懐かしい顔
「お、てんちょーひさしぶりやなー。」
喉が渇いたので事務所でお茶でも飲もうかと思ったら、予想外の顔がそこにはあった。
「…?……!!。………???」
「始め、誰かわからんくて、ウチやいうことが分かったけど、次は名前を思い出されへんって顔しとんで。」
よくわかったな。この勘の良さ間違いない。…。ええっと…。
「大神桜子様や。なんで忘れんねん。たかだか三ヶ月やろ。」
そう、この関西弁の女の子は大神桜子。三ヶ月前までこの店でバイトをしていた。しかし留学に行くため長期で休みに入っていたのだ。
「帰ってきてたのか。とりあえず無事で何より。」
どこに行ってたんだっけな?
「おう、ただいま。昨日帰ってきてん。やっぱ日本湿気やばいな。向こうも暑いけどカラカラしてるから全然快適やわ。」
だからどこに行ってきたんだよ。
「んでこれお土産。TimTamとジャーキー。」
「ジャーキー?。なんか色々あるな。エミュー、カンガルー、ワニ……。」
わかったぞ。お前が行っていた国は…
「ほんま飯さえ良かったら最高やのにオーストラリア。」
答えを言わせてくれよ。
「なんだ飯マズイのか。オーストラリア。」
「んーオーストラリアの飯がまずいとかやのーて日本の飯がうますぎるんやろなー。どうしても出汁の味を求めてまうねん。」
そうか…。日本にいるとわからないことだな。
「んでなてんちょー。あの人今日いてる?」
あの人…。あぁいるな。
「今呼んでくるよ。」
続く。




