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駆け引き 2
うちの店には家族連れがよく来る。
「ひさしぶりにくるね。」
あの子供は以前欲しい物を開けるという荒技で購入させた子供じゃないか。
「そうね。」
母親は笑っているがどういう心境なんだろうか。もう許したのか?。あの子供のせいでしばらく店にきていなかったが…。
「ねぇねぇ、おかしかってもいい?。」
早速子供がお菓子をせがんでいる。
「一つだけだからね。」
初めからコストを払うことでダメージを最小限にする作戦か?って俺は親子の買い物をどういう目で見ているんだ。ただの買い物だろう。
「ぼく、ゆうじゅうふだんだから2こかうね。ゆうじゅうふだんだから。」
優柔不断か。また変な言葉を覚えたな。しかしこれで子供が攻めているな。どうする母親。
「優柔不断な男は最終的に全てを失うのよ。」
思ってたより、ハードボイルドなセリフを言い放ったぞ。そしてお菓子を2個とも売り場に戻したな。
「!!」
子供は何も言えないでいるな。
「さぁ帰るわよ。」
そう言うと必要なものだけを買って颯爽と帰っていった。
今日は母親の圧勝だった。




