恐い話 2
「それじゃ、俺の話いきますよ。」
都の話か。絶対にビビったりさないぞ。
「あるお店の話なんですけど…。」
お店の話か。同じ接客業としつ感情移入してしまいそうだな。これはチョイスが上手いな。
「その店には、男の店長がいたそうです。」
俺と一緒だな。
「その店長は毎日毎日必死に働いていました。」
俺と一緒だな。
「しかしその店長には一つの致命的な欠点がありました。」
俺とは違うな。
「その欠点のせいで店長の身に災いが降りかかるのです。」
豊田さんは顔が引きつっている。都の喋り方が上手いっていうのもあるな。
「その店長の欠点とは、バイトに対してキツくツッコンでしまうことでした。」
……。
「『ぶっ飛ばすぞ。』を連呼していたその店長は運が悪いことにお客様に聞かれてしまいました。」
………。
「更に運が悪いことにそれを本部に電話されてしまったのでした。」
………………。豊田さんがこっちを見ている。一体どうしたんだい?。あくまでフィクションだろ?。
「そのため、次の週に部長が店に巡回に来る事になってしまったのです。」
ん?
「そしてその後、その店長の姿を見たものいませんでした。」
「終わりっす。」
「今の話はフィクションだよな?。」
どうしてか冷や汗が止まらない。
「昨日電話があって来週部長が店に来るらしいですよ。」
なんだって!!
「何の用か言ってたか?。」
まだ都の話通りだとは限らない。
「特に言ってなかっす。」
「て、店長さん…」
豊田さんお願いだからそんな顔しないで。
「とりあえず、言ったすからね。」
クソ今更どうにもできない。
「人事を尽くして部長をまつしかないか。」
「なんもしてないっすけどね。」
黙れ。ぶっ飛ばすぞ。




