問題
「店長、店長。問題です。恋人と友人が海で溺れかけています。店長ならどうしますか?」
唐突に都が聞いてきた。恋人と友人か…
「なんでお前ら一緒に海に行ってんだ!ってブチ切れるな。」
確実にこの2人でできてんだろ。その時点で元恋人と元親友だろ。
「さすが店長。答えが頭いかれてますね。」
何がだよ。普通思うだろ。
「私だったらどちらを助けるかとても悩みますね。」
豊田さんもいる。律儀に考えている。その姿も可愛い。
「それが普通なんですよ。普通の人だったらどっちを助けるかで悩む、って質問ですし。普通に豊田さんの答えが模範解答でしょ。」
クソ、普通普通連呼しやがって俺が普通じゃないみたいじゃないか。
「ぐだぐだ言ってないでもう一問出しやがれ。」
「じゃあ…。問題です。貴方は迷路で迷っています。その時目の前に何かが降ってきました。なんでしょう。」
なんだその問題。
「私は水ですね。とりあえず。」
豊田さんは水か…。
「俺は豊田さんだな。水を手に入れた豊田さん。」
都の顔が引きつっている。
「これは貴方がいま欲しいものや、興味があるものです。」
ふむふむなるほど…。ん?んんん?
「店長最低ですね。豊田さんですか。」
ヤバい。俺の信用が。
「多分店長さんも水が欲しかったんだと思います。あ、あと寂しかったとか。」
豊田さんは特に気にしていないようだ。このまま続けるとやばそうなので止めとくか。
「ほら、仕事に戻れ。」
「問題とかじゃなくて店長が問題ですよ。」
うまいこと言わなくて良いんだよ。ぶっ飛ばすぞ。




