戦をカウンターで返された都は震えて下を向いている。
「都、結婚は人生の墓場らしいぞ。」
頑張れ都。




